Fast IV 2025

こんにちは!今回は国際大会で見事に優勝したKDSの大先輩のお二人にFast IVのブログを執筆していただきました。3年前のTokyo Mini 2022からの伏線回収もあるようなので(!?)、長年の経験があるからこそ語れる国際大会の魅力も詰まった大作となっております!是非最後までご覧ください✨


Table of Contents

  1. 自己紹介

  2. モーション解説(BA/CC含)

  3. 感想


1,自己紹介

Ayuki Ichikawa

総合政策学部4年の市川歩樹です!久々のブログ執筆、緊張します(OsakaIVのブログもお願いされていたのですが、気づいたら提出し忘れから半年以上経っていました、、、ごめんなさい)

留学して、就活して、、、などと色々して気づいたら4年生になっていました。時の流れって怖いですね。今回の大会は隆之介にBP組も!って誘ってもらって勢いでいいよ!と勢いで出ることにした大会です。最初はBP練習も一回もしなかったのでまあブレイク落ちしても本当に大会中ですら結構楽しければいいやの精神で行ったのですが、隆之介のモチベの高さに触発されて大会を通してどんどんいいチームになっていき、結果まさかオープン大会、しかも国際大会で優勝できて本当に嬉しいです。

Ryunosuke Gyotoku

法学部政治学科4年の行徳隆之介です。「4年生」って壮大な響きですね。前回ベトナムワールズのブログを執筆したときはまだ2年生だったので、あれから1年以上経ったのか、、としみじみしじみです。大学4年生ってめっちゃ大人な感じがしますが、案外中身は成長しないものだな、と実感している今日この頃です。自分がchildishなだけか、、留学から帰ってきた歩樹と何か大会出たいなーと思ってたので、けっこう軽い気持ちで3月頃に誘ったと記憶しています。ただその後に出た大会で自身の成長を感じることが多く(The Kansai: 惜しくもReserved2位、JPDU Spring Tournament: Pre-Semi Finalist)、せっかくなので頑張ろう!とモチベ高めで挑むことになりました。ちなみにザカンはQUとつくばの同期、春Tは歩樹と26期の泰丞と出場して、まあキャリーされていたわけですが、プレパで円滑に話を合わせやすくなったり、自律的にスピーチを書いてジャッジに一定の評価をいただけたりしたという意味で以前よりは成長したのかなと思います。

話を戻すと、今大会では我々がRookie ChampionになったTokyo Mini 2022の時のチーム名をもじって“Trick or Ice Cream Sandwich: remastered”というチーム名にしました。提案してくれた歩樹、天才!まさか優勝するとは夢にも思っていませんでしたが、改めて振り返ると意義深い名前になったなぁ、としみじみしじみです(これは夏美パイセンのダジャレ)。


2,モーション解説(BA/CC含)

・R1: THR the increasing prevalence of online cancel culture against public figures (CG, 2nd)

Ayuki: BP大会しばらく出てないから最初オープニングがいいな〜みたいなことを考えていたらクロージングでした。しかもモーションが1年生の時、隆之介と4位とったモーションに似てて詰んだな、って思ってました()

結構初っ端はOGに全部取られちゃうかなと不安だったのですが、隆之介とプレパしている間になんとなく話すことを決められて、OGに大体のことは話されてしまったものの久々のCG Whipだったのですがなんとか2位に残ることができて安心しました。結構このラウンドでBPの感覚を取り戻せたので、いいスタートを切れたなと思います。

・R2: THBT hospitals should have the power to remove patients from the care of their legal guardians in suspected ‘medical negligence’ cases (CO, 2nd)

Ayuki:R1で感覚が掴めたからこそ、ここで一位を取って安心したいと思っていました。ラウンドが終わった瞬間、1位取れたかな、と期待をしていたのですが結果は2位。RFDを聞いて隆之介と話し合いながら、自分が少し雑に言ってしまっていたことをより丁寧に説明していたら1位になる可能性が高かったなと思い、次のラウンドからはもっと一つ一つの細部にこだわっていこうと思いました。

・R3: THW reduce the sentence for offenders committing serious economic crimes if they can compensate victims’ losses (OG, 1st)

Ayuki:個人的にチームとして一番上手く行ったラウンドかなと思います。プレパの時に隆之介のフレーミングを聞いて天才だ、って思いました。自分のスピーチに関しても、2位だったOOにも上手くエンゲージしてすごく綺麗な勝負ができたなって思います。後日Tabを見たら81もらっていて、点数インフレしすぎだろと思いつつ、自己ベストなので純粋に嬉しかったです。

・R4: THBT the increasing military securitisation of Australasia is good for regional peace (OO, 1st)

Ayuki:R4、トップラウンドかつバブルラウンドで4位だけは絶対に回避しなければ、、、と思っていたところ、モーションを見てオーストラリアだと思っていたら “Australasia” で最初ちょっとパニックになっちゃいました() けどOsaka IVやThe Kansaiで組んでいた激強ディベーターの方々と似たようなモーションを大会でやったことがあって、かつサイドも一緒だったのでその内容をそのまま話しました。結果一位で、かなりいい形で1日目を終わらせることができたかなと思います。


・Breaking Announcement

Ryunosuke:Round 4の結果が個人的にめちゃくちゃ不透明だったので、半ばヤケクソになりながらカラオケで熱唱していました。そしたらBAまでけっこう時間がかかってカラオケ部屋のタイムリミットが迫ってて焦りました笑結果としては、2位でブレイクしていました!しかも1位のとこはR3時点でもうトップブレイク確定やん、、というチームだったので、俺たちが実質1位!?と歩樹と一緒に舞い上がってました。笑笑また上記と同じくらい感動したのが、多くのKDSの後輩チームがブレイクしていたことです。2年生になりたての彼らが自力で国際大会で活躍してるのは凄くかっこいいし、見習わなければ、、と思いました。


・SF: THP a world where the US had aggressively pushed for total global nuclear disarmament at the end of the Cold War (OG, win)

Ryunosuke:アウトラウンド最初からOpeningが引けたのは激アツ。しかもけっこうGovやりやすかった。プレパも割とスムーズに進みました。PMからは冷戦終結時ってアメリカが他国と一線を画すほど強大な力を持っていたため交渉力が強く、モーションで言われているような核兵器の廃絶がある程度成功しやすいこと、またその結果現代に見られるような核の脅威の拡散が起こりづらく、機会費用の引き下げに繋がる話をメインで押しました。あとあまりジャッジにとられてるのかは分かりませんが、強権国家が核を持ちづらくなれば人道介入とかしやすいんじゃない?という話もしておきました。歩樹がDPMで綺麗に伸ばした上OOに上手く反論してくれたため、割と自信のある形でSFを通過することができました。CGの後輩チームが上手でひやひやしましたが、、、

個人的なハイライトは、このラウンドのジャッジがザカンで対戦した強いディベーターだった(そして、あまりエンゲージすることすらできず負けた)のですが、その方がラウンド後に“You were A LOT better compared to the Kansai”とDMしてくれたことです。尊敬するディベーターに褒めてもらうのって、嬉しいですよね。

・GF: TH Predicts that Donald Trump will be impeached again (OO, Champions)

Ryunosuke:OOというこれまた運の良いポジションを引きましたが、CGには予選1位通過の強いチームが。後半チームの論にエンゲージする機会もほぼないので、ちょっと渋いな~と思いました。そしていざモーションが発表されると、TH Predictsという完全に予想外な展開だったので青ざめました。「やばいPredictって何すればいいんだっけ~~~!?」「(info slideに少し書いてはあったけど)impeachってどういう仕組みだったっけ泣」となり、プレパの最初4分くらい碌に頭が動いていませんでした。しかしそこで登場するは我が素晴らしきチームメイト歩樹。「ACに確認するね」と落ち着いて対応してくれた上に、留学時の知見を活かして今の共和党がどんな状況なのかを解説してくれました。スピーチを始める前に「ごめん、messyになると思う」と歩樹に謝罪をしてから、PMへの反論をとりあえず打って、政治構造や制度設計、法的根拠の欠如、トランプのインセンティブなどから弾劾がいかに難しいかを話しました。歩樹がこれまた綺麗なスピーチをしてくれて、とりあえずOGには勝ったかな、とホッとしました。しかし、CGが共和党員がいかに弾劾に賛成する可能性があるのかを話し始め、COのKDSチームがOppケースの詳細を詰めてきて「終わった、、、、」と思いました。最初はブレイクできればラッキーくらいのノリで出場していましたが、GFまで行って負けるか、、、とちょっと落ち込みました。試合後はカラオケで歌ったり、夜ごはんのお店を探したりして時間を潰しながらClosing Ceremony開始を待ちました。


・Closing Ceremony

Ryunosuke:CCが始まり、緊張しながら画面を見守りました。ただ面白かったのが、日本の大会とけっこう違う形式だったことです。(もちろん海外でも大会によって違いますが)まず日本ではBest Speakersが複数発表されるのが通例ですが、この大会ではNovice、Openともに1名のみ発表。真のBestのみの発表でした。自分たちのどっちかはランクインしてるかな~と若干期待してたので、2人で拍子抜けしました。次にGrand Finalの結果発表なのですが、最初にRunner-Up(2位だったチーム)、次にFinal Best Speaker、最後にChampionという流れでした。先にNovice Finalがその形式で発表され、いざ本番のOpen Final。Runner-upにCGチームの名前が表示され、「もしかして…?」と歩樹と顔を見合わせました。

そしてFinal Best Speakerに自分の名前が表示され(びっくり)、WinnerにOOのチーム名が!!!もの凄く嬉しくて、でかい声で叫びました。カラオケで見てて良かったです。

嬉しい


3,感想

Ayuki: 1年生の時にRookie Championになって、4年になって国際大会に隆之介と優勝できたのは本当に感慨深いです。隆之介、誘ってくれてありがとう!!!これからも楽しんで行こう〜そしてもちろん色々な人とディベートの大会出るのもすごく楽しいんですけど、同じインステの同期と大会出るってなんか特別ですよね。大学最後の一年、色々やりたいな・やらなきゃなって思うことはたくさんありますが、とりあえず最後の一年だからこそ同期とまた大会楽しく出たいな、って改めて思わせてくれる大会でした。

Ryunosuke:まずは歩樹に、組んでくれてありがとう!と改めて感謝を。おかげさまで、とても楽しい時間を過ごすことができました。Rookie Championに輝いたチーム名で再度優勝できたのも感無量です。今回の勝利はチームとしての実力が通用したこともありますが、それと同じくらい強運に恵まれたことが要因ではないかと思います。予選からかなり良いポジションを引けたこと、たまたまNoviceのチームが多めだったこと(もちろん強いチームも多かったですが、順当に戦い合えるチームもいました)、前週に春Tに出場していたため、何となくプレパやマター共有のリズム感が掴めていたことなど、運の良さを感じる場面が多かったです。加えて同日にImperial Online IVが開催されていて、そちらでTejasとか強い人たちがゴロゴロ出場してたらしいです、、、笑こんな感じで、大会ってけっこう運ゲー要素が強いので、そんな中でも安定して勝てるくらいには成長していきたいです。