Keio Debate Open

こんにちは!最近急に気温が暖かくなってきて、夏!!!という雰囲気になってきていますね。早すぎです。もう少し春のちょうど良い気温を楽しみたかった気持ちがあります、、、それでは、ブログの話に戻りましょう!今回はKDOのブログをルーキーグランドファイナリストに輝いた山田美羽さんに執筆していただきました。ディベートを初めてまもないにもかかわらず大会で素晴らしい成績を収めた彼女がどのように上達していったのか、ぜひご覧ください!


目次

・自己紹介

・チーム結成

・大会前の練習

・試合・結果報告

・感想


初めまして!26期の山田美羽です。今回は2/24-2/25に開催されたKeio Debate Openのブログを書かせて頂くことになりました。ディベート歴は数ヶ月とまだまだ浅いですが、今大会にて学んだことを共有させて頂きたいと思い僭越ながらこうして筆を執らせて頂いた次第です。

1. 自己紹介

改めまして法学部政治学科2年の山田美羽と申します。KDSには1年の秋に入会し、ディベート未経験ながら今回のKDOに初大会として参加させて頂きました。海外経験としては、小学生時代に3年間ほどブラジル、中高時代に2年半ロシアに住んでいたことがあります。とはいえ、帰国後はあまり英語を話す機会がなく英語力の衰えを痛感していたため、日本でも英語のアウトプットができる環境に身を置きたいと考えた末に辿り着いたのがKDSでした。

2. チーム結成

KDOには秋から一緒に活動を始めたKDS同期のゆうきさんと、UTの松田さんの3人でジョイント形式でチームを組みました。チーム名はフォーム申し込みの期限に迫られて私が3人の頭文字をとってつけたTYMという適当なものになってしまいましたが今となっては愛おしく感じます。

3. 大会前の練習

練習は短期集中型且つ本番を通して成長していった気がします。オンラインで練習は少ししていたのですが、実際3人で始めて対面練習をしたのが大会前日で、その時初めてAREAがSQ、AP、Impactにそれぞれつくということを知ったレベルです。練習は松田さんが私とゆうきにアーギュメントの立て方を指導してくださる形で進みました。スピーチは7分間なのですが、私はどうしても5分の壁を超えられず悩んでいたところ、松田さんのアドバイスのもと聞き手がイメージしやすいように具体例などでイラストレーションして話を膨らませたら自然と7分を超えられるようになりました。今大会における私とゆうきの目標は、「とにかくアーギュメントを立て切る」ことでした。その上で1ラウンドでも勝てたらラッキーだね、というようなスタンスで臨みました。本番は私がFirst、ゆうきがSecond、松井さんがWhipというポジションを一貫しました。

4. 試合・結果報告

1日目

Round 1 ◯ THR Newspaper Scholarship. (Opp)

Round 2 × THS Disney’s decision to prioritize storytelling over messaging. (Gov)

Round 3 × TH, as Company A, Would apply for an IPO. (Opp)

Round 4 ◯ THO the depiction of characters overcoming sports-related diseases in popular culture. (Gov)

Rookie Breaking result: 3rd

アジアン形式では出された3つのmotion(お題)のうちから自分達のサイドにとって最も有利なものを選ぶところから始まります。まず私とゆうきが1分ほど考えた後にどれが最適か選び、松田さんが瞬時にこれはgovより、oppより、真ん中と解説を交えて答え合わせをしてくださいました。Round 1はanything is better than nothingで勝ったと記憶しています。自分はFirstだったのですが、自分側の世界観をいかにmotionと齟齬が生じないように設定できるかが重要だと感じました。相手チームから突っ込まれないset-upができるよう精進します。

2日目
Semi-final ◯ THO the increasing trend to abolish smoking places. (Gov)

Grand final × THO Fukui Prefecture’s promotion emphasizing themselves as the happiest prefecture in Japan. (Gov)

Result: Rookie Grand Finalist

眠い目を擦りながらなんとか迎えた2日目。ブレイクできただけでもびっくり仰天だったのでSemi-finalは楽しもうと気持ちを切り替えました。Semi-finalではGovもOppも最終ゴールは受動喫煙の被害を防ぐことだったのですが、相手サイドよりこちらの方がより現実的に目的を達成できるAfter Planを示すことができたのが勝敗を分けたのかと思います。Rookie
Grand Finalでは結果としては負けてしまいましたが、相手チームのユーモア溢れるスピーチを聞けたりととても良い刺激を受けることができました。福井県いつか行ってみたいです。

5.感想

今回の結果は、優秀なチームメイト2人がいてのものです。大ベテランの松田さんはいつも私やゆうきと対等に議論できるよう心がけて下さいましたし、大会のプレパ中も大きく構えて下さったおかげで初めての大会でも安心して伸び伸びとやらせてもらうことができました。ゆうきも私が上手く言えなかったところをしっかりカバーしてくれて、本当に頼もしかったです。2人には感謝してもしきれません。自分はもともとTea Cupに出る予定だったのですが、予定が合わず見送る形になってしまいました。ディベートを始めてみたものの、右も左も分からずとにかく大会に出なければと当時の自分は焦燥感にかられていた気がします。そのような中、1月に慶應が主催するKDOという大会が開催されることを知りました。正直大会に出るのは怖いですし、初めての大会がKDOというのには大きな不安がありました。出場するか否かで躊躇っていた時、KDSの茂木さんのブログを目にして自分の考え方が大きく変わりました。2024/1/4に更新されたGemini Cup & Tokyoの茂木さんのブログにはこう書かれています。「僕としては、『とはいえそこにたどり着くために、運を掴むために頑張った自分』を認めてあげることに秘訣があると思います。いくら能力があろうと、取り組まない課題や宿題は進まぬように、いくら環境が整っていようと、大会に参加しなければ、挑戦しなければ、どんな賞も得られないのです。」これを目にして、自分の中で何かが吹っ切れたのを覚えています。たとえボロボロに負けたって、その「負けた」という結果を手にできたこと自体が挑戦した証なのだから十分素晴らしいのではないかと、そう思えるようになったのです。Rookie Grand Finalistという結果は、私の実力を反映したものではありません。ディベート経験豊富な松田さんと、国連のスピーチを見ているかのように錯覚させるゆうきのスピーチが私をここまで連れてきてくれました。これから出場するであろう数々の大会を経験するたびに自分の実力を突きつけられることになるかと思いますが、結果に一喜一憂せずに失敗することを恐れずこれからも挑戦し続けていきたいと思います!