オタクが増えすぎてディベートが二次元に移行した話

みなさん、こんにちは!今回はJPDU Spring Tournament 2021で見事優勝された20期の馬場さんにブログを執筆していただきました。

KDSの部員はもちろん、多くの方にぜひ読んでいただきたいブログになっています!

それではどうぞ〜↓↓↓


初めましての方は初めまして。KDS20期の馬場琢淳(Baba Takua)です。

おそらくブログ書くの最後なので、少しだけ大暴れします。

書き終わってみてみたらマジで自己満の塊の文章が完成してた。


Table of Contents

1章:馬場の小噺~ディベート界には沢山お世話になりました~

2章:春t報告

3章:学んだこと

読みたいところだけ読んでくださいね!


「頭を使うとお腹が空く」「お腹が空くと頭が動かない」そんな僕は、高校生の時から決まって部活の前にはちょこっとコンビニやら生協やらに行っては喜んで魔材や菓子パンやインスタント麺を買い、摂取する日々を過ごしてました。

プレパ中にうろうろしててロクなプレパが出来なかったり、「「これだ!!」」と思った内容をジャッジの顔色を見ながら精一杯大声と大げさな身振り手振りで吐き出してみてはジャッジにぼろくそ言われてたディベーター時代。当然凹んだり、調子が悪かったり思うように行かなくて落ち込むときもあったし、辞めたくなることもありました。けれども周りの人や先輩、また後輩が支えてくれたから、そしていいスピーチをしたときに盛り上がってくれる観客や悪いスピーチをした時にぼろくそ言ってくる先輩やライバル達と高め合えたから、気が付いたらなんだかんだ8年間もディベーターしてました。


1章. 馬場の小噺~ディベート界には沢山お世話になりました~

 

8年のディベートキャリアを振り返ってみていろいろ書いてみたいことが浮かんだので書きなぐってみます。

 

・なんで8年もやってるのか?

気が付けばこの競技を始めて8年も経っているわけですが(高校3年+大学5年目)、結構あっという間だったなぁという感想です。なんでこの競技をこんなに続けられたんだろうっていうのを、少し考えてみました。

(1)ディベートが楽しい

まぁ当たり前な話なんですけど、ディベート好きでしたっていう話です。よく考えてみると、ディベートって色んなスポーツや趣味の面白みを兼ね備えた物なんじゃないかって思います。勝ち負けが付くことからくるスポーツとしてのおもしろさやスピーチの芸術性からくるアートとしての刺激、そして頭を使っていることからくる知的好奇心の充足はこの競技の醍醐味ですね。一方でサイドやモーション、ジャッジとの相性などの運に左右されることから来るギャンブル的なおもしろさもあれば、観客との一体感からくる満足感も味わえます。あれ?ディベートって結構最強な趣味じゃない??

負けたときはクソゲーだって言ってキレたり「あ~おれ頭わりぃ」ってTwitterで萎えてみたりと日々ぶつくさ文句言ってはいても、こんなに多種多様な要素があり十人十色の楽しみ方ができるスポーツだからこそ、なんだかんだ戻ってきてしまうんだと思います。

 

(2)恩がある

思えばディベートにはいろんな場面で助けてもらった。ディベート「コミュニティ」にも沢山迷惑かけながら返せないほどの恩があります。そういったことに対する恩返しもしなきゃなぁっていうのもあって、後半は後輩や高校生の練習見たりすることが増えたりとなんだかんだでズルズルやってましたね。

少しだけ(8年くらい前)の昔話なんですけど、宇都宮高校に入学した時に「ディベート強くなったらめっちゃ進化出来そうじゃね??」(ポケモンかよっていう)と4月病から体験してそのまま入部したんですけど、今日まで8年間この競技をし続けた中でのでハードルって結構沢山ありました。そして、その度に周りのサポートを受けて、なんとか続けてくることができました。例えば今でも覚えてるのは、初めて出たHPDUのSFで渋渋チームにぼこぼこにされたときの話ですが、当時リスニングも思考力も知識もない小坊主だった僕は相手が何を言ってるかも分からないまま負けました。「相手意味わかんねぇよ、俺ら勝ってるだろ!」ではなく、「何いってるか分かんないけどすごそう、てか、絶対これ負けてるじゃん、、、」の方でした。小坊主ながらにこれは衝撃で、同じ高校生なのにマジで追いつける気がしなくてしばらく心が折れてました。そんな時に大学生の宇高OB先輩だったり、時には母校には直接関係のない大学生の方だったり、何の会長かわかんないどこかの会長が「ディベートってなに?」の所から改めて教えてくれて、次の年のHPDUでは、決勝で醜態を晒しながらも何とか優勝できました。

何が言いたいかって言うと、一つ、手を差し伸べてくれた方々有難う御座いました。二つ、ディベートにおける「情報格差」って結構すごい。三つ、ディベートって何?を理解している人たちは改めてそれが割とすごい大変なことであるはずっていうのを思い出して、後発の育成にも助力できるといいね、てな感じです。特に一つ目に関しては、即興型ディベートのルールに基づく感じの知識なんて知らないと結構マジで詰むことだらけだなぁって思うし、逆に言うと知ってさえいれば割と勝てるようになるので。その意味では、最近SNS上でいろいろ公開されている資料だったり、ディベートの教科書なんてものがアマゾンで買えるようになってるんだからいい時代です。けど、いい時代であることに胡坐をかいてると、逆にそれをもとにどんどん格差が広がりかねないことも考えられるので、思想の伝播を頑張らないと新しく始めた人は「なんだこれ」でやめちゃいかねないかもねぇって少し思います。

 

・馬場が思うこと

(1)ディベートってなに?

ここまで昔話にお付き合い頂き、有難う御座います。もう少しの辛抱ですのでこの辺のメッセージだけでも聞いて帰ってくれたら筆者明利に尽きます。

さて、「ディベートすこ、けど、むじい」みたいな事をグダグダ書いたわけですが、ここで衝撃のお知らせです。

僕はディベートがわかりません。

ディベートは、「観客を説得するスポーツ?」「ジャッジを説得するスポーツ?」「ロジックを戦わせるスポーツ?」。全部正しいように見えるし、別にnot mutually exclusive じゃん。そういう突っ込みがどこかから聞こえてきそうですが、、ディベートの定義は時代とともに変化しており、スピーチの評価に占めるロジックの比重が、レトリックなどのマナーによる観客への訴えかけと比較して年々重くなってきている気がします。「ほんまか?」ということでも何かしらの理由があるとそれが優先される、みたいなことでしょうか。はっきりとは言語化できませんが。おぼろげながら、そう46%の人も感じてるんじゃないでしょうか。

(注:玄人向けに書くと、全くロジカルじゃないものは観客も別に何とも思わないだろうので、ある程度のover lap は当然あります。が、アサーションのassertive度合いの許容範囲が変わったという話です。)

またまた昔話なんですけど、とある名古屋のディベートオープンに大学2年生の時に出ました。SFの論題が「ディベーター、試合中のアイデンティティ隠した方がいいんじゃね?」で、このことについてとても考えさせられました。「ディベーターが人種、性別で判断されるのはダメだ。オーソリがオーソリというだけで勝つのはダメだ。ディベートはロジックを競わせるものだから、それに関係ない部分は極力排除するべきだ。」そんな感じのことがGOVから言われたと思います。OPPは何をいうのか。「いやいや、ディベートて説得性を競うんだから、別にロジックだけじゃないでしょ」「観客とかジャッジはカオナシ風のなにかからボイスチェンジャーを通した原稿を聞かされるので楽しいのか?(まぁこれはこれでちょっと楽しいかもしれないけど笑)」「感動的なスピーチが無くなってしまうのではないか?」そういったことを言った覚えがあります。個人的にはOPPが好きです。シェンウーのratial profiling 論題のイントロ、WUDC 2016 のフェネリーの迫力。あげ始めたらきりがないと思いますが、胸が熱くなるスピーチは沢山あります。けれど、それらって大体レトリックにも重きが置かれた、「生の本人の話」だから感動するんじゃないですかね?そういうスピーチが一つ生まれるだけで、その大会って伝説になったりしませんか?僕はこう見えて、地味にそういうムネアツが好きす。それに魅了されてディベートを始めた人って、ギリギリ今の世代にも居たりしませんか?

未だに冒頭の問いの答えはわかりません。というか、民意が答えを決めるので、それはコミュニティにお任せします。が、スピーチするときに、「ロジックいっぱい詰めなきゃ」だけじゃなくて、ちょっとだけスパイスを入れてあげて「こう話したらおもしろいんじゃね?カッコイイんじゃね?」を追求してくれると、大学卒業後フラッと馬場が訪れた際は馬場がきっとほほ笑んでくれることでしょう。

(ちなみに、蛇足ですけど、本人の実体験や考えを話すと説得力が増すらしいって最近リーダーシップの授業で習いました。ストーリーオブセルフて言うらしいです。物好きは是非調べてみてください。)

 

(2)ディベートってなに?その2

ここで衝撃のお知らせその2です。

「「「昔話してたら脱線してしまいました。」」」

結局、昔話したのは時代の変遷と違いを記したかったからです。イラストやレトリックが減って、ロジックが重視されるようになったよね。これが言いたかっただけです。

では、これってディベート界にとっていいんでしょうか悪いんでしょうか。そんな感じのことを話したいと思います。

(A)勝負の世界に身を置く&身を置きたいあなたへ

間違いなくいい時代だと思います。冷静に考えてネイティブにレトリックで勝てるわけないじゃろうがバカもんが!っていう話です。

またまた昔話ですが、ドイツで行われたときのWSDCに実は選手として出てたんですけど、「聞いてほしかったらもうちょっと流ちょうな英語話せ」って言われて負けにされ事があります。「「「ん????」」」「「相手も他のジャッジも全然問題なく聞き取ってくれてるのに????」」「「EFL英語だから聞く気無くなっただけだろ!!!」」そういう気持ちになりました。特に、スポーツとして楽しみが強い側面の場面でそういう采配はあってはならないと思うし、自分は嫌でした。そして、その意味では、「ロジック」が重要視されてきている現環境は間違いなく、日本のコミュニティにとってはまたとない追い風です。

(B)エンジョイ勢&ニューカマーへ

「「早口オタク」」

多分だいたいの感想がこれに集約されるんじゃないですかね。メルボルンのモデルディベートにオンラインで参加した時、コメントで「エミネムと同じくらい早くしゃべってるね」って書かれたこともありますが、結構ゆっくりしゃべってるつもりでした。ネイティブから見ても、多分今の環境のディベートって早口だし、物量すげぇなぁってなるんだと思います。

そこに更にレトリックとかが軽視されるようになってくると、イントロからかっ飛ばすことになるので、いよいよその印象は強まりそうですよね。

ただ、誤解のないように記すと、これはこれとして、これ自体はすげぇってなるし、かっこいいってなる人はなると思います。でも、そうじゃないで引いてしまう人もいるよねって視点もあるねって言う分析です。

そこで、どういうコミュニティを目指していくべきか、どういう分岐があるのかを意識するといいことがあるのかなぁ?なんて思いました。そうすると新歓だったり、ディベートの楽しみ方を工夫できるのかもしれません。

(C)まとめ

前の章で書きましたが、これらを決めるのは民意だと思います。エンタメとしてのディベートをエンタメとして評価する枠組みがあるべきだと思う人が多ければ、そういうコミュニティになってもいいと思いますし、逆に、競技としての公平性がないとそもそも何にも楽しくねぇって話なら現行のロジック重視のディベート評価を続行するべきだと思います。もしくは、エンタメを評価軸に入れたスコアリングのあるブリーフィングを作成して、コンセプト大会を開いてみるとかの折衷案もありそうですね。

(D)Why now?

敵サイドが「今やるべきじゃない」って反論してない限り不必要なサインポストなのによく登場するサインポスト。ブログに関しては、なんで大事か説明しないと読んでもらえなさそうなので、その一環で書いてみようかなぁなんて。

これはもう、3つとか分析ないです。出そうと思えば出せるけど。

「オンライン化」がこの疑問を僕に投げかけました。

オンラインディベートにおいて顔出しは必要か不要かとか議論ありますけど、それの延長みたいなもんです。やっぱりオンラインディベートは、練習とかロジックの試しあいにはとっても向いてると思います。アイデンティティ隠せるし、声量とかもPC側で操作できるし。抑揚も殺せるし、ボディランゲージはちっこい画面に収まらないので結果意味なくなるし。非言語、非ロジックの価値観が隠れやすくなった分、ロジックに注目が一層向かってると思います。

けれど、しかし、BUT、オフラインの雰囲気が個人的に好きで、そこはやっぱり結構残念でした。スピーチの声量、抑揚、ボディランゲージ、アイコンタクト、ジャッジの表情、動きを見て話す内容を変えること、オーディエンスのひそひそ話、いい分析を出したときの教室が熱くなる感じ、教室のきしむ音、机をたたく音、ちょっとメモとりにくいガタガタしている机、教室の場所分からなくてプレパ中あんまりプレパできなくて焦る感じ、ジャッジ待ってる間に対戦相手と廊下で駄弁る感じ、大会の時の早起きからの電車、海外大会前乗りの「おっしゃやったるぞ!」感、終わった後の皆で行く打ち上げ。オフラインで出来ていた当たり前が根底から覆され、変わってしまったことを上げだすと本当にキリがない。もちろん不便も不満も遭ったけど、それをひっくるめて「青春だった」競技がなんか、別のものになってきちゃった感じ。それを考えたときに、ディベートって何だろうねってなった。臨場感とか、雰囲気とか、全然ロジカルじゃない物のためにディベートしてたかもって軽く気が付かされたのはその時だったかもしれません。

えー、どうしよう、サインポストのせいで特に落ちがない、、そうだ、適当にメッセージ送っときます!

今の現役にはほとんどはオフライン大会経験したことがない層が増えてきているのかな。大会の開催ノウハウとか引継ぎするの大変そうだなとかいろいろ考えてしまいますけど、ワクチンが普及したら、是非オフラインでディベートしてみてください!楽なのはオンラインだけれど、オフラインはオフラインで違った楽しみがあるのできっと好きになります!

 

・小噺の締め

さて、せっかく8年間の振り返りを書いているのでお世話になった人たちの話でもかいてやろうかと思ったんですけど、そうするとあまりにも個人的になってしまって、自分のブログでやれになってしまうので、自粛します。緊急事態宣言だけに。

 

 

 

 

 

 

 

マスクしてるから、滑ってもウケてもわかんないですね、ご時世的に。

 

2章:春t報告

 

2章では大会を通しての後付け実況スタイルでグダグダ書きます。臨場感とか何考えてたのかとか気になる人向けです。

3章では具体的なスキルとかについて大会の後何人かと話してて気になったことがあるので、ディベート論的なところ書きます。ディベートオタクは読んでもいいかもしれません。

 

2ー1.結果

KDSのブログなので、まずは大会の結果報告から。

僕(馬場)はとしや&あいこのチームで出場し、優勝しました!昨年は春tが中止になったので、一昨年の田村さん、淳さん、カイトのチームが前回チャンピオンなこともあり、「二連覇じゃんw」って一人ではしゃいでました!けど、なんかやっぱりその辺の世代となじみある人が今の現役では減ってきているのか、特に誰も気にしてなさそうでウケました笑

インステって考え方ももう老害なのかもしれない()

 

2-2.大会前

JPDUTで優勝したことないし、卒業までに一回は優勝したいなぁっって思っていたので、春tはちょうど時間のある時期にある絶妙にちょうどいい大会でした。自分の強み・好みもBPよりはASIANなので、去年位から出たいなぁって思ってましたね。

ただ、毎回チーム決めるのめんどくさくなっちゃうので、いつも組んでる俊哉に聞いてみたところ、JPDUT優勝したそうにしてたので、仲間に加えました。んで、俊哉と話しあったところ、去年の秋tで組んでたあいことかファーストに持ってくるとプレパが楽そうでいいねって感じであいこに声掛けたら仲間になりたそうにしてたので仲間に加えました。

チーム決めがすいすい決まって嬉しかったです。

また、練習としてKDS練だったり、Tokyo Bananaチームとスパーリングを何回かやったりして、チームワークを高めました。特にプレパでのコミュニケーションやシナジーを高める事を意識して、毎回課題を設定して取り組むことが出来ていた点はこれまでの練習と比べてもかなり効率のいい物だったかなと思います。

 

2-3. 大会中

大会本番はオンラインでのコミュニケーションの難しさから感染対策等を行った上で馬場家に集まりオフラインで臨みました。メルボルン1としてオーストラルに出たときにも感じたのですが、単純に意思疎通の速度だったり、メモの受け渡し速度の観点とかからやっぱりオフラインがいいですね。

予選では想像していたよりも序盤で強敵と当たりまくって、結構ハッスルな予選でした。特にR2では練習で敗北したPOKEチームと対戦で結構焦りました。勝ったとわかったときには結構大きい声で雄たけびを上げてしまって、チームメイトを驚かせてしまった。

予選の結果としては、4勝2位ブレイクしました。1位のTokyo チームのスコア高すぎて笑いました。無事時ブレイク出来て一安心したのを覚えてます。

決勝トーナメントのアロケーションでは同胞のKDSが全部反対側の山に行ったことに安堵しつつ、QF,SFを戦い、決勝では練習で何度も顔合わせしたTokyo Bananaチームと対戦しました。

https://minnadaisuki.herokuapp.com/JPDUST2021/motions/statistics/

論題はTHBT Western countries should impose economic sanctions on Myanmar.でした。正直セット的にはやりたいサイドはOPPだったし、そもそもの対Tokyo Banana戦績は練習ではOPPでは勝ち越していたもののGOVでは全敗だったのでGOVを引いた時点でチーム的には「終わった、、」って感じでした笑。実際、プレパが始まった後も、綺麗な勝ち筋を出せないままで時間を結構ロスしてしまってなかなかピンチでした。

結果的には6-1で有難くも勝利したんですが、試合の見方によってはOPPが勝つことも多分にあり得るような試合だったので、結構負けを覚悟していました。実際、試合が終わってからクロージングセレモニーまでの間チームで河川敷を散歩してたんですけど、その際俺と俊哉は「負けたなぁ」って話してました。結果としてはElizabeth Reunion のチーム名が皮肉かのように、最もディベート歴の浅いアイコの「えぇぇ、私は勝ってると思うんですけどねぇ、、」が真実となりました笑。

(この結果に関する考察は3章で行います)

 

3章.学んだこと

さてさて、ガチ勢はこの辺から読み進めるといいのかなって思ったり思わなかったり。

 

3-1.メカニズムの重要性について

ガチ勢とは書いたんですけど、ガチ勢ofガチ勢には向けていません。あくまで、諸々あって大会に出るのが久しぶりです~みたいな人(老の民)だったり、これから海外大会出て上級者ぶっ殺したい!みたいな人向けなところが大半だと思います。

では、本論なんですけど、結論から言うと「最近はメカニズムの重要度が2,3年前より各段に上がっている」ということです。一昔前(馬場がワールズ出たころ)はメカニズムは当然重視されていたけれど、イラストだったりでもインパクトを認定したり、シナリオをとったりしていた傾向はあったかなと思います。しかし、最近(特に2020年始め位から)メカニズムがない分析は基本的にとられないんじゃないかってレベルでメカニズムの重要度が増しているように感じます。

(~メカニズムってそもそもなんだって話~)

ここで言うメカニズムは論題を取った結果どういう社会になるのか、もしくは、論題を採択す前の世界はどのような社会なのか、という結論を裏付ける理由を指しています。

では、どの程度上がっているのか、という話ですが、基本的には前回のブログで書いた内容と結果的に似たものであり、オーストラリア・アジアのトレンドが明確に台頭してきたのだろうと思います。http://keiodebate.org/blog/monashaustrals%EF%BC%BF2020/ 

 

どうしてそうなってきているのか

・オンライン化による、評価材料の制限

・平等性の高まりによる、言語バイアスを取り除く風潮

・ジャッジの競技性の高まりによる、画一的な評価軸の必要性(主観よりも、より客観的な軸が好まれる)

などが考えられるのかなぁって思います。

結論、このトレンドは結構しばらく続くのかなあって思います。

 

3-2.決勝について

決勝で負けたと思った理由は上記にありました。GOV(自分達)の話は、「やりたいことは見える。戦略はまぁわかる」程度であり、その具体まで落としきっていないと評価される可能性が高いと感じたためです。ブログを書くのをさぼっていたら2か月たってしまったので(自分が悪い)明瞭には覚えていませんが、経済制裁による解決のプロセスは示したものの、その蓋然性は薄くなってしまったのかなと感じています。一方で、勝つ可能性に関していえばその逆に、OPPの世界における戦略が自分達と比較して、明瞭さを欠いていたのかな?と今では考えています。経済制裁により、貧困が加速するというOPPに対し、貧困は経済制裁しなくても加速するという話をぶつけていたところが個人的には刺さったのかなぁと考えたりしていました。読者の皆様はどう感じられたでしょうか、是非ご意見お聞かせください。


最後に

今回優勝を果たすことが出来たのは、今まで自分を育ててくださった皆様のおかげです。ありがとうございました。

また、大会に向けての練習も非常に充実していたことも大きな要因です。ジャッジしてくださった方々、対戦してくださった方々、中には突然来てくれってしつこくお願いして来てもらった人もいましたが、本当にありがとうございました。それらがなかったらこの結果は残せていなかったと思います。

最後の最後になるけれど、組んでくれたとしや&あいこ、ありがとう!皆忙しい中だったけれど沢山練習できたこと、試合中のディスカッション、考えられる要素、すべて、何から何まで君たちとでなければ、このような結果は残せなかったんじゃないかと思います!

引退ポストみたいになってしまったけれど、また機会があればなんか出ましょう!


Results of JPDU Spring Tournament 2021

Champion
Elizabeth Reunion × 2 (Takua Baba, Toshiya Ozawa, Aiko Kurano)

Semi Finalist
Merry Christmas (Riku Saito, Owen Park, Mirei Kataoka)

Quarter Finalist
Highway Star’s Gambit (So Ushiroda, Takushi Kobayashi, Tsubasa Ito)
ぱぱとままと、代表と。(Yohei Horiguchi, Ritsu Murata, Sana Ota)

Rookie Champion
この中に一人、1年生がいます(2回目) (Yusuke Iwamoto, Momoka Hanazawa, Kana Kanzaki)

Open Best Speaker
3rd: Takua Baba
4th: Toshiya Ozawa
7th: Owen Park, Riku Saito

Rookie Best Speaker
3rd: Kana Kanzaki

Grand Final Best Speaker
Toshiya Ozawa
Takua Baba

Rookie Grand Final Best Speaker
Kana Kanzaki

DCA: Yukina Hashimoto


馬場さん、ありがとうございました!!