じゃっじのはなしとおまけのはなし

みなさん、こんにちは!今回はNDO 2020でBest Adjudicatorの22期の優妃奈とOpen Best Speakerの22期の陸にブログを書いてもらいました!ジャッジとして出場した優妃奈と先輩として初めて23期の一年生と共に大会に出場した陸の二人の視点から、分かりやすく書いていただいてます!これからジャッジとして大会に出場する人、先輩として新一年生と共に大会に出場する人は是非、読んでください💫

それではどうぞ〜⬇️⬇️⬇️


こんにちは、昨年QDOブログぶりのKDS22期の橋本優妃奈です。さいとーりくから「半分書く?」と言われ快諾したものの「半分書くとは(哲学)」となっています。おそらくかさ増しのために提案されたので頑張って文量を足していこうと思います。まぁ本人が私の文才に負けないブログを書くと言っていたのでそちらを読んだ方がずっといいんでしょうね!ね!

今回は、ジャッジのいろはがわかりきってない弱小2年生(私)が、これからジャッジに挑戦する人・でもちょっと躊躇っている人(もしかしたらジャッジしているけど心が折れそうになっている人も対象かもしれない)に向けて「じゃっじのすすめ」的なものが書けたらいいなと思います。高確率で駄文なので、最後の雑感だけでも読んでいってください。あと、これは個人の見解であり、他の人すべてに当てはまるものでもなければ、KDSの総意でないということを一応ここに明記しておきます。


Table of Contents

0.自己紹介及びジャッジ歴

1.前置き

2.ジャッジの辛さ

3.ジャッジの楽しみ

4.結論

5.雑感


0.自己紹介及びジャッジ歴

自己紹介…は基本QDOのブログに書いてあるのでそれを読んでもらえればわかると思います。ただ、本格的にジャッジを始めたのは大学入ってからなので、あまり自分の中でもセオリーというか確立された方法論のようなものがあまりできてないです。結構ジャッジとして大会に参加している方だと思います。一年のうちでは大沢杯、NEAO、JBP、うまんず、Toeiなど…。でもどれも結果は散々で、Tab上でビリになった、なんてこともありました。AsianのジャッジだとToei、TODOに引き続きこのNDOで3回目ですね。

 

1.前置き

もしあなたが「これから試合やるからジャッジしてほしい」と言われたら、どう思いますか?「えっ、ジャッジしたことないなぁ」「まぁ人数の都合でならやってもいいかなぁ」「試合聞いてもよくわからないからあまりやりたくないなぁ」などなど。いろいろな思いが交錯すると思います。例に挙げたもの全てネガティブな要素が強いですね。

大別するとジャッジをすることのイメージって

・ディベーターに比べると結構地味。(特にパネルだとディスカッションがパネルチェア間になることが多くあまり表舞台にはあがらない。)

・一時間くらいずっと話を聞いている。

・タイムキーパーする。

・噛みつかれたら怖い。というか質問された時点で怖い。

・RFDやフィードバックする人。

・先輩とかよくしているイメージが強い。

等々。こんな感じなのではないでしょうか。これは推測になるのですけど、ジャッジする方がディベーターするよりも心理的障壁は高く、どこか抵抗を感じている人が多い気がします。ディベーターって、言ってしまえば15分から30分でスピーチ準備して7分しゃべって帰ればいいのですけど(この作業が大変なのは百も承知なんですけど)、ジャッジはそれに比べて合計60分近いスピーチをまとめてどこが勝っていたかを最短5分とかで出す必要がある過酷な競技なんですよ。ただ聞いている人じゃない。だから当然ジャッジしていて、「ごちゃごちゃしてよくわからない」とか「どこをとればいいのかわからない」っていう感想はジャッジするなら当たり前だと思います。正直頭使うし疲れるし。

ただ一方で、ジャッジできる人って聞くと滅茶苦茶カッコいいイメージありませんか?ジャッジブレイクしたらしいよ~とか。あの大会でCAするらしいとか。大会でモーション出していたりとか、ブレイクラウンドで結果アナウンスしていたりとか、普段の練習でも納得できるRFDとか、タメになるフィードバックしてもらえたりとか。どこかかっこよくて雲の上的な存在で(ここら辺は私の偏見ですが)とか。大会で見ていてもとてもカッコいい部分を担っていたりするわけですよ。要はディベーターだけじゃなくて、ジャッジも大会のれっきとした参加者で、カッコいいんですよ。カッコいいんです。はい。

 

2.ジャッジの辛さ

前置きでジャッジ超絶カッコいいとか言いながらも、実際はジャッジって(主に大会で)滅茶苦茶辛い競技なんですよ。思いつくことを書くと

・個人競技のため、チームでいられるディベーターよりも精神的負担が大きい。

・チェアと食い違ったときやスプリットしたときの悲しさが半端じゃない。

・ジャッジセオリーや資料の数がディベーターのそれに比べて少ないため、そもそも方法が手さぐりになってしまうことが多い。

・ブレイクできない(切実)。

・腰が痛い(主にオンラインの場合。まぁ運動しろという話なのですが)。

5点目はさておき。特に大会でジャッジする辛さってここらへんに収束するのではないでしょうか。一つ一つ見ていこうと思います。

・精神的負担

ジャッジって、前述でいくらかっこよさを述べても、どこかディベーターのわき役的なイメージはぬぐえない人が多いのではないでしょうか。たかだか提供ジャッジだから。どこか義務に感じてしまっている。メインはディベーターの彼ら自身だ。どこが逃げがちなマインドセットがありがちなんだと思います。しかも、ディベーターだとチームで勝ち負けを共有して、感情も共有出来て、みたいな部分があってまだマシなんですけど(勿論ディベーターも辛い)、ジャッジってそのような感情や体験の共有の仕方がほぼほぼないんですよ。自分のRFDで噛みつかれた…とか、それは他の人には共有されないもので、一人にのしかかってくるのも辛いところですよね。実際自分のジャッジで誰か一人のディベーター人生決めていると思うともうストレスでおなか痛くなってきます…。

・スプリット悲しい

悲しい。(切実)ディスカッションが大変になる。特に自分がminorになってしまったときに戸惑いますよね。自分のディシジョンの欠点とか指摘されると、その発言やジャッジたちに一切の責任はないのに自分自身すら否定された感覚になるというか…とにかくしんどい。

・方法論どこ?

多少あるにはあるんですけど、やっぱりディベーターのそれに比べたら数は明らかに少ないんです。ジャッジ入門的なものとか。しかも一人一人ジャッジ方法って異なったりするから余計自分に合ったものが見つけづらい。自分なりに実践してみても、上手く説明できない・RFDをまとめられないから逆にもっと嫌いになる。という悪循環がある気がします。ジャッジどうやってやるんですか…?

・ブレイクできない

ブレイクできない(切実)。というのも、結構ジャッジブレイクって厳しいんですよね。特に2年生とか、ジャッジ始めたての人には。前述の資料とかの問題でどうしてもジャッジの経験数で学年上の人に劣ってしまいがちなのもあると思います。それで何度も壁に当たってブレイクできなくて嫌になる。

実際自分もこれを体験して本当に辛かったです。BPジャッジやっても全然上手くいかない・ブレイクできないということが続きました。何とかチェアになってもRFDしくじって死ぬ。みたいなことが続いてもう二度とジャッジしたくないと思いました。このせいでしばらくディベートの練習参加していなかったです。

・腰が痛い

私の問題です。はい。ラウンド間に運動すると結構マシになりますよ(謎情報)。

 

3.ジャッジの楽しみ

ここまで主にジャッジしんどい…みたいな話をしてきてしまったんですけど、じゃあそんなにジャッジつまらないならディベーターでいいじゃん、というのは違うんですよ。ジャッジにもディベーターにはないジャッジの楽しみはあって、それを見いだせない人が多いんじゃないのかなって思います。

・たくさんのディベートの形に出会える。

これが一番の醍醐味な気がします。ある程度試合前に予測してディベート見るんですけど、予測しなかった話をされると滅茶苦茶嬉しくなりませんか?ディベートだからこそできる空想上の話をされると、「ディベート」って感じがしていいんですよ。TODOのR2で見たAteneoのチームが、THS excess profit taxes on corporations that derived significant profits from a pandemic.のmotionで、「企業がむしろ利益のためにコロナの状況を長引かせようとする(要約)」みたいな、ディベートワールドだからこそ展開できる話を聞いて、感動した覚えがあります。そういった、新たな発見が起こるとラウンドごとが楽しくなりますし、試合見る前にテンション上がります。

・ディベーターの成長が見られる。

これはおそらくかなり長期的にジャッジしないとあまり得られないものだとは思いますけど(汗)。短期的に見るなら、予選で見たチームが本戦に出ていて、予選よりも上手で感動した~とか、ですかね。実際NDO予選で見たチームがRookie GFで見れて嬉しかった気持ちがあります。予選よりうまかったです。長期だと…本当に年単位でジャッジする必要があるんだと思うんですけど…。前見たスピーチよりも上達していた~とか、親を見る気持ちなんですかね(雑)。そういう面白みがあるんじゃないかなと思います。

 

4.結論

要は、ディベーターだけじゃなくてジャッジも同じくらい面白くて楽しい競技なんですってことを言いたいんです。確かにジャッジの辛いところ、みたいなのを沢山列挙してきたのは事実なんですけど…ディベーターだってやっていて辛いときはあるわけですから。それを経験してジャッジやろうかなと思えている時点ですごいことだと思います。

辛いことは本当にたくさんあると思います。試合をまとめるだけでも「よくわからない」ってなるし、質問が来たら来てしまったで「噛みつかれる…いやだ」ってなるし、質問が来なかったら来なかったでディベーターたちがちゃんと納得してくれたか不安になるし。RFD伝わっているのかわからないし。それを通して言いたいのは、「あきらめるな」とか「頑張れ(根性論)」とかありきたりなことではなくて、そういう経験をすることってごくごく普通の、当たり前のことなんだということです。誰でもジャッジするときは緊張してきたし、試行錯誤してきたわけだし、そういう悩みを抱えることはあるあるなんです。もっとジャッジする人が増えてそういう経験がもっと広まって、みんなで考えていけるようになると楽になって、楽しいんじゃないかなと思います。要はそんなに抱え込む必要ってそんなになくて、周りとか見てみるといいんじゃないかな~ってことです。かなり結論雑ですね。

 

5.NDO雑感

さすがに脱線しすぎたかなという感があるのでとりあえず列挙して大会参加後感想のブログ感を今更ながらに醸し出したいと思います。

・ベストジャッジとか身に余る光栄すぎて未だに受け入れられてないです。運とかの要素も強かったと思うのでこれからもっとジャッジ技術上げていきます。

・KDSたくさん入賞していてすごいなって思いました。

・TODOでブレイクしたときにみよ先輩から「もうNDOべすとあじゅかくていですねええええ(原文ママ)」というLINEが来てビビっていたんですけど、何とかフラグを回収しきったのでよかった(よかった)。

・コミの皆さんすごい。オンラインであんなヌルヌル快適な大会運営本当に素晴らしいです。Closing ceremony謎に迷子になってしまいすみませんでした。

・R4のトップラウンドとかブレイクラウンドとかでフィードバックを通して社会人の強い人とかとお話しするのがうれしかったです。これからもっと建設的なフィードバック頑張ろうと思いました。

・景品おいしそうで感動しました。本当にありがとうございます。味わって食べます。


こんにちは、昨年エリザベブログぶりのKDS 22期のさいとうりくです。最近忙しくてまともなブログを書ける自信がなかったので、半分アウトソースしました。煽られたので天才の力を見せてやる、とは言ったもののおそらく上の文章の方が面白いです。

今回は、後輩が可愛い話、ジンクスの話、エジュケをしたらディベート上手くなった話の3本立てでお届けしようと思います。


Table of Contents

  1. 後輩が可愛い話

  2. ジンクスの話

  3. エジュケをしたらディベート上手くなった話

  4. 最後に


1. 後輩が可愛い話

 実は、NDOに出るつもり全くなかったんです。「一年生で出たい人いる?」と募集したらちょうど2人集まって、3人目がいなさそうだったので自分が入りました。オープン大会に乗り込むほどやる気のあるあいことこーまですが、2人の可愛いエピソードを三つほど。

 1. 初めの方はみんなでコミュ障してたんですが、ある日3人でプレパ練をしていると「この間やったやつじゃん」と。な、な、なんと!知らぬ間に2人でプレパ練をしていたとのこと。後輩2人が仲良くなっていることに感動した瞬間でした。どうやらコミュ障は自分だけだったらしいです。

 2. 普段の練習相手が、かなり重かった。KDSの練習ではNDOで一位ブレイクしたX-KDS、UTDSに行くと栗原さんたちが待ち構えていました。毎回ボコボコにされました。しかし!後輩ちゃんたちはめげることなく毎回毎回練習に来てくれました。偉い。毎回自分のアドバイスも聞いてくれました。もっと偉い。

 3. 大会当日も、朝一番から強い相手に当たって早速諦め気味なムードになりつつも結局2人とも超真面目にスピーチをしていたり、ラウンドの間に勝ち数の分析を始めたり、RFD待ちの時間にディベートの内容を話し合ってたり。しっかりディベートオタクって感じがしてよかったです。頑張れば強敵も倒せる事は証明されたので、2人ともぜひこのまま順調にディベートオタクを続けていただきたいです。

 

2. ジンクスの話

 最近、「あれ?この展開前もあったな…」みたいなことがよくあります。例えば、俊哉先輩と個人スコア同点な展開だったり(去年のジェミニから一回負けたけどそれ以外毎回同点)、ブレイクラウンド初戦で負ける展開だったり(朝に弱いのかな)、グリーンエナジーのパテントみたいなトピックで体感良いスピーチをするも負ける展開だったり(これも3回目とか)。本当にジンクスかと言われれば怪しいところで、実際自分が弱点を克服してないだけなんだろうけど、俊哉先輩は強いし、朝は眠いし、グリーンエナジーはこれ以上どうしようもない気もするので諦めて運命として受け入れることにしました。

 

3. エジュケをしたらディベート上手くなった話

 これは大真面目です。エジュケして、頑張って分かりやすくディベートのやり方を説明するうちに、自分の中でも整理がついてプレパ中やラウンド中に無駄な考えをしなくなりました。後輩が入学して自分の練習できる時間が削られる!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、騙されたと思って一回真面目にレクチャーなり資料を書くなりしてみると、いいことがあるかもしれませんよー。

 

4. 最後に

 オンライン大会続きでみんなに会えなくて寂しいですけど、その分大会に気軽に出れる期間です。新入生のみんな、色々大会でてみてください。

 短くて「結局こいつ何言いたいんだ」みたいなブログになってしまいましたが、ゆきながジャッジの話を真面目にしてくれたみたいなのでこっちはおまけぐらいに思ってください。


Results of NDO 2020

Champion : Final Revenge V (Ryo Hayakawa joint)

Semi Finalist : X KDS (Owen Park, Toshiya Ozawa joint)

Quarter Finalist : The Hyogo (Rena Kitsui joint), あいこーま (Riku Saito, Aiko Kurano, Koma Hattori)

Rookie Grand Finalist : AndZ (Yoichiro Takada joint)

Grand Final Best Speaker : Ryo Hayakawa

Open Best Speaker :

1st: Toshiya Ozawa, Riku Saito

5th: Owen Park

8th: Ryo Hayakawa

Rookie Best Speakers

3rd: Aiko Kurano

5th: Takushi Kobayashi

Best Adjudicator: Yukina Hashimoto

Student Best Adjudicator:

1st: Yohei Horiguchi

2nd: So Ushiroda


優妃奈と陸、ありがとうございました🤗