1人で乗り込んだ海外大会

こんにちは!昨年行われたSMU BP IV 2019について、21期の小澤さんに執筆していただきました!

興味深いお話ばかりなので、是非目を通してください!⬇️⬇️⬇️


今回、SMU BP IV 2019について、ブログを書かせていただきます。ワールズも書くかもしれないので、今回はほどほどにしておきます。


Table of Contents

  1. 大会前

  2. 大会

  3. 感想


1.大会前

SMU BP IV 2019とは、SMU(Singapore Management University)主催のシンガポールのローカルのオープン大会です。SingaporeやMalaysiaのディベート・グループに入って、大会の情報を収集している時に見つけ、NUSに留学経験のあるUTの大島さんにも助言をいただき、参加を決めました。

 

参加を決めた理由としては主に

(1)東南アジアのディベートに触れるため。

(2)WUDCの準備のため。

(3)AC(Amrit, Yarn, Mika, Viha)のレベルが高く、大会としても良さそうだと思ったため。

(4)高いレベルのディベーターから刺激を受けるため。(実際、予想以上に強い、有名ディベーターが揃っていて、やばかったです。ABPやUADCなどのメジャー大会でGF以上やAC経験者が総勢17人はいました。)

という感じです。

僕らは大会ラッシュ中で、SMU BP IVの2週間前にはTaiwan NEAO、1週間前にはJapan BP、SMU BP IV、1週間後にAoyama Women’s Cup(Co-CA)、2週間後にTokyo Mini、3週間後にThailand WUDCで、かなりのハードスケジュルの最中です。

そんな中で、迎えたSMU BP IVでも、少しでも成長できるように頑張ろうと意気込んでいる中で、事件は起きました…

出発前日にましゅうが扁桃腺炎になってしまいました…色々考慮して、流石に厳しいということでましゅうは参加を断念しました…

JBPでインフルになった後輩と結構喋っていたり、JBP後にKDSで相次いでインフルの人や体調が悪い人が出ていたり、インフルのワクチンをまだ打っていなかったり、月曜日に体調が悪かったり、ディベート以外も忙しかったり、個人的に自分の方がとても心配だったのですが、ぼくは大丈夫でした。実はインフルに人生で一度もかかっていないのですが、今回もそれを発揮できました。(Tokyo Miniでも同じようなことが起きましたが、耐えました…(笑))

キャンセル代を調べたら、直前ということもあって、大部分が返ってこないとわかり、ぼくは参加することにしました。

ましゅう本人が一番無念だと思うし、健康は第一だし、ぼくも同じ立場だったら同じ選択をしていたし、仕方ないことなので、ましゅうの分も頑張って学んで来ようと決心して、一人で乗り込むことにしました。

大会側も対応してくださり、同じくチームの一人が欠けているチームが見つかり、代わりのパートナーが見つかりました。NTUというシンガポールのインステのインド出身の二年生です。ぼくと同じく、ディベート歴1年半で、今年のABPに参加しており、WUDCに向けて準備しているというディベーターです。

こうして1人で海外大会に行き、現地の初対面のディベーターと出るという前代未聞の事態となりました。しかも人生初の一人旅でした。

行きは飛行機6時間くらい、ハノイ乗り継ぎでそこで10時間くらい、二つ目の飛行機で4時間ととにかく時間がありました。もともとプレパや雑談でもして過ごせばいいかと思っていましたが、一人になってしまったので、とてつもなく孤独で、暇でした…(笑)そんな中、同期や先輩が応援メッセージを送ってくれて嬉しかったです!フォーを二回、食べて、リサーチしたり、本を読んだりして過ごしました。

今回の大会日程は金曜日に予選第1ラウンド、土曜日に予選第2-5ラウンド、日曜日に決勝ラウンドと日本では見られない日程でした。

シンガポール初日は大会前まで時間があったので、大学のクラスの友達でSMU(今回の開催校)に交換留学で通っている友達と会いました〜美味しいものを食べたり、観光できたり、おしゃべりしたり、楽しく過ごせました。

 

2.大会中

開会式前に初めてパートナーと会いました。優しい感じの雰囲気で、コミュニケーションも取れ、とりあえず安心しました。ロールはぼくが2ndとMemberをやることになりました。ワールズではウィップなんですけれど、知らない人とのクロージングでWhipやるのちょっときついし、意味ないなぁって思ったので、メンバーを希望しました。この選択は功を奏したと思います。

周りには知り合いがほぼいなくてめちゃくちゃアウェーでした。あと音源で見るようなディベーターがたくさんいました。特に、憧れのディベーターであるMifzal(WUDC 2017 SFなど)を見かけた時は特にびっくりしました。

R1 : THW nationalize all research into artificial general intelligence (AGI)

個人的にはBPの予選初戦のトップハーフ(2位以上)率が通算12/13だったので、即興のチームだろうが勝てると言い聞かせて(笑)、臨みました。今回、4校舎も使っており、会場まで8分くらいかかる感じで、遠いなぁと思ったいたら、早速ハプニングが起きました…部屋の鍵が開かなくて、結局プレパが30分になってしまいました。クロージング的には辛いですね(笑)秋T以来のメンバースピーチで緊張してしまい、初戦で英語も出ないし、結構ダメでした。Nationalization(ぼくにとっては銀杏やABPで因縁のテーマ)やStrong AIというよくあるテーマなのに、うまくいかず、悔しいです。さらに、早速パートナーとの連携も上手くいかず、パートナーのウィップはOGのウィップで、MOの反論からぼくのエクステンションを全く守ってくれなくて流石に焦りました…ただ他のチームも苦戦しており、1位取れちゃいました。(結果オーライ?)COは後に9位ブレイクしていて、とても悔しいです。すごいフレンドリーで、しかもMOはDebate Havanaという東南アジアの音源が色々載っているYoutube Channelの管理者の人でした(笑)

R2 : THR the rise of the gig economy

3点部屋だし、レベル高いだろうなぁと思っていたら。。GWは今年のAustralsでOpen BreakしているNUSのディベーター、後ろのCOにはAdil Hakeem(UADC 2017 Champion, ABP 2019 GFなど)とVirat Chopra(ABP 2016/2017 GFなど)がいました。ジャッジはMika Filoteo(ABP 2019 CA, ABP 2018 GFなど)でした。直感的なイラストを結構重視する感じで、思ったより取られていなくて4位でした。アイディアはいいけれど、具体的な描写を示したり、言語化したりしないといけないということでした。フィードバックの説明がとてもうまかったです。直感的で丁寧に伝えるイラスト力っていうのをつけなきゃ、勝てないなぁと思いました。ワールド前に改めて痛感できてよかったです。

R3 : TH prefers a world where Islam, from its conception, had developed and maintained a strong central authority

移動で時間なくて、OGきつかったです。ワールズも移動が大変とよく聞くので、いい練習になったと思います。パートナーにマターがなんとなくしか伝わらなかったので、DPMからコンストし直しました。先週のJBP QFの時にOGで儒教や西洋思想などの説明や用語の英語がわからなくて困ったので、英語の世界史の教科書を持ってきていました。世界史の知識で出したかったニュアンスは出せたと思います。いいスピーチだったけど、DLOに反論していなかったAssertionを伸ばされてもったいなかったということでした。COのDarryl(ABP 2013 Co-CAなど)にも1位持っていかれて、3位でした。もっと相手を想定して、強いコンテクストやキャラを敷くのが必要だと思いました。ジャッジがすごい良かったです。試合中もうなづいてくれるし、RFDも丁寧で包括的でわかりやすく、フィードバックもめっちゃくちゃ丁寧でした。

R4 : THP a world where the KMT wins the upcoming Taiwanese presidential elections.

シンガポールでまさかの台湾モーションでした。おそらく台湾出身のDCA、Yarnが作ったモーションです。2週間前のTaiwan NEAOに向けて、最低限はリサーチしていたので、他の人よりは知っていたと思います。1位いけたかなと思いましたが、2位でした。戦略は良かったけど、つまりきっていなかったということです。いわゆるプリンシプルよりのアーギュメントを立てましたが、正当に評価してくれました。

R5 : THP a world where memory is permanent and infallible

6点のバブルラウンドでした。一位取ればブレイクできるという状況です。OGにはAriel Lim(ABP 2019 QFなど)、COにDarryl(ABP 2013 CO-CAなど)いて6点ラウンドなのにレベル高いなぁってなりました。ケース自体の方向性は悪くなかったのですが、肝心なところが抜けていたり、OGのケースに対処し切れていなかったりして負けてしまいました。

QF : TH regrets the coup in Bolivia.

SF : THBT states should heavily prioritise funding of medical research into diseases with longer duration of suffering over diseases with high mortality rates e.g. rheumatoid arthritis or chronic fatigue syndrome as opposed to ebola or late-stage cancer.

GF : THP a world where the LGBTQ+ community had not embraced a culture of overt sexualisation.

High School GF : THR the glorification of youth (eg. narratives like ‘live fast die young’)

有名ディベーターが多く出ていたので、観戦しました。みんなそれぞれのスタイルがあって面白かったです。

 

3.感想

・海外ディベーターと組めてよかった

初対面の海外のディベーターと組むのは価値観も違うし、興味深かったです。パートナーとは正直に言うと、即興チームということでケースの方向性や連携はうまくいかなかったけれど、しっかり話を聞いてくれたので、どうにかバブルまで行けました。また他のNTUの人やSMUのOBの人とご飯に行ったり、いろんな人に紹介してもらったりして顔見知りや友達が増えました。日本から来るの珍しいみたいで、この大会のためだけに来たの?と驚かれました。いきなり一人で来た日本人に仲良くしてくれて助かりました。ワールズで再会するのが楽しみです!ジャッジの方々もワールズに出るというととても丁寧に対応してくれました〜

今回のパートナーはNTU出身で、NTUのコーチのVihasini

(UADC 2014 Champion, ABP 2013/2014 GF)のACプロテクションでジャッジもいい方だったような気もします。どういう練習しているのか聞いてみたところ、週二回、レクチャー+ラウンド+フィードバックで、Vihaが専属コーチにいるという体制だと聞き、すごいなぁと思いました。ただ自分の練習環境も、様々な先輩から教えていただけるので、大変ありがたいです。

・シンガポールの大会の雰囲気

オープン大会ということで音源で見るような有名ディベーターが集まっていて実際生で見れて刺激になりました。また時間にとてもルースだったり、知り合い同士でスピーチ間にちょっと話したり、とてもゆるい雰囲気で興味深かったです〜あと多民族国家っていうことでアクセントも色々でした。日本人であることによる差別的なことはあまりなかったような気もします。ディベートのレベルも高く、ジャッジもまともで、ディベート感自体もバランスが取れていて結構好きでした。今回の大会が楽しかったので、またシンガポールの大会に行きたいです。シンガポールWUDC 2022がもし実現したら、行きたいですね。

・課題

書こうと思えば永遠に書けるので、今回は英語だけ簡単に触れておきます。英語力に関してはリスニングは通用し、どのアクセントが来ても聞き取れましたが、話す方に課題を感じました。自分の思いついているアイディアを正確に言語化したり、重要に見せたりする英語力、Word economyが欠如していると思いました。特に専門的な話や難しめの話ほど説明力が問われると思ったので、リサーチして満足するのではなく、どうそれを赤の他人にわかりやすく伝えるかまで意識したリサーチを心がけたいです。また場の雰囲気を持っていくプレゼン力、Public Speaking力も有名ディベーターを間近で見て感じたので、徐々につけていきたいです。これはRole playingの練習をしたり、日頃から感情込めてスピーチをしたりしていきたいです。あと直前のスピーカーへの反論も瞬発力不足で、原稿がない状態でどのくらい喋ることができるか、効率よく対処できるかも今後の課題です。英語という切り口だけでも様々な課題が上がるので、それぞれどのように克服していくのかを考え続けたいです。

・シンガポールはいい場所

実は5年前にも修学旅行でシンガポールに来たことがあって、行ったことある場所もあり、思い出が蘇って不思議な気分でした。会場も含めて施設も綺麗だったり、多様な文化に触れることができたり、食事も美味しかったりとてもいい場所でした〜ホーカーセンターという地元の屋台的な場所にも二回行きました。Fried Kway Teow、牡蠣のオムレツ、リー・クアンユーが愛したチキンライスなど食べました。安くてめっちゃ美味しかったです!あと大好きなタピオカも日本より安かったので、3種類飲みました!特にTiger Sugarの黒糖タピオカおいしかったです!キャンパス内にタピオカのショップがあって羨ましかったです。

・一人は寂しい

思わぬ形で人生初の一人旅になったのですけれど、行きの乗り継ぎや一人でのご飯は寂しかったです…(笑)あと日本語が話せないのもさびしいですね。なので、帰りの乗り継ぎの際、ヴェトナムの空港で同時期のUT Mara Openに出ていたICUのあいかとひかるさんに偶然、会えた時は嬉しかったです!

・謝辞

大会中にお世話になったシンガポール・サーキットの方々、東南アジアの大会について助言をくださったり、大会中にメッセージを送ってくださった大島さん、日頃から練習や大会で丁寧に熱心に教えてくださる先輩方、切磋琢磨してくれる同期のみんな、パートナー探しなど対応してくださった大会運営の方々、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします!

ひとまず今回の反省を生かしてThailand WUDC頑張ります!


小澤さん、ありがとうございました✨