暑くて辛いSummer ADI in Seoul

ブログの更新が滞ってしまい焦っております広報の2年の藤井です汗 遅くなってしまいましたが、8月に行われたAsian Debate Institute (ADI) について、1年のみおこに書いてもらいました!それではどうぞ!


初めまして、19期の福田澪子です。この夏、韓国の中央大学校で8/11から8/19にかけて開催されたADIというプログラムについて書きます。KDSからも16人が参加し、さらに今年は17期の先輩であるしょうさんがレクチャラーを務められました!韓国、中国、日本のディベーターが集まり、中身の濃い9日間を過ごしました。個人的にADI全体を通して、何よりも「悔しい」という感情を多く経験したので、悔しかった事を中心に、時系列に沿ってこの記事を書いていこうと思います。

1) ラボのクラス分け

ADIでは、上からomega・beta・alphaの3つのレベルの中で、さらに細分化された少人数のラボに分かれてレクチャーを受けます。2日目にそのクラス分けのためのディベートをやるのですが…私はこれが不安で不安で仕方ありませんでした。というのも、ADIでのディベートはBP styleで、春学期やっていたNA styleと形式が異なるからでした。私はBPを1度もやったことがなく、初めてのBPがクラス分けだったんです。案の定、2回目のラウンドで大失敗をしました。motionをペアと共に聞き間違えプレパをしてしまい最悪のスピーチをしました(笑) (NA/BP関係ない致命的ミスです…)これが最初の「悔しい」です。

敷地の広すぎる中央大学校

敷地の広すぎる中央大学校

2) ラボのレクチャー

結局、私はbeta1というラボに振り分けられました。クラス分けディベートがあまりに酷かった割にハイレベルなラボに入れました。ラボの内容は大まかに言うと、case building ・効果的なrebuttal・extensionの仕方・whipの役割や、知識増強のためのレクチャーなどでした。しかし英語が多々聞き取れず、このラボは私には正直、難しかったです。せっかく韓国まで来たのに学べることが少なくて「悔し」かったです。

3) トーナメント

(a) Before ブレイク

4日間のラボレクチャーの後に、ADIの最後にはトーナメントが開かれます。予選4ラウンドの結果ポイントが多い順から、ブレイクし、本選に進めます。私は、UTDS(東京大学)の男子とペアを組みました。中国人や韓国人と組んだ人もいて、普段はできない英語プレパになるので、ADIの醍醐味だなあと思っていました。

私の中で印象深いラウンドは、THW criminalize gang membership even for people who don’t commit crimes.という第3ラウンドでした。チームとしてはOOで、私自身はDLOだったのですが、ジャッジに評価された点があって嬉しかったです。メインの話では無いのですが、gang membershipのcharacterizationに関する話で、OGがgangは悪、テロリストみたいなものだ、とひたすら主張するのに対し、OOとしてそれはextremeすぎるcharacterizationで、すべてのgang membershipがそうではないし、gangの中で低い地位に属す人なんかは、周りの悪い環境によって自覚もなく関わることを強いられるvulnerable actorだとcharacterizeしました。何の変哲も無い議論なのですが、gang membershipが時には一般市民の助けになっていて、一般市民も時には彼らを必要としている、とその理由やイラストの説明を細かくできていたとリフレクをもらいました。瑣末な箇所でも評価してもらえた事は嬉しかったです。

しかし、予選4ラウンドの総合の結果はふるわず、5ポイントしかとれませんでした。ゲストハウスの同室の友人や他のKDSの人と話しても、みんな10、9、7ポイントで、「悔し」かったです…。そして、どうせブレイクしないんだからブレイクナイトに行かずにソウルタワーに独りで行こうと真剣に、考えていました(笑)

行ってよかったブレイクナイト

行ってよかったブレイクナイト

(b) After ブレイク

しかし実は、結局ブレイクできたんです。5ポイントチームで唯一のブレイクでした。なぜかというと、5ポイント勢の中で一番スピーカースコアが高かったからです。アナウンスされる期待すらしておらず、ただボーッとブレイクアナウンスメントを聞いていたので、危うく聞き逃すところでした。悔しさでいっぱいだった私のADIに光が差した瞬間でした(苦笑) 驚いたし、嬉しかったです。でも、ブレイクできたのはただ運が良かっただけなので、実力じゃなくて運でブレイクしたこと、私にとってはこれが最後から2番目にして最大の「悔しい」です。

ラウンドの方はというと、Pre-Octで散りました。内容的にも、精神的にもボロボロで弱かったです。最下位ブレイクだったにしても、そこは確かにPre-Octのラウンドであったのに、それに値しないスピーチをしてしまったことが最後の「悔しい」です。

4) その他 (ADI)

悔しい以外に思ったことは、海外の人とディベートすることは新鮮だということです。例えば、ラボ中に、THS media blackouts in the name of national security.というmotionを扱った時に、中国人学生のイラストが他国の学生より説得力や現実味がありました。中国では相当敏感な問題だからでしょうか。それを聞いて、私は普段はまだどうしても日本の枠組みの中で考えてしまっているのだと痛感しました。ただ情報を得ることと、それを自分の中にしっかり落とし込んでディベートの場で口にすることは異なる行為なのだと思いました。その点で、特に日本人以外の人とペアを組んだ人は海外の人とのコミュニケーションから新たな視点を多く得られたADIになったことと思います。

飛行機の都合等で全員は揃わなかったけれどKDSとしての唯一の集合写真?

飛行機の都合等で全員は揃わなかったけれどKDSとしての唯一の集合写真?

5) その他 (ADI以外)

ここまでなんだかすごく暗いブログになってしまいました…すみません。(⌒-⌒; )観光の思い出も少しだけ載せようと思います。出国前は、韓国といえば受験戦争、就職難で人々は暗い表情をしている、みたいな勝手なイメージがあったのですが、実際は老若男女みんな雰囲気が若く、活き活きしていました。百聞は一見に如かずとはこのことですね!私たちは猛暑の中、世界遺産の宮内を永遠と歩いたり、江華島から北朝鮮を見たり(!)して過ごしました。韓国は文字が違うのと食べ物が基本的に辛いことを除けば、日本と本当に近い国だと感じました。

夏、韓国、かき氷

夏、韓国、かき氷

悔しいことは多かったけれど、それが良い刺激になったことは確かです。めげずに今後も努力しようと思います!


ありがとうございました!ADI期間中、中の人は彼女とゲストハウスで同室だったのですが、ラボの宿題やリサーチを黙々とこなす姿に感動しました。「悔しい」とのことでしたが、これからも楽しみつつ自信を持って頑張ってほしいと思います!

ではここで、ADI Tournamentの結果報告です。

Quarter Finalist: The Flaming Marshmallows (Takao Shimizu joint), YENPO CHINPO (Kiyonobu Tamai joint), China-Japan Treaty (SZ joint)
Oct-Finalist: Sho Masuda Fan Club (Momoka Shibata, Yoko Fujii)
Pre-Oct Finalist: SHAQ SHINE (Mioko Fukuda joint)

6th Best Speaker: Momoka Shibata

Beta 4 Best Student: Mizuki Ikeda
Beta 3 Best Student: Junji Yamamoto
Beta 2 Best Student: Kiyonobu Tamai

また、しばらくブログ更新を滞らせてしまいすみませんm(__)m これからまた頑張って載せていきたいと思うので、KDSブログをよろしくお願いします!次回は銀杏杯の感想です。お楽しみに!