ONLINE梅子杯

みなさん、こんにちは!深見太一君に梅子杯についてのブログを書いていただきました。トライアウト後から大会当日のラウンド別に彼が経験したことなどを書いてくれています!

是非、一読してみてください🙇‍♂️🙇‍♂️

それでは、どうぞ〜⬇️⬇️⬇️


はじめまして、KDS23期の深見太一です。11月14,15日に行われた梅子杯について書かせていただきました。冗長で拙い文章ですが温かく読んでいただけると嬉しいです。


Table of Contents

1 自己紹介

2 梅子杯とは

3 トライアウトから大会まで

4 大会1日目

5 大会2日目

6 感想


1自己紹介

KDS23期の深見太一です。高校の時は部活で準備型や即興型の英語ディベートをしていました。4月からKDSで大学の即興英語ディベートを始めました。大学ディベートでは未経験者かつEFLに入ります。

 

2梅子杯とは

梅子杯はNA形式の一年生大会です。ただ各大学2チームまでに出場チーム数が限られています。それに合わせて、KDS内でトライアウトがありました。一人一人PM/LOスピーチを合計4回して、その録音をKDSや他大学の先輩方が聞く形で行われました。

 10月初旬にトライアウトがあり、10月中旬に大会に出る4人が発表されました。(順位などは公表されませんでした。) そこからチームを決めて、梅子杯に向けた練習を始めました。梅子杯に出れることが決まった時は嬉しい気持ちがあった一方で、(これまでブレイクや入賞の経験がなかったのもあり)自分で大丈夫なのか漠然とした不安もありました。

 

3トライアウト後から大会まで

 ラウンド練や先輩からのアドバイスも参考にしつつ4人でチームを決めました。結果、さな-よういちろう、ももこ-自分のチームで出ることに決まりました。

僕たちのチームはラウンド練が中心でした。

ラウンド練習→RFD&フィードバック→これらを踏まえてチーム内で反省会→次のラウンド、、を繰り返しました。また、先輩からレクチャーをいただいたり、チーム内でラウンドの復習スピーチをしたりもしました。ラウンドを終えるごとに、次の試合で意識したいことを話し合い確認しました。また、プレパを効率化するために、プレパ中に思いついたことはGoogle Documentに書き込んで共有しました。(練習も梅子杯当日もオンラインで各自家からディベートしていたので、Google Documentが重宝しました。)

Evergreen前の一週間や梅子直前の一週間は、KDS練に加えUT練にも参加させていただきました。ジャッジの方からは試合のフィードバックに加え、出すとよい分析やイントロの仕方などディベート全般でのアドバイスもいただき、とても参考になりました。一緒に練習してくれた東大チームやジャッジの方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

また、これは個人的な話になるのですが、梅子一週間前にevergreen cupに出ました。先輩と後輩が組んで出るBPの大会で、僕は陽平先輩と組ませていただきました。梅子杯では僕がセカンドスピーカーだったのですが、2ndが何をするポジションなのかイメージを掴めないでいました。しかし、evergreen cupやその練習で、陽平先輩や他のチームの先輩の2ndスピーチを聞く中で、僕の中での「2ndスピーチ」のイメージがある程度具体化されました。「相手の話に細かくengageしつつ、自分たちのケースを補強・比較する」という目指すべき2ndのイメージが何となくわかった感じがしました。

梅子直前の一週間はパソコンが壊れたりモーションがわからなかったりで不安になることもありましたが、様々な方の助けを得て、何とか大会を迎えることが出来ました。

 

4 大会一回目(ラウンド毎に振り返ります)

R1 This House Believes That elite universities should implement racial quotas to ensure a greater admission of underrepresented minority students

Opp Lose

後に二日目の決勝で当たることになる阪大のもりおくんチームと当たりました。大きな敗因の一つは、Oppとしてメインで守りたいアクターの選択を間違えたことでした。

 この試合で負けたことで、いわゆるサブマリン(初戦で負けた後、ブレイクを目指す状態)になりました。

 試合後は、普段のラウンド練と同じように、ジャッジや先輩からのアドバイスを踏まえてチーム内で反省点を話し合いました。そして、次の試合で意識したいことを確認しました。負けてしまいましたが、普段と同じような「ラウンド→反省会→次のラウンド」の流れを保つことで、何とかメンタルを保ちました。

R2  THW legalize public nudity

Opp Win

勝てて素直にうれしかったです。ただ、もしgovだったらちゃんとケースを立てられていただろうか、という不安が残りました。Public Nudityが合法化されることで具体的に誰が得をするのか、守られるのか。幅広いコンテキストを知っておかないといけないと感じました。

 

R3  THW grant citizenship to undocumented migrants who report abuse/exploitation by their employers

Gov Win

おお!!見たことある!!!てなってプレパ始めました。

見たことはあったものの、プレパ中はしっくりくる方針・スタンスがなかなか考えられず、10分ぐらいまでかなり悩みました。ただ最終的にはチームとしての方針を固められました。いつもより反論を考える時間は長くとれなかったものの、チームとして守りたいアクター・方針に関して共通理解を持てていたこともあり、試合ではスムーズにスピーチができました。(セカンドとしては構成がわかりづらいスピーチになってしまいましたが)

多少時間がかかったとしても、「チームとして方針を固めること・その方針に関して共通理解を持つこと」がプレパ中で最も大事だと思いました。

 

R4  This House Believes That all decisions regarding children’s health should be made by medical professionals and not their parents

Opp Win

なんとも言えないラウンドになりました。まずR3と比較してかなり話しにくく感じました。また、セカンドスピーチで話すことの優先順位を間違えて、枝葉の話への反論に必要以上に時間をかけてしまいました。つまりタイムマネジメントに失敗しました。悔いの残るラウンドになりました。

R4が終わってずっと部屋を徘徊している内にブレイクアナウンスメントが始まりました。R4に悔いが残っていたこともあり、ブレイクアナウンスメントは本当に緊張しました。ブレイクがわかったときはただ嬉しかったです。

 

5大会2日目(同じくラウンド毎に振り返ります)

QF This House Believes That developing countries should limit rural to urban migration

Opp win

「今Rural area にいて都会に移住できなくなると困る人々」をoppがメインで守るアクターと決めた上で、話を考えました。試合には勝つことが出来ましたが、国全体としての経済発展について中々体系化された議論・反論が思いつかず、発展途上国のことをもっと知らないといけないと感じました。

SF THBT police officers in the United States should not carry firearms on regular patrol

Gov win

プレパ始まってopp有利なモーションにしか見えなくて、ずっとoppの話ばかりが思いつく状態になりました。「いかにoppの話をgovとして上回るか」について方針を出せず、苦しいプレパ時間になりました。ただ、プレパ15分ぐらいに「パトロール」に注目すればいいのかもしれないと思い、少し希望が見えました。

しかし、時間がなくかなり慌てた状態で試合が始まりました。「特定の人種への銃の不当な利用」をメインの話として立て、特に「パトロール」のuniquenessに注目して、Very very slight marginで勝ちました。

GF This House Opposes the glorification of hard work

Gov lose

決勝に行けて嬉しかったのですが、試合としては反省の多いものになりました。

プレパ中は、まずHard work自体にopposeすることは難しい(その良しあしは場合によりけり)と思い、「なぜhardworkをglorifyすることがダメなのか」に注目して話を進めました。ただ、ソフトスタンスになったこと・govとして思い描く世界を具体的にイメージできなかったことなど複数の原因で、oppに勝てませんでした。

試合後にはチェアやパネルの方から丁寧なRFDとフィードバックをいただきました。なぜ負けたのか・何が足りていなかったのかを自分なりに理解しました。

こうして長いような短いような二日間があっという間に過ぎました。

 

6感想

 まず、フィードバックの力を実感しました。トライアウトで、KDS練やUT練で、大会で、ジャッジや先輩方からたくさんのフィードバックをいただきました。モーションに関連するマターの話から、ディベート全般で役に立つ方法論的な話まで、様々なことを教えていただきました。それらをノートに蓄積する形でまとめていきました。フィードバックによって、具体的に次にどうすればいいのかがわかり、少しずつ前に進んでいる感触を得られました。一人一人名前を挙げられないのが恐縮ですが、練習や大会でRFDやアドバイスをくださった先輩の方々、本当にありがとうございました。

 フィードバックに加えて、チーム内の連携も大事だと思いました。練習中も大会中も、試合をした後に、チーム内で反省会をして、次に意識したいことを確認できたのがよかったと思います。特に大会中は、その流れを保つことができたおかげで、メンタルで大きく乱れず試合に集中できました。

また、僕が(英語力的な問題で)7分間でたくさんのことを詰めて言えるタイプではなく、セカンドスピーチでタイムマネジメントに失敗することが何度もありました。また、ももこがファーストで複数の論をしっかり立ててくれた時も、セカンドでは時間がなくそのうちの一つの話に触れることしかできず、ファーストの話を活かしきれないことがしばしばでした。

ただ直前になってワードエコノミーを急に高めることはできないので、ファーストとの連携を強化することで、何とかしようとしました。まず、プレパ中にチームとして一番押したい話を決め、言うことの優先順位を決めました。その結果、ももこがチームで一番押したい話をファーストでわかりやすくしっかり立て、僕がその流れに乗っかって+反駁をするような形を作ることが出来ました。また、自分のスピーチで話す内容を減らすため、僕がプレパ中に思いついた話もできるだけファーストで伝えてもらいました。このようにファーストに協力してもらう形で、タイムマネジメント問題に取り組みました。

普段から個人として力を高めることは大事ですが、大会前はある種開き直ってチームとして力を高める意識(自分の弱点をパートナーに補っていただく意識)を持つのも大事かもしれないと思いました。

 最後に。練習や大会で一緒に試合してくれた方々のおかげで、緊張感がありつつ楽しいディベートが出来ました。特にほりぐちよーへいファンクラブのさなとよういちろうにはお世話になりました。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします!

またチームで組んでくれたももこには上記の通り何度も(というか毎回)助けられていました。もっといいスピーチが出来るようにこれからも頑張るので、また何かで組んでもらえたら喜びます。そして改めて、大会前や大会でジャッジしてくださった方々、運営の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 最後の最後に今後の目標的なものとして、「先輩からいただいたようなRFDやフィードバックをいつか自分でも後輩にできるようになる」ことを目指してがんばりたいと思います。


Results of Umeko 2020

Open Grand Finalist: パンよりご飯派 (Taichi Fukami, Momoko Katayama)

Open Semi Finalist: ほりぐちよーへいふぁんくらぶ (Sana Ota, Yoichiro Takada)

Open Best Speakers:

3rd: Momoko Katayama

7th: Sana Ota, Yoichiro Takada

Rookie Best Speaker: Taichi Fukami


たいち君、ありがとうございました⭐️