2021 ブログリレー #4

みなさん、こんにちは!ブログリレーも、残すところ後二日になりました。

本日のブログは、KDS22期の伊藤翼さんに書いてもらいました。どんな新入生の方にももちろん読んでいただきたいですが、特に帰国子女ではなく、英語力に自信がない新入生の方に読んでいただきたいブログです。自分の英語力を伸ばすヒントも得られると思います!

それではどうぞ〜↓↓↓


非帰国・田舎出身的英語ディベートのすすめ

こんにちは、KDS22期の伊藤翼と申します。好きなことを書いてもいいと言われたので、

自己紹介
ディベートを始めたきっかけ
ディベートで得たもの
英語力を上げるには(個人の意見です)
KDSに入ろうとしてくれているみなさんへ(特に非帰国子女)
ディベートとのかかわり方

という見出しで自由に書いていこうかなと思います。


自己紹介

 タイトルの通り、私は海外経験はほぼなく出身は田舎で普通の地元の中学に行き、普通の県立高校に進学しました。その当時の私はごく普通の田舎の少年であり、英語力はまさに中学生レベル。英会話教室に通っていたということもなく、英語を話すことなんて夢のまた夢でした。そんな中私は進学先の高校で英語ディベートと出会い2年半高校でディベートを続け、今もKDSで英語ディベートをしています。今も同じ競技を続けているくらいには、高校での英語ディベートとの出会いは私にとって大きなものでした。

 

ディベートを始めたきっかけ

 高校1年の春、私は校内に貼ってあった英語部の勧誘チラシを見ました。そこには「全国大会出場!英語の成績UP!」などの美辞麗句が並べられていました。そのチラシにまんまと載せられて、英語を得意にしたいと漠然と思っていた私は英語部に入部しました。入部して1日目、さっそく英語ディベートをやったのを覚えています(笑)。論題は確か「This House Would ban tobacco」だったような気がします。banという単語すらしらなかった私は必死で電子辞書を引きながら英語でスピーチをしました。一応スピーチ時間は3分与えられましたが、中学を卒業したての私が3分もスピーチできるわけもなく、「Tobacco is bad !! Unhealthy!!」くらいしか喋れず残りの時間棒立ちしていました(笑)。それでも先輩方は優しい言葉をかけてくれ、励まされました。それから毎日毎日、月曜から金曜まで毎日英語でスピーチをする日々が続きました。母校の英語部には英語ディベート以外の活動がないため、文字通り毎日英語ディベートをしていました。

 

ディベートで得たもの

 英語ディベートで得たものは英語力と多少の論理的思考力、と多くの素敵な友人と先輩方でしょうか。
英語力はかなりついたと思います。ディベートを始めたてのころは知らない単語や表現が多く、他の人のスピーチを聞き取ることに苦戦していました。電子辞書を片手に必死にもがいていました。英語を話すことももちろん難しかったです。もともと知っている単語であっても、それらをに頭の中で日本語を介さずに出力するという作業は難しく、慣れるまでに時間がかかりました。しかし、半年を過ぎるころには自分の言いたいことを何とか伝えられるくらいには英語を喋れるようになりました。英語ディベート以外でも高校の授業で英語を勉強しているので、英語ディベートだけのおかげで英語力が伸びたとは言いきれません。しかし英語を話す聞く力がある程度ついたのは英語ディベートのおかげだと思っています。ちなみに高校時代の私は英語を聞いて喋るということばかりやっていたわけではありませんでした。母校の英語部ではいわゆるアカデミックディベート(事前に提示された論題に対して証拠などを準備して行う準備型ディベート)をやっていました。そこでは事前に論題が提示され、前もって証拠や原稿を用意することが認められます。つまり、ディベートの前に多くの英語の文章を読んで証拠を集めたり、英語かつ長文の原稿を書いたりする必要があったのです。これらの読み書きは非帰国子女の私が英語力を上げるうえで非常に重要だったなあと今では思います。まず読み書きをしっかりこなすことで文法や単語が身につくことはもちろん、英語でのインプットとアウトプットの基礎ができました。
多少の論理的思考力も身についたかなと思います。文章を読むときに何が結論で、何が理由で、何が前提なのかなどを考える癖がつきました。ディベートをやっていると自分よりももっとすぐれている人たちがたくさんいるので自分のことがちっぽけに見えることがありますが、過去の自分と比べると確かに論理的思考能力が多少はついたのかなと思います。
素敵な人たちとの出会いにも恵まれました。(KDSブログなので高校の話は省きますが)KDS、そしてこのディベートコミュニティーではたくさんの人々に知り合い、交流することができたと思っています。ディベートという競技を通して、1つの目標にチームで~~~のような側面ももちろんありますが、なによりもKDSやディベートコミュニティには純粋に素敵な人たちが多いというところが大きいと思います。フレンドリーな方も多いですし、先輩方も後輩に優しい方がほとんどです。私自身、大学を超えてたくさんの友人に恵まれましたし、優しい先輩方にも恵まれたと思っています。

英語力を上げるには(個人の意見です)

 大学に入ってから私の英語力は伸び悩んでいますが、高校時代の私の英語力を飛躍的に伸ばしてくれたのは英語ディベートだったと思います。高校時代のアカデミックディベートの準備で培った英語の読み書き、実際の英語ディベートでの試合で培った聞く話す能力は確実に今に繋がっています。しかし私は英語学習の最適解が英語ディベートだとは思っていません。端的に言えば自分の興味のあることを英語でやるのが一番の近道だと思います。自分の興味のあることなら続けられますからね。やはり何かを上達させようと思ったら継続することが一番重要です(自戒)。ですので英語力を上げたいと思っている新入生の方は(あれ、このブログって新入生向けでしたよね?)漠然と英語力を上げたいと思ったら、英語で何をしたいかをきちんと考えると英語学習が長続きすると思います。ちなみに大学の英語の授業の中で、自分の英語力の上昇に役に立つものは少ないです。大半が高校生レベル(もしくはそれ以下)の読解などを中心としている印象でした。もし自分に負荷をかけて英語力を上げたいと思うなら、「特別上級」などの英語クラスを取ることをおすすめします。(ちなみに私は中級でゆる~く英語の授業を受けていたので今でも後悔しています)

KDSに入ろうとしてくれているみなさんへ(特に非帰国子女)

 まずはKDSに興味を持ってくれてありがとうございます!KDSはいつでもみなさんが練習の見学、体験、入部をすることを大歓迎しています。ぜひぜひ覗きに来てください。ちょっと話が代わりますが、英語ディベートはそれまで英語で話すという経験をしていない人にとってとても難しい競技だと思います。しかしそれはみなさんの英語力が足りないからではないと思っています。ただ単に聞く話す練習を高校の英語学習ではしていないからです。そのため、これからKDSに入ろうとしているみなさんもきっと英語で話すことに苦労すると思います。最初のうちは1分も話せないかもしれません。しかし気に病むことは全くありません。大学入試を潜り抜けてきたみなさんは英語力そのものはあるとはずだからです。あとは英語を話す練習を続ければきっと少しずつ話せるようになると思います。

英語ディベートとのかかわり方

 さて、私はディベートを始めてから5年が経ちます。実力も頭打ちになってきました。さらにはこれからゼミや就活が始まるのでさらに忙しくなり、ディベートに割ける時間が少なくなっていきます。それでも私はディベートを続けていこうと思います。なぜならディベート自体、そしてディベートコミュニティーが好きだからです。ここには素敵な人たちがたくさんいます。また、私自身非常に多くのものを英語ディベートから得ることができました。これからはその恩返しを大会運営など様々な形でしていければと思います。

 


伊藤さん、ありがとうございました!