先輩を観察に観察したBP novice

今回は、21期のゆうにBP noviceのブログを書いてもらいました!


初めまして、経済学部1年KDS21期の浅野悠と申します。今回、10/7に行われたBP novice大会についてブログを書きたいと思います。今年からBP noviceの大会形式が変わり、ブレイク(予選)等がなくなった一日大会になりました。かいと先輩にナンバリング!ストラクチャー!と未だに注意されるので、目次をつけるまでもありませんが、とりあえず、目次をどうぞ。


Table of Contents

Prologue
I. 大会前
II. 大会
III. 大会を終えて


Prologue

浅野悠という人物がどういうディベート歴で、このブログを書いてるのかわからず読んでも、???だと思うので、簡単な自己紹介を箇条書きでどうぞ。
1. 小学生時代、非英語圏に3年間滞在
2. 高校時代、高校模擬国連を中心に英語系の活動に従事
3. 経済学部所属
4. 大学でKDSになんとなく入り、parliamentary debateを始める
5. KDSがメインのサークルになり、KDS21期で企画部を担当している

高校までずっと未経験だったので、大学からディベート界にいるものです。よろしくお願いします。

I. 大会前

BPスタイルを始めたのが、私自身9月の半ばごろで、秋ティーに出たとはいえ、BPそのものにまだ慣れていませんでした。BPのコツや、プレパの時間配分等いろんなことを理解していなく不安でした。今でも、BPのやり方を完全に理解しているわけではなく、特にクロージングハーフのやり方はいまだに身に付いているとは言えません(汗)。また、BPだけでなく、先輩方に混じってディベート大会に出るという行為自体も新鮮な感覚でした。今まで、銀杏杯等ほとんど1年生大会に出ていたので、先輩とディベートを対等な立場に立って行うということにも不安を感じていました。要するに、大会前は不安だらけでした(大会前に不安がないことは今までにないですが)。そんな中、BP novice大会に出ようと前向きに慣れた要因は、「先輩と組める」という点です。BP noviceは、「一年生がBP Styleに慣れ親しんでいただく機会の提供」を目的としており、そのために上級生と組むことができます。先輩と組んで、BPを学ぶしかない!と思い、出場することに至りました。
私と組んでくれたのは、布施さんでした。練習などで見ていて、とても客観的にディベートを捉えて、スピーチをしているという印象がある人でした。また、あまり話したことがない先輩でもあったので、謎めいていました。

II. 大会

今回のBP novice大会では、事前にIR モーション(国際関係にまつわるモーション)が出ることが公式に告知されており、そのための事前資料としてのニュースサイトが五つFacebookにアップロードされていました。今回はIRモーションとして中国とバチカンに関するモーションが出されました(R2)。本格的にIR モーションを練習する機会がこれまで少なかったので良い経験になると共に、リサーチの大切さを実感しました。特にIRモーションは予備知識がないとキツイと思いました。

では、モーションどうぞ。
R1: THW not give medical treatment to patients of attempted suicide.
(OO)
R2: TH regrets the China-Vatican deal on the appointment of Chinese bishops.
(CO)
R3: THBT liberal democracies should actively combat the rise of right wing populism (e.g. suppressing their speech acts, dismantling their political parties).
(OG)
R4: THBT feminist movement should seek a ban on contents that sexually objectify women (including but not limited to some pornography and animated characters on magazines)
(CG)
まず、この大会で感じた点として、最も印象深かったのが、布施さんのスピーチスタイルです。ディベート自体を客観的に捉えて、相手と自分たちの比較がとても綺麗に表せていることに感動しました。また、相手のアーギュメント内での矛盾ということも綺麗に捉え、説明できていて、すごい、と思いました。私の中で、ディベーターには二つの視点があると感じています。1つは物事の分解、2つ目は自らの有効視野の拡張です。前者は、一つの説明責任に対する論理、具体性、価値判断等をどれだけ細かく、そしてモーションにどれだけ関連づけられるか、という視点です。後者は、自分が意識的に見えている視野を拡大し、物事を俯瞰して客観的(比較的)に捉える視点です。まだ1つ目の視野も非常に未熟だと感じている私(後述)とは対照的に、布施さんは、1つ目はもちろんのこと、2つ目の視野についてもPOI等で指摘できており、隣でPOIを聞いていて、私がとても納得してしまったのを鮮明に覚えています。
さて、自分はどうだったか。布施さんとは違い、自分のアーギュメントを伝えることに専念してしまい、BPでは非常に重要である「比較」が全くなされていませんでした。また、比較以前の問題ですが、自分の立論の際にマターが薄くなったり、具体性がなかったりと、とにかく自分の考えていることが丁寧な論理で伝えられない、ということを痛感しました。議題によって、スピーチの良さが上下する不安定な実力しか持っていないということです。先輩を見ていて思いましたが、やはりどのような議題でも安定した、スピーチができるために、やはり思考方法等を基礎から見直すことが非常に大事だと思いました。このようなことを、布施さんと組みながら自分と照らし合わせて、痛感できたことはこの大会で大きく得たことだと感じています。
BP Novice大会の特徴として、先輩と後輩(1年)が組んでいるチームが多いことが挙げられますが、そこで私が感じたのは、他大の素晴らしい先輩ともディベートできた貴重な機会だったと思います。他大の先輩とは、普段ディベートの大会等で当たることがたいへん少ないので、どのようなスピーチをするのか、知らない方が多いのですが、有名な先輩のスピーチを聞けて、良い刺激を得ました。

III. 大会を終えて

まず、結果からいうと、チームではベスト3、個人ではrookieスピーカーの中で5位、スコアの平均が76.50 と自分としては驚きの結果でした!ただ、自分の実力で勝ち取ったという感じではなく、組んでいただいた布施さんに助けられてこのスコアになったと感じています。ありがとうございました。また、大会に向けての練習においていつもジャッジやフィードバックをしてくださる先輩方に本当に感謝しています。そして、これからもKDSの練習でよろしくお願いします。

bpnovice

bpnovice1

Fin


Result of BP Novice

2nd Rookie Best Speaker: Mashu Kobayashi
3rd Rookie Best Speaker: Yui Kawaguchi
5th Rookie Best Speaker: Giro Eiki, Yu Asano

3rd Best Speaker: Kaito Suzuki
4th Best Speaker: Atsushi Sumida
10th Best Speaker: Takua Baba, Yusuke Fuse

(Best Speaker: Hikari Tamara)
3rd Best Team: KDS C (Yusuke Fuse, Yu Asano)
5th Best Team: KDS A (Atsushi Sumida, Yui Kawaguchi)
8th Best Team: KDS B (Miyo Arai, Rena Kitsui)

(Best Teams: Swing A(Tamara Hikari, Taisei Yabuki))


ゆう、ありがとうございました!