Gemini Cup 2014 感想

geminiyoshihito二年生最強決定戦Gemini Cupの感想をよしひと(KDS B)が書いてくれました!ちょっとじわっときてしまいました…。どうぞ!!

どうもみなさんこんにちは! KDS3年で2フレの佐藤嘉仁です。

「よっしー」とか「ヒモ」とか意味分かんないださいあだ名ばっかつけられて、なかなか本名で呼んでもらえないアカウントはこちらです。(笑) この際だから名前と顔覚えてくださいね☆
遅ればせながら6月14,15日に行われたGemini Cupの感想を書かせて頂くことになりました。長いですけど、真剣に書きました。一番最後は特に見逃さず読んでいただきたいなと思います。笑


 

Q1. KDS B というチームについて教えてください

永堀、ゆっきー、よしひと

永堀、ゆっきー、よしひと

A1.チームを結成したのは4月の終わりでした。Deputyを務めた永堀が僕にGemini出ようと誘ってくれたのがきっかけです。正直このときの僕は、「俺も永堀も当分ディベートまともにやってないし無理だろ…」と思ってました。記念出場かな?(笑)と半分疑ってましたが、どうやら本気のようだったので、よしこれはやってやろうと思って出る決断をしました。そして僕がゆっきー誘う?と提案し、彼女が快諾してくれたところに始まります。ゆっきーがよくLeaderをやっていて、永堀がよくDeputyをやっていて、俺がよくWhipをやっていたのでロールは一瞬で決まりました。問題は練習する時間が…ない(苦笑) KDSBのUniquenessはチームの練習時間の少なさかもしれません(笑) 僕が3年生なので2人とキャンパスが違ったり、ゆっきーがバイト4連勤(笑)だったりしたせいで3人で集まれる日がほんとに全然ありませんでした。そのせいもあり3人集まったときにラウンドをしてもなかなか上手くいかない。意思疎通が出来ているようで出来ていないなんとも微妙な感触が続きました。

うーんこのままじゃヤバイと感じた僕は、なんと大会の2週間前に思い切ってポジション変えを提案しました。理由は単純、直感的に「ゆっきーと俺のポジションを変えてみた方がチームとしてうまく機能しそう」と思ったからです。ゆっきーが「ゆっきーにしては」Leaderとしてポテンシャル生かしきれてない&僕が「いつも通り」 Whipが上手くいってない感覚があったのです。そして2人もそれを受け入れてくれ、急遽ロールが変わることになりました。
変えてみたところ、僕個人としてははるかにマシになり、チームとしても以前よりよっぽど機能するようになりました。しかしそれでもすぐには勝てるようにはならず、実はGemini前の最後の練習まではチームとしての勝ちがありませんでした。練習相手が常にKDSA,KDSCという強敵だったということもありますが。しかも、ほとんどのチームが最終調整として出るPre-Geminiも3人の予定が合わずに出場することができず、正直ヤバイんじゃね…という不安は隠せなかったです。
しかし、最後の練習でKDSCに対して何とか勝ちを収めることが出来て、チームとしていけるかも!という自信をやっと共有することができました。それに加えておそらくこの大会が僕にとっての最後の大会になるから(※引退詐欺ではありません^^)なんとしても結果は残して終わりたいという気持ちは他のチーム以上に強く持っていました。


 

Q2.当日の試合はどんな感じだったのですか?

A2.長くなるとアレなのでざっと振り返ると、R1で強敵OUAに負け、そっから3連続で勝ってブレイクを決めました。個人的に思い出深いのはR4です。3つあるモーションのうち1つが、THW ban cosmetic/plastic surgery aimed to change racial appearance というものだったのですが、なんと僕がこのMotionと同じWorldsの試合を40回くらい聞きこんでいたのです。

参考:Worlds2010のQF : https://www.youtube.com/watch?v=kZmwpvTerxM
(Youtubeに上がってて音質がとてもよいのでオススメです。Opening Halfがアツいです。特にPMのTim Jeffrieが、すごいことを言ってるわけでもないけど必要なことを“もれなく”言っていてまさにZero DefectなPMのお手本だとおもいます。)

そのときの僕は「キタコレ!!!!wwwこれ進研ゼミでやった問題だ!」的な感覚でした。※進研ゼミは受けたことありません。なので自信があったので迷わずそれを選びました。そして運よくそのMotionに決まりました。この試合だけはCase設定からclashの整理、Model、2ndでどこを伸ばすかまで全部自分が指示しました。R1~3は完全に永堀とゆっきーに頼っていたのでここである程度チームに貢献できたのかなと思います。バブルラウンドだったので相手(特にOW)は相当強かったですが、何とか勝ちに持っていけたかなという感触はありました。結果、翌朝のBreak Announcementで7th breaking teamとして呼ばれることが出来て心底嬉しかったです。頑張ってきてよかった…と素直に喜びをかみ締めていました。

ところがうって変わってOct Finalでは(主観)65点スピーチをしてしまいました。間違いなく最悪のスピーチでしたね\(^o^)/THW auction off the long term right to govern bankrupt cities for profitというMotionなのですがGovとOppでContext設定が完全に噛み合わず、終始ラウンドがごちゃってしまいました。(素直にデトロイトとか夕張の話をすればよかった)。先輩や後輩がわざわざ見にきてくれたのに醜態を晒してしまって情けない限りです。冷静にやれば勝てるはずの試合でスプリットで負け、KDSBの長旅は終わりました。


Q3.このブログを読んでる方にぜひ伝えたい!メッセージはありますか?

A3.あります。特に1年生に向けてかな。

―着実に上手くなるには―

基礎の基礎があっっっっっっとう的に大事だと思います。
ディベートに限らず英語、数学、その他受験勉強全般にも言えますが、1年生大会とかGeminiまではほとんど古典的なMotionの延長上にあります。そのような時に基本形が出来なくては応用が出来るわけありません。スカイツリー建てるのに地盤がゆるゆるだと簡単に倒れます。当たり前だけどこのような事を書くのは、当たり前って分かってるのに多くの人が出来ていないからです。自分も含めて。というか自分がそれを怠ってきたからこそ反面教師として。(笑) なので、特に1年生は今ももちろんそうだし夏過ぎても秋になっても基本Motionを何度も振り返ったり、Motionを肯定するってどういうことだろうって考え直してみたり、みんな分かってそうなことを恥ずかしがらずに人に聞きましょう。意外と他の人も「あーそれ聞きたかったんだよねー(笑)」と思ってるかもしれません。聞かぬは一生のなんちゃら(ボキャ貧)ですから。

―「メタ」ディベート的な面について―

最近1年生を中心に早くもディベートに行き詰っている人が周りに多いように感じます。そのような人たちに向けて、

あえていうけど、本質的にディベートが好きじゃないならやめてもいいかもね。やりたくないのに無理して、後から振り返って「私なにやってたんだろう」ってなったらそれはとても辛いですから。ディベート以外にも楽しくて身になることはたくさんあります。僕は2年でディベートを始めたのですが、1年の時はディベートとは対極のテニサーに入っていて、それはそれで最高の友人関係が築けたし社会経験()になったし本当に楽しかったです。

けど、好きなら続けなさい。好きなのにできる気がしなくてやめちゃうのはとてももったいない。これは特にトップレベルの実力があるわけでもない自分だからこそ言えます。自分も1年のときは毎大会惜しいところでブレイク出来ずに終わってしまい、幻滅していました。1年で結果出せなかったら2年で成績残せるわけないだろう…と思って去年の11月にディベート頑張るのを諦めてしまいました。残念ながら夏過ぎ、秋過ぎにそういう人は急増するそうです。好きなのに諦めちゃうなんて残念ですねぇ。この時期に実力のすべてが決まるなんてことは絶対ないのに。僕のように2年目からやっと結果が出せるようになった人もいるのに。

ディベートが好きな人に向けて

誰しもあると思いますが、好きだけどたまにほんとに辛いってなる時期があったらいったん休憩しましょう。ディベートに飲まれすぎないようにしましょう。あくまで生きる糧を見つけるためにディベートしてるのでありディベートのために生きてるのではありません。僕はGeminiまで1ヶ月を切った5月の中旬は好きとはいえだいぶディベート鬱になってました。2年目なのに大した実力もないし練習では勝てないし後輩はうめーし後輩はうめーし後輩はうめーからプレッシャーやばくて後輩(ry
そういう時はたとえ大会が近づいていても一瞬休んでみて、頭を冷やしてみるのもいいかもしれません。ディベートのことを考えないことで逆にディベートが見えてくるなんてこともよくあります。ディベートってaddictiveなものだから抜け出すのって難しいけど、一瞬でいいからその抜け出す勇気を持ってみることが新たな可能性の幕開けになるかもしれません。


まあ長々と書いたんですけど、まとめると今ディベートに行き詰まっている方(特に1年生)は一歩下がって自分と対話してみてください。もしくは銀杏杯後、紅葉杯後にそのような気持ちになったら、「あーそういやなんか長々と書いてる奴いたな」と思ってもう一度このブログを読み返してみてください。それか僕に相談してみてください。ディベートの悩みの助けになれればと思います。オーソリじゃないからこそ乗れる相談ってあると思うので。

ほんとにだらだらと書いてしまいましたが、最後に個人的にLINEグループで特訓してくださったみつしさん、世永さんをはじめとする先輩方、一緒にGeminiに向けて頑張ってきたKDSのみんな、そして何よりチームメイトとして50日間一緒に頑張ってくれた永堀とゆっきーには本当に感謝しています。ありがとう。まとめるとディベート界のみなさんのおかげでした。これからも楽しくディベートしましょ。 fin.


 

〜番外編〜

geminikdsb2

普段の3人はこんな感じ笑