JBPノート

今回は、JBPのブログを淳さんに書いて頂きました!🙏


18期の住田です。今回はJBPについてブログを書かせていただきます。
他に結果を出しているKDSメンバーもいるなかブログを依頼され正直恐縮するところも多々あるのですが、自分なりに大会を通して思ったことを書き下していきたいと思います。


Table of Contents

  1. チーム結成の経緯
  2. 大会までの練習
  3. 結果
  4. 謝辞
  5. おまけ: プレパ練でいただいたアドバイス

 

  1. チーム結成の経緯

ICUのトライアウトに参加していたカイト君から突然連絡をもらい、愛花ちゃんと組まないか誘われました。当時あまり面識はなかったものの、とても上手い1年生だということは知っていたので「自分なんかで良いのだろうか…?」と躊躇いながらも組むことを決めました。
かえってプレッシャーになると思ったので目標は明確にしていませんでしたが、自分が2年の時に行ったQFは行きたいなとなんとなく思っていた記憶があります。

2. 大会までの練習

当たり前のことではあるのですが、なかなか今まで実行できていなかった「ラウンド練に囚われず様々な練習をする」「目的意識と計画性をもって練習する」ことに気をつけて練習しました。
まずラウンド練を数回して問題点をあぶり出すことにしました。すると「Openingでの勝率が低い」ことに気づいたので、この問題を解消することにまず努めてみることにしました。
大抵このような問題は「知識」「アウトプット」「戦術」「チーム力」あたりのどれかに大抵起因してるので、大会までパートナーと集まれる残りの日数を考えつつ、問題の原因の候補を潰して行くことにしました。
最初は「自分のアウトプットが足りてない」「ラウンド中のコミュニケーションのとり方が確立できてない」ことが原因だと思ったので、Openingのスパーリング(Closingなし・Decisionなし Feedbackだけもらう)を1日 6,7R ほどやる練習を何回かしました。
ただ論題によってパフォーマンスにブレが大きいことを踏まえると、そもそも自分のケースビルディングが上手くいってないことの方がアウトプットなどよりも大きな原因だなと思ったので、田村くんや先輩にチームのプレパを見てもらう練習へシフトしていきました。
しかしそのプレパ練も「導きたい主張は把握できてもそれを示すロジックが思いつかない」という状況が連発するようになり、結局のところマターのロジックがボトルネックになっているんだなと最終的には気づきました。それからは練習の時間は最低限にとどめ、音源などからマターを集めてチームでシェアするようにました。(またリサーチも The Economist, The Atlantic の最新記事を漁ってファクトを集めていたものから、マターのロジックへとシフトしました。)
マターを集めるようになってからは結構成長を実感できたので、漠然とチームの問題を把握するだけに留まらずそのボトルネックが何なのか調べあげ、そのボトルネックにあった練習をすることが大事だなと感じました。
また大会までの日程調整・練習方針の変更・チーム内でのリサーチ共有に協力的なパートナーと組むことができたことは本当に恵まれているなと思いました。ただでさえ梅子で忙しかった上に期末期間中でレポートに追われていたにもかかわらず、暇だった僕以上にJBPの練習へ取り組んでくれたパートナーには感謝してもしきれません。
最後にやや話は変わりますが、スパーリングやフィードバック付きのプレパ練は練習を見てくれる人がいないとなかなか成り立たず、練習に協力してくれる人を探す難しさがラウンド練偏重の体制から抜け出す上での障壁になっているのかもなと思いました。練習のための人集めするシステムが各大学内などで更に確立されるといいのかもしれません。

3. 結果

チームは 2位→2位→1位→1位で 2nd Break からの Quarter-Finalistで、個人は愛花ちゃんが 3rd Best Speaker・僕が 2nd Best Speakerという結果でした。
初日はサブマリンが運良く成功し上位ブレイクしたものの、2日目あっさりQFで負けてしまい、やや残念な結果となってしまいました。ただ実力を出した結果なので悔いはないですし、またこれから頑張っていきたいと思います。
あと愛花ちゃんが3rd Best Speaker を貰っていたのは純粋に嬉しかったです。梅子前からずっと血の滲むような努力をしていたので、報われて本当によかったなと思いました。

JBPブログ2

JBPブログ

謝辞

大会開催のために数ヶ月前から膨大な仕事をこなしてくださったマスを始めとするコミの方々はもちろん、忙しい時期に練習やリサーチにつきあってくれた愛花ちゃん、大岡山練から早稲田まで幾多の練習を見てくださったもときさん、遅くまでプレパ練を見てくださった浅井さん・卓人さん、練習の際に細かなアドバイスをくださった溝上さん・マークさん、大岡山練の運営から個人的な相談までつきあってくれた田村くん、休日にもかかわらず練習をつきあってくれたマス・ごっしー・カイトくん・ましうくん、練習場所を調整してくれたみな・平本くん…と書ききれないほど多くの方々に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
この結果に甘んじることなく、これからも頑張っていきたいと重います。よろしくお願いします。

おまけ

プレパ練でいただいたアドバイス
以下にはプレパ練で見てくれた方々からいただいたアドバイスをメモしておきます。本当にメモ程度なので分かりづらいところも多々ありますが、もし役に立てられたら幸いです。

a. 論題見たらチーム内ですぐ共有すること
・具体的なイメージ
… どんな世界でディベートが起きるのか
… どんな誰が何をどうしてるのか
… コンテクストやイラストを共有する

・大枠
1. 相手のケース全体の流れ (スタンス, 主なアーギュメント)
2. 相手のスタンス/モデル
… どこまでconcedeして来そう?
… どこまでソフト or ハードにして来そう?
… どういうポジション?どこまで何を許す?
… 以上を踏まえたらどうクラッシュしそう?
(e.g. どっちで途上国がより発展するか)
3. 大きな、根源的な問い
(e.g. 差別許すの?) (e.g. 司法の役割ってそもそもなに?)
b. ケースの内容について
・主体にユニークなプリンシプル
Democrats, EU, ICC … のプリンシプルって?
※ ちゃんと明示的に言葉にして理由をつける
→ 漠然と人道主義, 反トランプだけではダメ

・プリではnon-controversialなものにanalogize
E.g. Marketingで購買層絞るの正当じゃない?
女性向け商品

・モーションのWordingへのタイバック
1. Motionの 主体, 行動, 対象 は最低限把握する
2. Motionの条件はなに?(e.g. always, actively)
それを踏まえるとBOPはどのくらい重い?
3. 仄めかされているクッキーカッター
e.g. legality, moralityの比較
e.g. prioritise なら resource trade-off

・Motionはハームの主原因なの?
→ 社会問題の殆どは multi-causal だから
ちゃんと強いLinkageを証明する
→ 相手へのPreemptionを考える
他のものも要因になる得るけど…とconcessionしつつPreemption

・論題からHarmへのLinkage
Example: THW make all State benefits for local religious institutions (eg. tax exemptions) contingent on their religious leaders being democratically elected by their congregations.
1. 示したい目標を把握する (例: mental security)
2. 論題から示したもの (例: 解釈が違う, 汚職)
3. その間にイラストやロジックを挟めないか考える (例: sense of distrust)

・ハームを盛る時は時間軸を意識すると簡単
(e.g. 幼少期 → 学生時代 → 社会に出てから)

・「この人の話をすれば確実に勝てる」という人まで頑張って絞り込む
色んなスペクトラムの人がいる中で特定のところに焦点を当てて、その話を大切に見せる
c. 戦略について
・都合よすぎる Best Case に依存しすぎてない?
→ Context/Character 絞るのはいいけど
ちゃんと相手の Best Case にも対応すること

・的外れなものをsupport, opposeしてない?
e.g.) TH oppose states’ possession of nuke. で 核兵器自体にopposeしてしまう

・イシューをばら撒きすぎていないか?
1つの話に絞ってしっかり立てた方が勝ちやすい
d. チーム内での共有方法
・アーギュメントを共有し始める時にはまず結論
(e.g. justification: choice だから responsible)

・ケースを一言で言うとなんですか?
1. 要するにスタンス
2. 最低限でも何がProblemなのか
3. 何かKey Wordはある?(e.g. nudge)

・それぞれのアーギュメントを具体的に一言で
良い例: Double Punishment, Proportionality
ダメな例: Justification
ダメな例: Whether or not it’s justified?

・ケースのOutlineを最後に共有


Result of Japan BP 2018

Champion; Chrono Diver PENDULUMs (Hikari Tamura joint)

Quarter finalist; Kaito Suzuki A(Atsushi Sumida joint), RIP Ryo Hayakawa in Taiwan (Rena Kitsui, Kaito Suzuki), JJYMMT (Yusuke Fuse, Takua Baba ), Asano Debating Union A (Haruka Saito joint)

2nd best speaker; Atsushi Sumida
6th best speaker; Hikari Tamura
GF best speaker; Hikari Tamura

Org com; Mizuki Ikeda, Ryohei Shioda, Yoko Fujii


淳さん、ありがとうございました!