KDO 2023

今回の担当は、KDOでtabトレーニーを務めた、25期の茂木優人さんです。

未経験かつ純ジャパならではの苦労や、大会運営に参加した感想や当日の流れなどを語っていただきました。

大会直前にディズニーランドの川底にスマホを沈めるというアクシデントに見舞われながらもtabトレーニーを務め上げた、茂木優人さんの熱意溢れるブログをどうぞ~


 

初めまして!KDS 25期、商学部2年の茂木優人と申します。ブログには初投稿です!実は入学前からこのブログを読み漁っていたので、自分も寄稿するのが密かな夢でした。(ブログ、いろんな先々の情報を知れたり、上の代の先輩のことを知れたりといいことだらけだと思います!)今回その夢が叶ってとても嬉しい一方、「大会の戦績すごい!よくやった!」という内容ではないのがちょっと悔しくもあります…笑 そんな投稿が書ける日が来るように精進していきます!

追記;KDSブログオタクな面が出てしまい、つい長く書きすぎました。ただの1大会のブログなのに字数を数えたらブログリレーとかより全然多かったです。ヒマなときに読み流してください。

広報のあきやまはるか様へ 期限を過ぎて本当にごめんなさい。

 


table of contents

1. 自己紹介

2. なぜKDOのtabとして参加したのか?

3. 実際の流れ

 


1.自己紹介

今回、慶應が中心となって開催されるKDOに、大会運営役の見習い、Tabという役職のトレイニーとして参加させていただきました!結論から言うと、参加して本当に良かったですし、何より楽しかったです。

その内容に入る前に、初投稿なのでさっくり自己紹介をします。長いので全然読み飛ばしちゃってください。(公開時期は分かりませんが)執筆時の現在は新歓期なので新入生を意識して書きました。後世の参考になれば…

自分は非帰国生・ディベート未経験という状態でKDSに入りました。模擬国連や海外系のプログラムのようなものも一切無縁でした。入りたての時は、未経験者仲間だと思ってた同期が「実はこれやってました…」と判明するたびに「やっとるやないかい!」とちょっとキレ気味にビビってました。

じゃあ英語の方は、というと、貧弱です。(現在進行形です)

日本から1秒も出たことがない超純粋ジャパニーズな上に、怠惰極まりない最悪の学生だったので、大学受験を経験するまでは日本の英語教育さえまともに受けていませんでした。

具体的には、今から3年半前くらいにはセンター試験の英語の模試で20/200を取ったことがあります。多分伝わらないので他の試験に例えると、たぶんTOEIC 50/990、TOEFL 5/120みたいなものじゃないでしょうか…(そんな点数があり得るのかは分かりませんが)要はありえん悲惨、という感じです。(歳的には)高3の夏に冗談抜きでappleとかtextbookみたいなレベルの単語、be動詞くらいの文法を勉強していた記憶があります。ちょっと盛ったかもですがまあ本当にそんなレベル感です。

そんなわけで当然受験に失敗しまくり、二浪してなんとか慶應に受かる程度にはなった…という感じです。流石に己の人生の愚かさを反省しました。なので、英語は決して得意とは言えません。

そんなこんなで、改心した結果KDSにたどり着きました。KDSで出会った同期、先輩は本当に尊敬できる人々ばかりで、それでいて温かく、こんな僕でも仲良くさせてもらっています。大好きです、KDS。同期が夏からたくさん留学に行ってしまうのが(ものすごく喜ばしいことではある反面)寂しくて仕方ないです。

ディベートは、1年やった分少しは上達できたのかな、と思いますが、日々自分の未熟さを感じるばかりです。この1年をすごく雑にまとめると、

周りすごすぎて怖いけど頑張ろう→ラウンド練参加してみた→スピーチ全書きからメモにしてみた→とりあえず練習なるべく全参加しよう→初心者チームプライズ何個か取れた!→初心者枠狭まって帰国生と一緒になった!ひ~→秋からバイト忙しくて週1とかになっちゃった→全然勝てないけど執行部になったし(口実)いっぱい練習参加しよ!(現在)

という感じです。まだまだ頑張っていきます。もし同じバックグラウンドでこれを読んでくれている1年生がいれば、ぜひ一緒に頑張りましょう!!全力で応援しますし、僕も先輩を名乗れるよう精進します。

長くなりすぎて申し訳ないですちゃんとKDOのことを書きます。ほんとすいません。

2.なぜKDOのtabとして参加したのか?

1年生の12月ごろ、部のdiscordに初めての大会運営側の募集・トレーニー募集の案内が流れていたので、「とりあえず行ける大会全部参加しとくか!」というのと同じノリで深く考えずにとりあえず応募してみました。もちろん、ディベーターとしての参加も可能なのですが、KDOは非学年大会な上にレベルが高い!!と聞いていたのでまだ早いなあと思って見送りました。役職のことはよく分かりませんでしたが、大会でも聞きなじみがあって、ちょっとデジタルな技術を得られそうで、何より最強の指導者たる沢立さんがいたのでTabに応募してみました。(絶対ちゃんと優しく教えてくれるなぁと思っていましたし実際そうでした。沢立さんは神です。)

一応Tabとはなんぞや、という説明をすると、大会の後に各チーム・スピーカー・ジャッジとかの評価が点数として参加者に公開される恐怖のアレです。それを管理する役職です。

結果、沢立さんのもとで、同期の山際啓瑞と一緒にTabトレーニーを務めることになりました。

3.実際の流れ

大会運営サイド、通称コミのメンバーが決まった後は、週1くらいのペースでzoom全体ミーティングがありました。正直見習いの我々は特に発言をする必要もなく、先輩方が各自必要なことを議論しているのを「へ~~~」と聞いていました。しかし、この時点でも(とはいえあとは当日の運営くらいですが)既に学びがありました。列挙します。

・大会ってマジで大学生の手で運営されてるんだ~~

→ディベーターとして大会に参加する中で、一応毎回運営の紹介があるので知ってはいたはずですが、自分も参加することで初めて実感が湧きました。会場手配や日程管理、広報活動や会計まで、何から何まで自分たちと同じ大学生、現役ディベーターが中心となって運営しているというのは改めて考えるとすごいことだなあ、と思いました。

・大会って結構毎回ちがうんだ~~

→正直僕は大会運営は毎年決められたフォーマットがあって、それを守っていくだけの型にはまった作業なのだと思っていました。しかし実際は、細かいプライズの資格や参加者資格の決定、大会会場から果てはNAかBPかASIANか、などという根本のルールまで、ほとんどが毎回の大会運営の個々人に委ねられています。これはかなり衝撃でした。

・他インステの偉い先輩方って本当にいるんだ~

→ディベート界隈に少しいると、だんだん名前は聞き慣れたものの直接は知らない他大学の先輩が増えていきます。というのも、案外ディベートコミュニティって狭いので、結構同じ人が話題になるからです。そうやって存在だけなんとなく知っていた人が実際に運営をしていて、なんなら自分と会話をしてくれるのは驚きでした。会議後にそのまま哲学トークが出来たりして楽しかったです。

・大会ってお金が動くんだ~~

→ディベーターとして参加しているとあまり意識しませんが、大会参加費として普通に毎回3000円とかを1人1人が払っています。これが数十人分となると結構な金額になります。そうして集まった金額をもとに大会が運営されます。ACやコミにもしっかり謝礼が支払われます。確かに何か月もの準備期間+当日の丸2日間というかなりの時間を使うので、そりゃお金も欲しいよなあという感じです。でも貰えると思ってなかったので純粋に嬉しかったです。

会計のりゅうきさんへ 謝礼フォームの提出延滞して本当にごめんなさい。

あと、トロフィーが案外高くてびっくりしました。数千円もするの!?

こうしてコミ全体が準備を進め、最終的には当日の流れなどを企画・確認する中(ちなみに僕がスマホを川ポチャしたのはここです 大会3日前とかです)、同時に各役職の準備も進められています。

我々Tabの仕事は、事前準備は必要なものの、比較的直前からで間に合うので、1・2週間前からちまちまと沢立さんにzoomでTabの技術を伝授していただきました(正しくは沢立さんが裏でいろいろやって下さっていただけかもしれませんが)。

実作業としてはルールの設定、Tab上での名簿登録などがありました。ここが結構面白いのですが、あとでまとめて触れます。

沢立さんとけいすいへ 会議の途中で充電切らしたりした上に、直前にスマホ落として本当にごめんなさい。

大会前日~当日

コミは大会会場周辺にエアビをとって泊まりました!スマホがなかったので、たまたま沢立さんと出会わなければ、宿にたどり着けずに野垂れ死んでいたと思います。

今まではzoomでのお付き合いだった初対面の先輩方もいて緊張しましたが、仲良くしていただけて嬉しかったです。ICUのくらげさんに名前と顔を覚えてもらいました。たぶん。

前日はほぼ完徹という勢いで運営作業を行う人々(ほんとに人間…?)、楽しくトランプや恋バナに興じる人々、睡眠をとる人々(えらい)など、思い思いの過ごし方をしていました。

やはりお泊りはいつの時代も楽しいですね。

当日は少し早めに行って会場の設営、案内の準備などをします。その後、レジに来るディベーターのみなさんを「消毒お願いしま~す」と言いながら温かな笑顔で迎えます。

以下、Tabの目線で書きます。

ラウンドの前に対戦アロケを出します。いち早くアロケを知れる優越感、たまりません。そわそわする同期を「ま、俺は知ってるけど」みたいな気持ち悪い目で見守ることができます。

その後、motionをTabに記録します。さすがにAC以外はmotionは事前には知れないので、発表と同時に打ち込む形でした。ここで便宜上motionを一言でまとめるのですが、自分がまとめた一言と実際に略称として使われているものが全然違うと悲しくなります。

ラウンド終了後、結果がしっかりと全チーム・ジャッジから提出されているかを確認します。

こうして全試合が終了した後、Tabのリダクションなどを確認したのち、リリースしてTabのお仕事はおしまいです。沢立さんの仕事が早すぎて、大会終了した直後に公開したのでみんな驚いていました。

ここで、僕が個人的に感じた、コミになること、Tabになることのメリットをまとめて終わります。

 

コミになること

・大会の裏側を知れる

ディベーターとしては知る由もない、大会の裏側をたくさん知れます。一回何かの役職をやっておくだけでもかなり全体観がつかめるのかな、と思います。

・普段話せない人と仲良くなれる

これが一番大きいかもしれません。正直ディベーターとしては格が違いすぎて話しかけるのを躊躇してしまう人たちも大会運営サイドにはたくさんいます。しかし!コミであれば「我こそはTabトレーニーぞ」という肩書を持って簡単に話しかけることができます。同じTabをよく担当なさるというICUのりょうたさんに話しかけていただき、打ち上げの時も京大の上級生、ますべさんと相席になり、人生観からディベートの内容まで色々とアドバイスをいただけました。こんな機会は普段はなかなかないのでは、と思います。

・達成感がある

やはり大会が無事終了したときのなんかやってやった感は感無量です。時に残酷に勝敗のつくディベーターと違い、必ず何かを達成できるというのはかなり特筆すべきことかな、と思います。

 

Tabになること

・アロケの仕組みやスコアの感覚をつかめる

管理側に回ることで、細かい大会の仕組みが分かります。実際にチームが勝ち数でアロケをされているのを知れたり、毎回提出されるスコアを見て相場のようなものを知れたりします。これは、自分がディベーターとして参加するときも「今はプルアップ(勝ち数が同じチームが偶数じゃない時に勝数が少ないチームが上のチームに当たらせられること)されてるかもしれん!次の相手強いかも!!」とか「ジャッジから見たらこういうことした方がスピーカースコア上げやすいよな~」とか、色々考えられそうです。

・ラウンド中の空き時間は観戦できる

Tabはラウンド中は基本ヒマです!なので寝てもよし、ご飯を食べてもよし、観戦してもよし、です。実際に同期同士の対戦を聴きに行ったり、とんでもなく強いオープンチームの試合を何回か聴いたりしていました。優勝した韓国チーム VS KDS卒業生の小野暢思さんらの対戦は圧巻でした。こうして観戦に専念できるのはとてもよかったです。

・多くのフィードバックを見れる

ラウンドの結果をジャッジの次に早く知れるのは誰でしょうか。そう、Tabです。実際に観戦していたラウンドの結果を即座に知れたりしちゃいます。なんならスピーカースコアまで丸わかりです。これは、ラウンドを終えて帰ってくるディベーターの友達を、スコアを知りながら見てニヤニヤする、などという本気で趣味の悪いことに使うためのものではなく、もっと実践的なメリットがあります。それは、試合を聴き終えたばかりの段階で、ジャッジによる評価を自分の中で照らし合わせやすい、ということです。「あのPM上手かったのに評価低いけど、ここのリプライが高評価で差がついたのか~」とか、体感と客観の照らし合わせがすぐにできます。これは良いディベートの勉強になると思います。Tabの特権かもしれません。他にも、ジャッジの評価やフィードバックも見れます。たまにある、結構強めに書かれた批判も(公開されないはずです)、自分が同じ過ちを犯さないように、という参考に使えます。

ややequityにひっかかりそうなことも書いていますが、本当に勉強になりました。

今回の記事は以上になります!本当に長く書きすぎました!!誰もこんな駄文をここまでは読み切らない気がしますが、もしこの内容が誰かの参考になることがあれば幸いです。ありがとうございました。

コミ、またやってみるかも、です。

 


[Results]
Open Semifinalist
It’s SO TOTA to BABA you (So Ushiroda, Takua Baba, joint)
Love Sexy そこにdeltaはあるんか (Mitsushi Ono, joint)

Rookie Grand Finalist
POI full (Ryunosuke Gyotoku, joint)

Rookie Semifinalist
夏みかんはまだ青い (Natsumi Sadaoka, Aoi Onodera, joint)
kpop stan’s money melts like snow (Mai Takiguchi, joint)

Open Best speakers
4th Mitsushi Ono
6th Takua Baba
6th Toshiya Ozawa

Rookie Best speakers
6th Minato Kuba
6th Aoi Onodera
8th Ryunosuke Gyotoku

Best Adjudicators
2nd Riku Saito
5th Ryuki Iida