TDO

今回は、KDS19期、じゅんじさんにTDOのブログをお願いしました! 順番が前後してしまい申し訳無いです💦 チームの和気藹々とした感じが伝わって来ますね^^


大変ブログの更新が遅くなり申し訳有りません。僕がなかなかブログを書かなかったから更新できなかったのと、内容について所属事務所からいくつかNGがでたのでその対応してました。遅くなり申し訳ないです。

皆さんの待ちにまったKDSブログ順爾回、始まりです!


Table of Contents

1.結果
2.本編
3.謝辞


これは僕個人の意見・主張です。KDSの総意・意見とは全く関係ありません。また本文章は特定の個人を誹謗中傷を意図する文章ではありません。

1.​結果

台湾の国立政治大学で5月12日から14日に開催されたTaiwan Debate Openという国際大会に参加してきました。BB、Hiro、JJのいつものチームで行ってきました。このチームでは3回目の大会です。結果はOpen Quarter Finalist(トーナメントベスト8、予選7位通過)でした。

(注)以下駄文のお手本みいたな文章が続くので暇な方はいいんですけど、時間がない人は読まない方がいいです。

2.本編

僕たちレベルのチームがどんな話をラウンドでしたかなんて誰も興味が無いと思うので、ここでは大会を通じて感じたことを率直に述べたいと思います。色々思いましたし感じました。

・準備・練習は偉大。練習しなければ下手になる。
・喧嘩は大事
・対戦して全く嫌な気持ちにならない人になりたい
・海外のエジュケすげぇ。日本のディベートコミュニティもっと危機感持たなきゃ
・もっと強くなりてぇーー

・練習は偉大

TDO前に全然練習できませんでした。というか緊張感に欠けてました。のうのうとしてました。スピ練、プレパ、ラウンド練をほぼほぼやってませんでした。言い訳でしかないんですけど、学校始まっちゃうと他のことに目がいっちゃって、どうしてもディベートの優先順位が低くなりがちになるんですよ。
正直なところ満足のいくスピーチを全くできなかったです。チームを組んでて、英語を得意とするHiro、そんなに試合感が落ちていないむしろ前より上手くなってたBBに比べて、全然英語出てこない、噛みまくる、プレパも遅くなって、前よりも貢献度が低くなった気がして辛かったです。この競技はきちんとコミットした人が報われて(※勝てるとは言ってない)、真面目に練習しない人は淘汰されていくのだなあと痛感しました。練習は大事です。ああ1年中休みになればいいのに(切実)。。。。。。

・喧嘩は大事(喧嘩しろとは言ってない)

 

このメンツで大会に出る時は毎度のことですけど、今回もやっぱりチーム内で喧嘩おきちゃったんですよ。(構図はいつもBB vs Hiro or JJです。)今回はBB vs Hiroでした。
VetoでBBがvetoしたいものと僕とHiroがvetoしたいものが違いました。具体的に言うとR5, govでmotionは
1.THW allow the U.S. Constitution to be changed very 25 years by a simple majority (>50%) of voters in the countries(インフォスライド有り)
2.THW offer positive reinforcement (i.e. tax cut or welfare incentives) to encourage voting
でした。
BBは2.をvetoしたくて、逆に僕とHiroは1.をvetoしようとしていました。結果としてはBBが僕たちに合わせて1.をvetoすることになったのですが、彼はこのmotionでの勝ち筋が見えないといって相当苛立って、プレパ中に部屋から出て行くは、その時にドアを乱暴に開閉したり、ガッシャンって音をたてるほど教室の机を乱暴に扱ったりしていました。
僕はその時、なぜか全くイラつきもせず、むしろ「ウケるww」みたいに軽く受けとめていたのですが、このBBの態度に憤ったのが我らのGentleman代表 Hiro笑笑。Hiroの顔がみるみるうちに赤くなっていって、しかも血が回ってるところと回ってないところで色が綺麗に分かれてたんですよ。正直Hiroが怒りで表情を変えるところ初めて見て怖かったです。試合後にラウンド部屋から出て、HiroがBBに真面目に注意してました。でBBがごめんなさいって謝ってました。でもその後、BBも「そのレベルの分析でこのmotionやるって言わないで欲しい」って不満だったとことろをちゃんと言ってて「このチーム健全かよ」って一人で思ってましいた。やっぱりパートナーの悪いところをお互いが指摘できて、なおかつ普段はけなしあいながらもある程度のリスペクトを持っているので、素直に受け入ることができるんですよ。プレパ中に対人関係で、不満に思っていることがあるのにそれを伝えることができなくて「もーーーっ///」とはならないので、一緒にいて本当にストレスフリーです。
問題点を指摘し合うことで、互いに話し合っても解決できない問題っていうのももちろん出てきます。でもそういう時って、一人で解決できる範囲を越えてることが多々あるから、逆にそれをチームの問題として認識できるんですよ。motion発表前にチームで「次のラウンドはここを気をつけよう」ってきちんと共有できるんですよ。だからチームとしての自己修正能力結構あったと思います。すごく有能なジャッジから指摘された問題点と自分たちが共有していた問題点が一致することがかなり多かったです。
ここまで文章を書いて、僕が言いたいことがやっと明らかになった気がします(遅い)。喧嘩することを大事だっていってるんじゃなくて、お互いにリスペクトを持って悪いところは悪いって言い合える関係が必要不可欠だって言いたかったんです (おそらく)。その過程で時に感情的になることはあっても、それをチームメイトが本気で、心の底から(ここが一番大事)その問題性を注意して、それを確かに悪かったって本気で認めあうことができるパートナーって本当に貴重な存在だと思いました。一見自分でパートナーのことをリスペクトしてるつもりでも、本気で腹の底からリスペクトできる人をパートナーに持つことができるのってなかなかできないんじゃないかって思います。
最終的にそういう段階に到達するには、ただディベートやるだけじゃ厳しいですよね。このチームで言えば、そういう信頼・リスペクトってディベートの話を大量にすることも大事ですけど、ディベート外の話とかをいっぱい話すことによって生まれてきた気がします。やっぱディベートはディベートだけど、ディベートだけに留めることはできないんですよ。(確信)

・ディベートの「敵の話を聞く」ことについて

このチームって反論できなかったんですよ。議論ができなかったんですよ。練習の時に何度もフィードバックで注意されてたんですけど、当初は自分たちでもなんできちんと反論できてないのか分かりませんでした。そのことについてはずっとチームで問題意識としてもってました。
その根本の問題だったのは、相手の話をきちんと理解できている人がいないっていうことだったんですよね。基本的にプレパで自分たちが予想した議論の対立軸でしかディベートできなかったんですよ。だからそれ以外の論点を主張してきた相手に対しての反論の質がとんでもなく低くかったです。だれもきちんと相手の話を理解できていないっていうことをどのようにチーム内で共有していったのか正確に覚えてないですけど、ある時からチーム内で相手の話を汲み取ろう、めっちゃ正確に聞こうみたいな問題意識を持つようになっていきました。TDOできちんと相手の話を十分に聞けた試合もありましたし、できなかった試合もありました。

TDOのクオファイでまあ結構なアジアオーソリの人たちと当たったんですけど、その時に相手が自分達の話をすっごい聞いてくれたのと、ディベート中にすっごいリスペクトを感じたんですよ。やっぱすげぇ奴らは相手の話めちゃめちゃ聞いてんなーって思いましたし、うまくなるにはこれでもかってくらい相手の話を聞かないといけないんだって強く思いました。
まあ具体的に何があったかといいますと、僕たちのチームのリーダースピーチ中に、身を乗り出して聞いてめちゃめちゃ頷いたり、さらにいいこと言ってたら「それな!それな!」みたいな感じで人差し指たてて頷いてたんですよ。相手が。できるやつ/反論をきちんと打てる奴らは相手の話をこんな態度できくんだって思いました。というかその相手を見て、自分たちにこんな余裕はないし、こんな風にきけていないって痛感しました。
以前(以前のはず!今は違う!ハズ)、僕たちのチームって、相手が言ってることに対してラウンド中に手を広げて「はぁ?」みたいなリアクション何回もしてたんですけど、やっぱそういうことやってるようではまだまだなんですよね。そういう時ってだいたい相手が言ってること/言おうとしてることを正確に理解できてないんですよ。ディベートの音源でも時々そういうことやってるディベーターいますけど、そういう人そのラウンドでだいたい負けてますよね。笑笑。
反論の質ってきちんと「聴けてるか」どうかにかかってますよね。相手のニュアンスを捻じ曲げるような反論っていうのも大事だと思うんですけど、個人的にはあんまり好きじゃないです。きちんと相手の話を汲み取って、それに正面から向き合う。反論できないomg!みたいな時は頼らざるをえないかもしれないですけど。。。でもやっぱり相手の話を超絶汲み取って反論するのを心がけたいですよね。そういう人にもなりたい。相手をmisrepresentすると戦った相手も嫌な気持ちになりますし、なかなかかみ合った議論の殴り合いにならないから、そういう議論ってもっと高次の議論になるポテンシャルを持ってますよね。
あとちょっと話はずれるんですけど、ディベートにおいてミスリプが有効な時って結構ありますけど、日常生活でミスリプやっちゃうと悲惨ですよね。ディベーターって競技外でもディネートやっちゃうこと多いんで、できるだけミスリプしない癖をつけとくこと大事だと思ってます。
何が言いたいのか自分でもわからなくなってきたので、整理します。
相手の話を聞くのは大事。自分は相手の話を聞けている/分かっていると思っていても、本当に聴ける/分かるっていうことにギャップがあること多い。毎回・どんな時も、聴けるように努力せねば。これが当たり前のことだが難しい。みんな話を正確に聞こうと努力してるつもりだけど、できてない時もある。まずは心がけから。

・海外のエジュケ

TDOにいっぱい海外の高校生がでてたんですよ。しかもその高校生達普通にうまいんですよね。その高校生が海外の超オーソリと組んで出てました。ただ組んでるだけじゃなくて、ちゃんと高校生が話を広げてましたよ。ケンブリッジとかからコーチとしてディベーターよんで、高校生と組んで国際大会に出る感じです。それを見て色々思うことあったんですけど、一番に思ったのは日本このままじゃ一生こいつらに追いつけないなって思いました。もっと大学生が本気でやらないとって。
先日、日本の高校生の試合のジャッジ行ったんですけど、分かっちゃいたけどとんでもない差がありました。もちろん英語が母国語であるかっていうのはもちろん大きい差です。でも日本でディベートやってる高校生って自分たちが考えてることを全く言えないわけじゃなくて、ある程度は伝えることはできます。もちろん思考と言語が密接に関わっていることを考えると、英語を鍛えるだけでもっと上手くなるからそれを鍛えるのは僕たち大学生を含めてやらないといけないんですけど、それにしてもディベートの基礎的知識があまりにも少なかった。僕レベルの人がフィードバックで教えることを初めて知ったとか、目を丸くしてフィードバックを聞いてるんですよ。そこにいた生徒達のほとんどが一年間は確実にディベートをやってた生徒達だったのでもっと知っててもいいのにと強く思いました。
TDOでみた海外の高校生ディベーターは海外の有名ディベーターとの距離がかなり距離がかなり近いとも感じました。まあ日本じゃありえない光景だなと。ラウンド終わってから高校生が有名ディベーターと仲よさげに談笑してたりまじめにマター聞いてたりして、日頃から密に関わってるんだろうなと思いました。日本の高校の大会行ったら分かりますけど、ほとんどそういう光景見られないですよ。マジで。。。
本当になんとなくなんですけど、リスペクトはきちんとあるんだろうけど、でもむやみやたらと大学生を崇拝していない感じがしました。TDOのSFで高校生が入ってるチーム対TDOで優勝したチームの試合を観戦したんですけど、全くひるまず高校生が相手のオーソリにボコボコ反論打ってたんですよ。変に相手を崇拝してると相手が言ってることに対して思考停止になりがちだけど、全然そういう風に見えなかった。コミュニティとしてかなり成熟してる。
高校生とか新しい世代を手厚くサポートする仕組みをきちんと整えないといけないと心の底から思いました。単純にもっと関わる、レクチャーできるなら高校にいってあげるとか。
実力がないからこういうことが自分がやるべきじゃないって僕は全く思わないです。僕のレベルでも日本の高校生が知らない超基本的なことを伝えられること全然あります。(全然使い方間違ってるけど。)で、僕レベルの人が超基礎的なことを伝えていくことが、よりレベルの高いレクチャラーへの橋渡しにもなると思ってます。レベルの高い人が超基礎の基礎を教えるのって効率悪いじゃないですか。例え低いレベルであったとしても今自分が持ってるレベルのことを全部伝えるだけで高校生にとっては、何かしらのプラスにはなってる自信あります。しかも今までに僕たち自身も何回かレベルの高い人から基礎的内容に関してレクチャーを受けてきているので、僕たちが伝えることが全くナンセンスである可能性は極めて低い(はず)です。自戒を含んでいますが、だからこそディベ界にいる人たちがあともうちょっとだけ、あとほんの少しだけエジュケにコミットしようとするだけで劇的に日本のディベートが変わる気がします。

余談なんですが、こういうことディベート教育論みたいな話題に上ると毎回、「ディベートはただ勝ち負けじゃない」とか、「もっと大事なことがある」とかいうのを聞くのですが、個人的にその議論今大事?っていつも思ってます。確かに人間としてもっと大事なことはあるのかもしれないし、ディベートの勝ち負けにこだわることの問題っていうのは、あるのであろうとは思います。でもそれってディベートをやっていくなかで個人がいろいろ感じてディベートをやるかやらないかを決めればいいじゃんってめっちゃ思います。実際に大学のディベートコミュニティでは途中でディベートをやる意義を感じられずに辞めて行く人もたくさんいます。でもそれはそれでいいじゃないですか。その人がやる意義を感じられないならば、無理にやるのなんて馬鹿げていると心の底から思います。
でも弱小ながらも一ディベーターとして、ディベートの魅力をもうちょっと伝えたいと思うんですよ。しかも今の日本のエジュケシステムならなおさら。今の高校のディベートのような段階で、知識の受け渡しとかそういうエジュケを抑制することって、ディベートがその人の中でどういう意味を持つのか判断すること不可能にしてるんじゃないかって強く思います。下の世代にはできる限りのことを教えて、その上でディベートについて判断を下してもらって、教える側はそれを尊重するっていうのが健全なんじゃないかって。

これへの反論は大量にあるんでしょうけど、少なくとも現役高校生達は、より高次のレベルに到達したいと切望していました。僕レベルのフィードバックに目を輝かせていたし、みつしさんのclosing ceremonyでの新しい議論を聞いたときに「おおおおー!」って感動してました。教育方針は違うかもしれないけど、今僕たちがコミュニティとして下の代に丁寧なフィードバックをしたとしても高校生達と下級生は、おそらく嫌がらないだろうしむしろそれを求めていると思います。
いろんな教育方針持ってる人がいるのは分かるし尊重するけど、高校生はもっと手厚いサポートを求めてるんだから、ごちゃごちゃ言わずにまずはそれに応えてあげたらいいじゃんって思います。そしたら下の代の中でディベートについて多様な考え方持つ人材がもっと出てくるだろうし、それでいいんじゃないですかね?(最後安直)

・強くなりたい

正直なことを申し上げると、TDOに出ることを決めた頃なんですけど、TDOが終わったらディベーターとしてのディーベートライフから撤退しようと思ってました。(n回目)まあこういうのだいたいうまくいかないですよね。今回のTDOのためにぜんぜん準備もできていなくて、不甲斐ないスピーチを連発してしまいこのスピーチでディベート生活をやめたら後悔するっていう確信がありました。で、もうちょっとやらねばならぬって感じです。
それにプラスして、TDOの直前・直後あたりに自分はもっと上手くなれるっていうのに気づいたんですよ。KDSが誇る秀才ホッシーさんにプレパを見てもらってたんですけど自分の全く至らないところを指摘してもらって、そこを改善できるともう一段階上にいけるとい実感が湧いたんですよ。
やっぱ二年間もディベートやってるとあるところで実力が頭打ちになった気がして、自分はこんなもんだんなぁーって思ってたんです。このまま今までみたいに練習しても上手くなんない気がめちゃめちゃしてたんです。でもホッシーさんが教えてくれたおかげで雲がひらけた気がしました。めちゃめちゃ基礎的なことだったんですけど分かってなかったですし、できてなかったんです。その問題を自分の中で本当に噛み砕いて言語化して、改善できるようになるにはもうちょっと時間がかかりそうですけど、頑張ります。

TDOの時に日本勢とホテルで話してたときに、僕を含めててですけどその場にいた人たちがもっとディベートを上の代から教えて欲しいっていうようなことを言ってたのが印象的でした。やっぱりみんな考えてること似てるなぁーって思いました。自分で破るには分厚すぎる壁がこの時期になると出来てるんですよね。もちろん僕たち自身がそれをぶち破るために積極的な行動を起こさないといけないですが、先輩の人たちにも積極的に教えて貰いたいです。TDOを通してもっと上手くなれるし、なりたいって強く思ったので、これからもよろしくお願いしますって言いたかったんです。

3.ARIGATO

ヒロとババまじで最高です。一緒にいたらからかうし馬鹿なこともするけどトータルでめっちゃいいチームだと思う。プレパも効率いい気がする。

このチームにアドバイスをくださった皆さん本当にありがとうございます。このチーム態度悪いから、その時その場でまずい対応してるかもしれないんですけど、時間が経つとあの試合で負けたの納得するわーとか結構言ってます。このチームみんな馬鹿だからすぐにフィードバックを活かせないんです。おそらくこのチームでまた大会なんか出ると思うのでその時はよろしくお願いしますぅ!

 

最後に思い出シリーズ

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ホテルでディープな深夜トーク

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この看板見た瞬間の僕のチーム 「やっぱKDSは、国際的に有名なんや!写真とろ!」

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ショーロンポー。ふつーにうまいよね

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台湾で水替わりに飲んだ。そのせいで大会中ずっとトイレ行きたかった


 

Result of Taiwan Debate Open

Open Quarter Finalist(ベスト8)
Keio A(Takua Baba, Hirokazu Matsuda, Junji Yamamoto)


じゅんじさん、ありがとうございました!