The 28th Umeko Cup

今回の担当は、KDS代表として梅子杯2022に出場した25期の4人です。

大学に入ってからのディベート歴1年未満のディベーターの中で、NA最強を決める梅子杯。ビシッとスーツで決めていき、いつもとは違った雰囲気となった本大会の様子を、ボリューム満載でお届けいたします。


Table of Contents

  1. 他己紹介

  2. 梅子杯とは

  3. 練習期間

  4. 大会1日目

  5. 大会2日目

  6. 大会を終えて


1. 他己紹介

【行徳隆之介】(他己紹介者:森田莉子)

隆之介君は高校でのディベート経験があり、どんな時でも落ち着いた穏やかな話し方でディベートをします。KDS25期の癒しキャラ的な存在です(本人公認)。私自身、未経験非帰国子女だったので、彼の過去の経験を踏まえた知識と冷静さに色々な場面で助けられました。今大会で初めて組んだのですが、安心感がすごかったですし、彼を見習ってディベートをもっと頑張ろうという気持ちにもなれました。また、Twitterを通して、大会の休み時間に多くの他大学の人たちと積極的にお話し(エンカ?)していました。他大ディベーターとの人脈作りへの熱量も見習いたいです!組んでくれて本当にありがとう〜( ;  ; )

 

【森田莉子】(他己紹介者:行徳隆之介)

莉子は一見するとふわふわしていますが、話してみるとめちゃくちゃ面白い人です。梅子杯で組むまではあまり話したことがなかったので、「喋らないタイプなのかな?」と思っていましたが、全然そんなことはなく…笑 皆を和ませてくれる存在です!!そんな莉子ですが、ディベートが始まると一転、半端のない努力に裏付けされた知識と聡明さで相手のケースを鋭く突き崩していきます。歩くマターファイルとは彼女のこと。実際、大会のプレパで何度も頭を抱えそうになりましたが、そのたびに莉子のアイデアに助けられました。本当にルーキーか?ディベートへの熱量も凄く、経験者の僕も見習わなきゃな〜と思うことが多々あります。今大会で組むことができて本当に良かったです!ありがとう!!

 

【定岡夏美】(他己紹介者:三宅咲文)

夏美は、25期の頼れるお姉さん的存在ですが、梅子を通してさらに素敵な夏美の一面を知りました!まずはディベート面。穏やかな声で流れる美しいスピーチですが、中身は全てのアーギュメントにクリティカルヒット、並外れた知性が伝わってきます。医療系モーションは特に多くのことを学びました。(ありがとう)また、ペアとして最も尊敬している所は、夏美の計り知れない努力です。大会でプライズをとっても常に努力を忘れず、ディベートに真剣に向き合う。そんなストイックさが夏美を最強ディベーターにしていると肌で感じ、何度も力をもらいました。私生活では、安心感抜群の包容力と温かい優しさで包んでくれます。(幸せでした!ありがとう‼︎)夏美になら何でも話せる、初めてご飯に行った日からずっと思っています!まとめると、心からディベーターとしても人としても尊敬する、最高な人です!

 

【三宅咲文】(他己紹介者:定岡夏美)

咲文は明るいムードメーカーで太陽みたいな存在です☀️コミュ力が高くて同期とも先輩ともすぐに仲良くなれます!(すごい、、) お互い考え方とか性格が似てるので、とても気が合います!梅子で組むのをきっかけに初めてご飯に行ったときにずっと話が止まらなかったです笑ディベートは大学始めで海外経験もないのに英語がネイティブレベルでスピーチもとても綺麗です。絶対ルーキーじゃない。ものすごく努力家でディベートの成長スピードがすごいです。あとめっちゃ優しくて安心感があるので、メンタルボロボロになった時はよく咲文に寄りかかってました。悩みも真剣に聞いてくれます。感謝しかないありがとう!!

2. 梅子杯とは

梅子杯とは津田塾大学で開催される日本で最も歴史あるNA形式の一年生大会です。各大学が最大2チーム/4名の代表者を選出し、大学対抗で新入生最強の称号を競います。

そのため、KDS内でトライアウトがありました。応募者がPM/LOスピーチをzoom上でそれぞれ行い、その録音を先輩方が審査する形式で行われました。KDS夏合宿前後の9月上旬にトライアウトが行われ、数週間後に大会に出場する4人が発表されました。

 

3. 練習期間

Q. トライアウト後から大会本番までの練習期間を皆さんはどのように過ごしましたか?

隆之介:トライアウトの結果発表時は喜びが大きかったのですが、大会が近づくにつれてinner pressureが重くなっていきました。これまで気楽に出ていた大会とは違い、インステの看板を背負って、「NA1年生最強決定戦」に出場するという事実。緊張するなという方が無理ですよね。ただいつまでも緊張していても仕方がないので、何とかなるの精神で練習に励みました。莉子と空きコマを使ってプレパ練をして、時間配分や考え方を先輩方にチェックしていただいたり、一緒にディベートで使える資料を読んだりしていました。大会前にあれほど集中して練習したのは初めてでしたが、正直とても楽しかったです。

莉子:トライアウトの結果が発表された時は梅子杯に出場できる嬉しさがあった反面、漠然とした不安も感じました。それでもペアの隆之介君がプレパ練にたくさん誘ってくれたり、他の三人や先輩方が本当に優しかったので、頑張ろう!という気持ちになれました。空きコマに部室に行って、陽平さんや翼さんに見守られながら、ペアと過去モーションでプレパ練をしたり、KDSだけでなく他大のラウンド練に参加させてもらい、たくさんの有難いアドバイスを頂いたり、今までで一番ディベートに没頭した日々を過ごしました。隆之介君と組むのは初めてでしたが、プレパ練で頂いた助言を生かして、話す内容や時間配分を考え直し、通常練でそれを試してみることを繰り返しました。また、飯田さんから頂いた資料やディベーターのブログを隙間時間に読んだりしていました。

夏美:医学部はキャンパスが信濃町で日吉まで45分くらいかかるんですけど、梅子期間は信濃町より日吉によくいました笑 咲文とプレパ練したり、先輩にプレパ練を見てもらったり、ラウンド練、野良練などとにかくディベートの練習をたくさんしました。授業中もディベーターのブログとか夏セミンゴとか陽平さんのディベート資料とかを読んでました。プレパ練は陽平さんがまとめてくださったスプシを見て梅子杯と銀杏杯の古典モーションを中心にやりました。結局本番で古典はあまり出なかったんですけど、プレパ練で出たアイデアを応用することはできました。プレパ練では先輩方からとても役に立つ的確なアドバイスをもらえて、それをラウンド練で実践することで段々ペアでのプレパがうまく行くようになりました。

咲文:トライアウトの結果発表後、先輩方や同輩から「頑張ってね」とたくさんの応援をいただいて、とても嬉しかったです。ペアが夏美に決まり、EFLで英語がスラスラと出てこなかったり、アーギュメントをうまく落とし込めないことが悩みだったので、「迷惑かけないようになりたい!」と焦っていたのが最初の頃だったと思います。プレパ中も初めはマターを夏美に頼っているような感覚がして、情けなさとの戦いでもありました。ですが、その気持ちをバネに変え、夏美を真似して夏セミンゴを暇があれば読んだり、空き時間に一人でモーションについて考えていました。ペアではプレパが課題だったので、たくさんの先輩方に見ていただき、古典モーションの多くをカバーしました。大会に近づくにつれ、KDS NSとしての型が出来上がって行ったのがとても嬉しかったです。頼りっぱなしだったメカニズムやマターも、自分で考えられることが多くなり、夏美も自分のスピーチ作りに集中する時間を設けられたりと役割分担が上手くいくようになりました。ペアとして、信頼関係が構築された気がしてとても嬉しかったです。人生で一番ディベートに向き合った時間でしたが、何よりも楽しさと充実感に溢れていました。二人で「わからないいいい」と寄りかかりあっていたのも素敵な思い出です。

 

Q. 大会前日どのような気持ちで望みましたか?

隆之介:練習では「明日頑張ろ〜」とかのんびり言ってましたが、家に帰ってからどんどん不安になってきて寝付けませんでした。もやもやしながらスマホを見ていたら(完全に悪手)、服部光真先輩から「早く寝ろ笑」ってDMが来ました笑

やりとりをしていくうちに、不安が和らいで「明日は楽しもう」とマインドを切り替えることができました。ありがとう、光真先輩。

莉子:トライアウト後から大会前日まで、プレッシャーや自分の力量不足に悩むことが多く、夢の中でもディベートをしていることがあったくらいでしたが(笑)、大会前日の先輩方の有難いお言葉のおかげもあり、楽しむことを一番に明日は頑張ろうと思いながら、過度に緊張することなく本番を迎えることができました。

夏美:大会2日前くらいまでは、こんなに頑張ってるのに本番うまくいかなかったらどうしようという思いと、トライアウトで選ばれてて先輩方にもたくさん練習見ていただいてるから結果残さないとっていうプレッシャーでメンタルは不安定でした笑

でも謎に大会前日は吹っ切れて、ここまで来たら楽しめたらいいかなって思えて、そこまで緊張せずに寝ることができました。

咲文:大会2日前までは、「これだけ練習したんだから大丈夫!」と思っていたのですが、前日のディベート後に急に不安が押し寄せてきました(夏美と逆ですね笑)全体MTGでは抑えていた涙が、最後の日吉駅で押し寄せてきてしまって泣いてしまったのは秘密ですその後、夏美と莉子がぎゅっとしてくれて、隆之介はティッシュをさっと差し出してくれました。3人に弱い所を見せたことで気持ちが楽になって、夏美と「明日は楽しもうね!」と決めて寝ることができました。3人の支えがあったからこその大会だったと思います。みんな本当にありがとう!!

4. 大会1日目

R1 THBT educators should actively teach children to focus on process over results.

R2 THW grant a right to die.

R3 THBT environmental activists should emphasize blaming large corporations for environmental degradation, as opposed to focusing on individual responsibility.

R4 THW nationalize pharmaceutical industry.(i.e. the research, development, and distribution of pharmaceuticals)

 

Q. 大会1日目について教えて下さい。印象に残ったラウンドはどれですか?

隆之介:梅子組4人で鷹の台駅で待ち合わせて大学まで一緒に歩いて行きました。正門での身分確認という試練をくぐり抜け(なぜかRyunosuke GOTOUで登録されてました)、ORでは年上のディベーターの方々とお話をしたり、先輩方の差し入れのお菓子を食べたり、モンスターをがぶ飲みしたりしながら試合開始を待ちました。

どのラウンドも印象的ですが、特に記憶に残っているのはR2です。スピーチを始めようと頭を上げた瞬間、観客に見覚えのある顔が。なんと服部光真先輩と岩本悠佑先輩がaudienceとして駆けつけてくれたのです。R1で負けてちょっと凹んでいただけに、先輩方が来てくださったことがものすごく嬉しく、自信を持ってスピーチをすることが出来ました。また、R2で当たったチームとR4で再び試合をすることになりました。そういった意味でも特に印象深いラウンドです。

莉子:大会1日目はラウンド開始前に先輩方から有り難く頂いた沢山のお菓子を少し食べて、試合に臨みました。R2では隆之介君のchoiceの重要性の説明もあって勝ち、R4はサイレントラウンドでしたが勝つことができました。しかし、R1・R3では負けてしまいました。特にR3のICUのペアとの試合が印象に残っています。私たちはoppで個人に働きかけないと会社を責めてもどうせ人はその会社の商品の安さ等に惹かれて、買い続けるという論で押したのですが、相手の細かなイラストや分かりやすい対比の説明、そしてGov replyの圧倒的なスピーチでgovの勝ちとなりました。ほとんどKDS練しかしたことのない私にとって新鮮なことばかりでとても充実していました。特にジャッジから結果を聞くまで廊下で相手ペアと話す時間が楽しかったです!また、先輩方が休み時間などに優しく声をかけてくださり、とても嬉しかったです。

夏美:1日目の結果はR1勝ち、R2勝ち、R3負け、 R4勝ちでした。一番印象に残っているのはR2とR3です。R2はモーションが出た時に、死ぬ権利とは???となってプチパニックになりました。ラウンドでは、まずPMが死ぬ権利が与えられるのは終末期の患者さんのみで、そのような患者さんに安楽死という選択肢が与えられるべきという形でケースを限定しました。そのため、咲文がLOでまずそのcontextが限定的すぎて妥当ではないと反論し、死ぬ権利は全員に与えられるため自殺という選択肢が取られやすくなるというharmを立てました。その上で、私がDLOで even if we take their context, we still win the debateと言って相手のベストケースにengageし、終末期の患者さんが安楽死という選択をforceされるというアーギュメントを立てました。THW legalize euthanasia for terminally ill patientsのような論題をラウンド練でやっていて知識もあったので、良い感じのスピーチができたと思います。何よりファーストとセカンドの役割をハッキリ分けられたのが良かったです!

R3は今大会で当たりたくなかったUTのチームとの対戦でした、強かったです、、、結構焦っていてラウンドの内容はあまり覚えていないのですが、悠佑さんと光真さんが見に来てくださって、スピーチ中に頷きながら聞いてくださったおかげでメンタルが安定した状態でスピーチができたのは覚えています笑 ありがとうございます。ただR3で負けてしまってR4がサイレントラウンドだったのでブレイクアナウンスメントはとてもドキドキしました、、ディベートはブレイクとかスピーカー賞の発表と最終的な大会の結果だけじゃなくて各ラウンドの勝敗を待つ時間もドキドキするのでとても寿命が縮んでいる気がします。笑

咲文:1日目、最寄り駅に着くとコンビニから出てきた先輩方に遭遇しました。「Fight for liberty!」と声をかけてくださって、緊張が緩み幸せな気持ちになったのを覚えています。皆のスーツ姿を見る度に気合が入り、数え切れないほど深呼吸しました。ORでは先輩方から沢山の激励の言葉をいただき、その暖かさに「KDSに入ってよかった」と心から思いました。

印象に残ったラウンドは夏美と同じくR2とR3です。R2は、初め焦っていたものの、勝ち筋をプレパ中に考えることができてから望んだスピーチでした。PMが終末期患者さんにケースを絞ってきたため、GOVとOPPでコンテキストが違うことが少し怖かったのですが、夏美がとても綺麗にコンパリしてくれて勝ちにつながったと思います。夏美の医療系知識に圧倒されたラウンドでした。 R3はUTチームとの対戦で、初めからとても緊張していました。2人ともわかりやすく無駄のない、とても綺麗なスピーチだったので、負けてはしまいましたが、多くのことを学んだ試合だったと思います。次の対戦ではもっといい試合ができるよう、努力しようと強く思いました。打ち上げ先でアナウンスメントを聞いた時は、人生初のブレイクで本当に嬉しかったです。

 

5. 大会2日目

R1(Open QF) TH, as feminist movement, Opposes gaining profit through dating. e.g. Papa-Katsu(パパ活), Sugar babies 

R2(Open SF) TH Opposes “The video of black people holding boards and shouting”(e.g. 世界からのサプライズ動画).

R3(Open GF) THP a world in which all people are born with equal and average level of intelligence.

 

Q. 大会2日目について教えて下さい。

隆之介:2日目はラウンドがなかったため、夏美・咲文ペアの応援をしつつ、他大のディベーターとの交流に勤しみました!実は8月のIcho Cupでも話そうと試みたのですが、自分自身がチキって叶わず…ずっと心残りだったので、今回こそは話しかけに行くぞ!と意気込んでいました。最初はガチガチに緊張していましたが、皆優しく迎え入れてくれて(?)嬉しかったです。大会終了後は有志の1年生でご飯を食べに行って、最高の思い出になりました!

莉子:大会2日目は1st Reserved Open Breaking Teamとして大会に出席しました。breakしたチームの中で欠席者がいらっしゃらなかったので、夏美・咲文ペアの応援を主にしていました!先輩たちとオーディエンスとしてラウンドを見させていただいたのですが、ジャッジの方々の表情や仕草、ディベーターの細かいスピーチ構成や言葉選びなど、普段あまり注目して見ることのない詳細なラウンドの様子を客観的に見ることができ、とても勉強になりました。

夏美:2日目はとてもとても緊張しました笑

そして感情の起伏が激しすぎて大会が終わった後は虚無になりました。笑

まずQFは同志社のチームとのラウンドで、相手スピーカーが二人ともわかりやすくて的確なスピーチをしてて強いいいどうしようううってなってました。考えないといけないことが多すぎて、セカンドスピーチを始める時点で何を言うかが全く整理できてなくて、最初のサインポストのところから突っかかってしまいました、、、でも陽平さん、太一さん、りこすけペアが応援に来てくれてとても心強かったです!自分はあまり良いスピーチができなかったのですが、咲文がファーストもリプライもめっちゃ良くて、これで負けたら私のせいだって思ってしまって結果発表の前から号泣してしまいました笑 QFの結果発表で私たちと同じサイドだった激強なUT2チームとWADのチームが負けていくのを見て、あ、、やっぱダメだったかも、、、、って思ってたらまさかの勝ち?!?!ってなって全然実感が湧かなかったです。でもめっちゃ嬉しかったです。結果が出た瞬間に対戦した同志社チームの方がおめでとうございますってお菓子を渡しに来てくださって、すごい、、優しすぎる、、、って思いました。

SFは今大会で優勝した筑波チームとの対戦でした。観客もジャッジも多くいて、とてもワクワクしたラウンドでした。プレパもうまく行って、ラウンドでもちゃんと勝ち筋が見え(たと思い込んでい)て、この大会で一番良いスピーチができたかもと思っていたのですが、結果は2対3スプリット、超スライトでの負けで、何とも言えない気持ちでSF敗退してしまいました。なかなか結果を消化できなくて、自分の実力不足なのにジャッジの方に少し噛みついてしまいました、、、すみません、、なので大会はちょっとモヤモヤした気分で終わりました。でも筑波チームの2人がGFで活躍しているのを見てすごいって思いました!堂々とスピーチをしていてかっこよかったです!いつか対面大会でGF進出したい!

2日目の大会後に先輩方とご飯に行けて、いろいろな話が聞けてとても楽しかったです。そのおかげで、幸せな気分でその日を終えることができました。

咲文:人生初のブレイクラウンド。負けてしまったら終わりだという気持ちで、今までにない緊張感がありました。夏美と何度も「ここまできたら楽しもう!」と呪文のように言い合っていたのを覚えています。

緊張の中望んだQF。フェミニズムモーションで言わなくてはいけないことが山ほどあり、PM中は夏美に任せっきりになってしまったのが心残りです…たまたま会場が大きいホールで演台があり、隠れていた脚はすごく震えていました。スピーチは、夏美とは反対で、大会中で一番いいスピーチができたと思っています。話すことが多かった分整理しようと言う気持ちが強く働いていたのと、大会では特にジャッジやオーディエンスの顔を見て話す癖があるのですが、陽平さん、太一さん、りこすけペアの顔を見てとても安心して話せたのが大きかったと思います。ステージ上だったこともあってアドレナリンが出ていたのかもしれません笑。結果発表待ちの際、私はいい試合ができたかな、と初め思っていたのですが、夏美がとても不安そうだったので、自分の感覚はきっと間違っていて、負けてしまったのかなと覚悟していました。同じサイドのUT・WADが、負けたのを見て覚悟を決めていましたが、スライドにKDS NSの文字が残った時は本当に嬉しかったです。この瞬間はずっと忘れません。SF進出の時点で夏美と安堵の涙を流しました。先輩方もその後沢山の言葉をかけてくださって、今まで教えて下さった分のほんの少しだけ恩返しができた気持ちがしました。

ここまできたら頑張ろう!という意気込みで臨んだSFは、筑波チームとの対戦。なんと歩樹と組んだIcho Cupで負け、悔しい思いをしたチームとの対決でした。なんとか勝ちたい思いと、今までにないほどの観客の多さからの緊張で、QFの時の自信は消え、つっかかることの多いスピーチでした…本当に今でもやり直したい。ですが、夏美のスピーチは本当に綺麗でペアながらにうなずきが止まらなかったです。(お互いのスピーチの出来がいい感じに凸凹になっていて今思い返すと面白いです笑ある意味ベストマッチ?)そのおかげで私のリプライは、陽平さん直伝のセリフで自信満々に締めくくりました。(少し恥ずかしかったですがいい思い出です!)結果は負けてしまって本当に悔しかったですが、ジャッジの方々にリフレクを沢山頂いて、次に繋げようと心に決めた試合でした。

 

6. 大会を終えて

Q. 大会の感想を教えてください。

隆之介:ディベーターとなって今年で4年目ですが、トライアウト制や練習量の観点で今までで一番ディベートに向き合った大会になりました。後悔なく終えることができたので、頑張って練習して良かったなと感じています。何よりも嬉しいのは、莉子、夏美、咲文を始め何人ものディベーターと仲を深められたことです!!大会を通してKDSやディベートコミュニティへの愛が深まりました。ディベート続けてて良かった〜。

莉子:今までで一番ディベートに向き合った日々を過ごしたため、大会後は今まで以上に達成感を感じることが出来ました。また、個人スピーカーとして賞を貰ったことだけではなく、ペアと協力して試行錯誤を重ねた練習の日々や、他インステの人との交流や数々の試合を通して、自分の弱みと向き合う事や他者からの刺激を受ける事の大切さを知ることが出来ました。そして何より、大会を通して、梅子に出た4人の絆とKDS愛が本当に深まりました!

夏美:K-cup以来2度目の対面大会なのですが、とても楽しかったです!やっぱりオンラインよりも対面の大会の方が好きです。プレパをしながら走ってラウンド部屋に向かったり、他のインステの方と話して仲良くなれたり、先輩が応援に来てくださったり、スピーチ中のオーディエンスの反応や結果発表と論題発表の時のいろんな人の反応が見れたり、対面大会だからこそできることが沢山あって、そのような貴重な体験ができて本当によかったです。特に、ラウンド後にたくさんのジャッジの方からフィードバックを頂けて、非常に学びになりました。そして何より大会への練習と本番を通して梅子組と仲良くなれてとても嬉しいです。ディベートに限らずいろんな話ができる仲間ができて良かったです。

咲文:「絶対に結果を残してKDSに貢献したい」と強く思いながら望んだ大会でした。チームでSemi Finalist,、個人スピーカーとしてRookie 4位、Open10位でランキング入りできたので、とても嬉しかったです。全ては練習に協力して下さった先輩方と練習で対戦してくれた同輩、そしてペアの夏美が引っ張ってくれたからだと思っています。本当にありがとうございました!感謝してもしきれません。また、対面大会はやはりオンラインと違った緊張感がありましたが、とても楽しかったです。頭をフル回転させながら走って移動している瞬間が、青春だ!と感じてとても好きです!笑 

 

Q. 大会後どのように過ごしてますか。これからどのようにディベートと関わっていきたいと思いますか。

隆之介:大会後はあまり気を張りすぎずに練習に参加しています。またスピーカーとしてだけでなく、KDS練やゆるふわ練習会でパネルジャッジを試しにやっています。スピーカーとは異なった視点から試合を見ることができて楽しいです。さらに、他大のディベーターと活発に交流しています!一緒にご飯を食べたり、ハロウィンを過ごしたり、楽しい日々を送っています。

今後はスピーカースコアを上げることを頑張りつつ、ジャッジや大会の運営にも携わっていきたいです。特に運営は高校時代からの憧れなので、体験してみたいです!めっちゃ大変らしいですが笑

莉子:大会後は少し休みつつも、次の大会に出るペアと一緒にKDSのラウンド練に参加しています。梅子杯を通して、ディベートをより楽しめるようになりましたが、それ以上にディベーター同士の繋がりや同期との関わりが深くなったことが一番の収穫だと感じました。これをディベートへのモチベーションにこれからも頑張っていきたいです!!また、今大会で先輩方や同期から学んだ様々な事をこれからに活かすためにも、自分と向き合いながら、ディベートを楽しんでいきたいと思います。

咲文:(梅子の振り返り&今後についてです)

梅子大会は、自分の中で大きな意味のある大会でした。

中学高校は運動部でがむしゃらに頑張ってきましたが、大学では他にやりたいこともあって体育会に入らない決断をしました。そこで始めたディベートは今までと違って頭を使う頭脳戦。わからないこと、できないことの連続で頭を抱えることも多かったです。しかし、梅子で今までにないほど真剣に向き合ったことで、大学ではディベートに力を注ぎたい!と決意した大会でした。また、ディベートの魅力を再確認した機会でもあり、スピーチ中だけは、普段の自分よりも自信を持った理想の人になれる気がして、そんなところがディベートの好きなところの1つです。ペアと力を合わせて立論・反論したりするところもチームスポーツに似ていて、運動部で培ってきた闘争心が掻き立てられます。燃えすぎて空回りしてしまうこともありますが、ディベートは私にとって心の底から楽しいと思える競技です。大会後は、ディベートの楽しさを再認識できたことで、もっと上手くなりたい!と練習に励んでいます。最近出場した大沢大会では、梅子の際にお会いした方々と再会したりして嬉しかったです。これから沢山のディベーターの方とも仲良くなって行きたい!秋冬は多くの大会があるので、積極的に出て知識も経験も積んでいこうと思います!

今はまだまだですが、またいつか、自分がディベーターとして成長し、もっと夏美の力になれるようになったら、2人で大会に出たいです!夏美、一緒に組んでくれてありがとう!

夏美:

(1人だけ長いですごめんなさい。結構自由気ままに書いているので読み飛ばしていただいて結構です!)

この文章を書いているのが梅子から2週間後なんですけど、梅子が終わってからディベートが全く上手くいかなくて無理ぽよって感じです。原因としては、ほぼ合宿でしかやったことがなかったBPがメインになったのと、モーションの難易度が爆上がりしてプレパで何も思いつかないっていう事態が起こっているというのと、あと駒場練や上級生がいるスパーリングに参加したり、KDS練でも強い先輩方がディベーターとして参加したりで対戦相手が強すぎるのと、とにかくひたすらにボコボコにされてます。スピーチで意味わからないことを言ったり、プレパで何も考えられなくてペアに申し訳ないです。強強な先輩ディベーターを見て「すごい、、、あんな風に上手くなりたい、、」って思うんですけど、レベルが違いすぎてもっと上手くなるためにどうすればいいかわからない状態になってます。ただ圧倒的に知識が足りないなと思ったので、今まであまりやってなかったリサーチをやってみようかなって思います。あと音源をもっと聞こうと思います!そんな感じでディベートモチベが地を這ってて日吉まで行って見学するとかパネルやるとか謎ムーブを起こしています(笑)、ここからNEADC、秋T、紅葉、とうきょうみにtokyo miniと大会が一週間おきにあるのでペアに迷惑かけないように頑張ります!

ここで上の文章を書いてから1週間がたったのですが(断片的に書いています笑)、なんとディベートモチベが復活しました(早い)笑 きっかけとしては駒場練前にUTDSのゆりこと話してて上の文章で書いたようなことが起きてるって相談をした時に、「それは環境が変わったからこれから成長するってことだよ!そのまま頑張っていれば上手くなる」って言われて全ての悩みが吹っ飛びました。なんか慰めとかではなくて、その状況を経験したものとして本心で言っている感じがして鳥肌がたちました。本当にありがとう!これで大会頑張ろうっていう気持ちになれたので、梅子後ちょっと休もうかなって思ってたのですが、今週は気付いたらなぜか週7日毎日ラウンド練してました(KDS練、駒場練、スパーリングなど)笑

あと最近練習で大会をジャッジしていただいた先輩と話す機会があるのですが、覚えていただけてるだけでも嬉しいのに、スピーチいい感じだったって言っていただけてとてもとても嬉しいです

この時点で初めての大会に出てから半年くらい経つのですが、改めてディベートはとても奥が深いと思いました。どう深いかはあまり言語化できないです。笑 ディベートは好きですし、何よりKDS含めディベートコミュニティが大好きなのですが、最近はディベートのネガティブな部分もちょっと見えてきたように思います。練習をたくさんしてても結果が出なかったり、いろんな要素が作用して自分の実力が発揮できなかったり、負けて納得いかない時などに自分の性格の嫌な部分が見えたりしてメンタルハーム、、、って感じです。なのでメンタル面をちゃんと気を付けるのもディベートを続けていく上では大事かなって思いました。特に私は大会とか練習に誘われたら断れないし頑張ってスケジュールを開けるのでどんどん予定がディベートに染まっていってます(笑)ちゃんと休みも取るようにしたいです。とりあえずこれからもっとディベートが上達できるように頑張りたいです!

 

優しすぎる先輩方からの差し入れ
ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

一日目試合前

 

 

 

 

 

二日目
Closing Ceremony

 

 

 

 

 

 

 

「騒ごう梅子25期」(4人のLINEグループ)のカバー写真

 

 

 

 

 

 

 

R4での様子(莉子&隆之介)

 

 

 

 

 

 

SF進出決定時の様子

 

 

 

 

 

 

QFの様子(夏美&咲文)

 

 

 

 

 

 


Results

The 28th Umeko Cup

Open Semi-Finalist
KDS NS (Natsumi Sadaoka, Saya Miyake)

Open Best Speakers
1st Natsumi Sadaoka
10th Saya Miyake

Rookie Best Speakers
4th Saya Miyake
6th Riko
Morita

Best Adjudicators
2nd Yohei Horiguchi
6th Tsubasa Ito
6th Taichi Fukami

Tab Director
Takuritsu Cho