先輩のすごさを実感した1ヶ月

みなさんこんにちは!22期の天使こと恵里花ちゃんに東映杯について執筆していただきました!KDS・ディベート界の素晴らしさについても書いていただいているのでディベーターの方だけではなく、是非新入生のみなさんも一読してください!


皆さん、こんにちは。KDS新2年の上野恵里花です。今回は、2/29に行われた東映杯についてのブログを書くことになりました。

東映杯は、今年新しくできた学生限定のAsian Styleの大会です。私は、KDSの田村さんとHit-Uのジェイミーさんと組ませていただきました。エデュケーションということで声をかけてくださって、チーミングが決まってから驚きと嬉しさと緊張とで頭も心もいっぱいいっぱいになりながらも、練習が始まるのをワクワクと待っていたのを覚えています。

そこで今回は、東映杯を迎えるまでの1ヶ月間私がどう過ごしてきたか、そして東映杯を終えて新学期を迎える今私が思うことについてお話ししたいと思います。


Table of Contents

  1. 東映杯までの1ヶ月

  2. 東映杯を終えて


  1. 東映杯までの1ヶ月

ラウンド練が始まる前に、田村さんからディベートの基本事項を教えていただきました。田村さんのレクチャーで印象的だったのは、ひたすら知らなかったマターやクッキーカッターを一方的に教えていただくだけではなく、「そもそもこれってどうして大事なの?」「どうしてこういう義務があると言えるの?」「どうしてこの権利を制限して良いの?」といった質問を投げかけられる場面が多かったことです。鋭くもよくよく考えてみれば当たり前な質問になかなか答えられなかった私は、今までとりあえず当たり障りのないアーギュメントを立てておきながら、言わんとすることの本質や背景をきちんと理解していなかったんだな、とハッとさせられました。大会が近づいた頃にもう一度時間をとってくださり、合計で6,7時間は優に超えるレクチャーをして頂いたと思います。本当に感謝しかないです…!

練習期間の初めにこういったことを教えて頂けたことは、その後のラウンド練にもとても役立ちました。レクチャーの際にこういう形でスピーチやアーギュメントが構成されているという話もお聞きしていたので、ダンプがより分かりやすかったです(私が実際にうまくアウトプットできていたかは置いておきまして…)。

ラウンド練では、実際に同じチームとして試合をすることでお二人の強さと凄さをひしひしと感じました。プレパの流れに乱れがなく、聞いたこともないようなマターがどんどん出てきて、相手の論の穴をことごとく見つけていく様子を横で聞いているのは、お二人が桁違いですごいディベーターだということを十分にわかっているつもりでも、改めて圧倒させられるものでした。田村さんはプレパのほとんどの時間を私へのダンプに費やしてくださって、ジェイミーさんはそんなプレパの間に私の説明しきれない議論を深めてくださったり反論に回ってくださったりして、本当にお二人のすごさを実感しながら、実践的に多くのことを吸収しながらの練習期間でした。

ジェイミーさんとは東映杯のチームが決まるまで関わらせて頂く機会がなかったのですが、実際にお会いしてみると本当に気さくな方でした。練習が始まる前にご挨拶させて頂いた時に、プレッシャーは感じなくていいから楽しもうという風に声をかけてくださったり、練習や大会の空き時間に色々とお話させて頂いたり、私の緊張を解いてくださってとても支えられました。また、スピーチスタイルに関する面でのアドバイスをくださったのがとても印象深かったです。練習で何度も私のスピーチを見てくださっていたからこそ頂けたアドバイスなのですごく嬉しかったですし、私もジェイミーさんのように自分なりのスタイルを見つけてディベートを楽しめるようになりたいなと思いました。

 

  1. 東映杯を終えて

今回、田村さんジェイミーさんという心強いお二方のおかげで、「優勝」「5thベストスピーカー」「ノービスベストスピーカー」という私には身に余る賞を頂く結果となりました。エデュケーション目的で組んでいただいたので、結果以上に先輩方から色々と教えて頂いた練習期間というものがとても大事な部分であったとは言え、流石にブレイクを阻むほど足を引っ張ることがあってはならない、という思いがあったので、結果を聞いてとてもホッとしました。

Aoyama Women’s Cup 2019で2nd best trainee賞を頂いた時のブログにも以下と同じようなことを書いた気がしますが、今回に限らず、これまで練習や大会で勝ったりブレイクしたりしても(そもそもいつも良い結果をもらえるわけではもちろんないですが)、どこか結果に納得しきれなかった自分がいます。「何を言ってるんだ、これ以上何を求めるんだ」と思われるかもしれないですが、むしろ逆なんです。いつも先輩方や同期に頼ってばかりで、なかなか自分がチームや結果に貢献できた、と胸を張って言えたことがないです。だからこそ、どれだけ素晴らしい結果を貰っても、どこか素直に喜びきれない自分がいるんですよね。私はまだこんな結果や賞を貰うに値しないのに、周りの人々に恵まれただけなのに、と思ってしまいます。私がチームメイトを支えられるほどまだ成長できていないので実感が伴わないのは当然なのですが、だからこそこれからは実感が結果に追いつくような、もっと頼り甲斐のあるチームメイトに成長したいなと思います。今回の東映杯までの1ヶ月、田村さんジェイミーさんというお二方のもとで学ばせて頂いて、やっとディベーターとしての土台が完成してきたなという気持ちです。なので、お二方には本当に心から感謝しています。こんなにもすごい方々と組んでいるのに堅苦しい雰囲気を感じさせず、話しやすい雰囲気を作ってくださって、分からないことはなんでも私の目線に立って納得するまで説明してくださって、貴重な1ヶ月を割いてくださって、本当に、本当に、感謝してもしきれません。お二方から学んだことは絶対に忘れないですし、一緒に大会に参加できたことは一生の思い出です。本当にありがとうございました。

もし、今ここまで読んでくれている新入生の方がいたら、KDSはこれほど環境が素晴らしいんだ、ということをお伝えしたいです。大学でディベートを始めて、英語も決してペラペラとは言えない私にも一から向き合って教えてくださる先輩方や一緒に頑張ろうというモチベーションを与えてくれる同期に囲まれていて、これ以上恵まれた環境はないと思います。1年経った今心から実感していることなので、ぜひ頭の隅にとどめておいてくれたら嬉しいです。

そして最後に、コロナの影響で大会開催が危ぶまれる中、全力で開催準備にあたってくださった全てのコミの方々に感謝申し上げます。


Results of Toei Cup 2020

Champion : Lobotomy (Hikari Tamura, Erika Ueno joint)

Best Speakers

1st : Hikari Tamura

5th : Toshiya Ozawa, Erika Ueno

Rookie Best Speakers

1st : Erika Ueno

2nd : Riku Saito

3rd : Yohei Horiguchi

Student Best Adjudicators

2nd : Kaito Suzuki

Best Adjudicators

3rd : Kaito Suzuki


恵里花ちゃんありがとう⭐️