若葉杯 2015

広報の道上雅大です。6月20日に、一年生にとって初めての大きな大会であろう若葉杯が神戸で開催され、KDSからは10チーム参加しました。

KDS最後に集合写真!

KDS集合写真!

今回は、神田駿介くんに記事を書いてもらいました。どうぞ!


こんにちは。KDS1年の神田駿介と言います。僕は高校(渋渋)からディベートを続けており、若葉杯の存在はかなり昔から知っていました。それはパートナーであり、高校も部活も同期であったメイが優勝とベストスピーカーを昔とっていたのを覚えていたからです。ちなみに今回の結果により二連覇みたいです。凄まじいです。ボウリングでダブル出したみたいなアレです。

メイと同じ慶應に入ったことで、何らかの縁があるなあと思ったり、彼女が9月に海外に行ってしてしまうことをきっかけに、一緒に渋渋同士で出る試合もあんまりないなあと思い、組もうということになりました。

1.大会前の練習・準備

練習

練習では、比較的スムーズに進むことが多かったように思います。メイが1stで僕が2ndでしたが、プレパではメイがかなり速い速度でケースを立ててくれたので非常に助かりました。僕も具体的な例を出すことで、彼女の凄いスピーチに少しだけ貢献できたかなと思うほど、彼女のスピーチは中々崩し難いものだと思いました。だから、彼女の議論を発展させる上で言うことが無くなったりしたこともありました。それは多分、まだ2ndの役割をちゃんと果たせるような能力(主にコンパリゾン)がないということなので、これからはそこらへんを上手くやっていきたいです。

準備

メイとは多分あんまり準備らしい準備(プレパ練、練習以外でのディベート)は若葉杯1週間前以外はしてないと思います。彼女が凄すぎたので、僕が1人で準備してました。
(ちょっとだけ先輩に迷惑をかけてしまったので、それはとても申し訳なかったです。)

だから、僕の準備を書こうと思います。
僕の準備は「1人で考えること」でした。

例えば、
そもそもディベートって何であるんだろ?
という疑問。

ディベートは実際の「生々しく血を伴った現実」から作られていると思います。
中絶、銃、DV、環境破壊、人種差別、性差別、虐殺、戦争、ポルノ、難民、格差etc…
だから、その「生々しく血を伴った現実」を知らなきゃ言ってることは、机上の空論です。誰かの痛み、苦しみ、悲しみ(ひどい場合は嗚咽、号泣を伴う)をどうしたら良い方向に解決されるのか。その政策をとるのは誰なのか。本当に上手くいく方法なのか。そういうことを話し合うのがディベートであるなあ、という今の段階でのディベートに対する感覚を、若葉杯の前に色々考えて思いました。

何か(実際に起きてること)を知らなければ、言葉に現実は伴わないという考えに至りました。具体的であればあるほど、問題は先鋭化し、ジャッジには伝わるような気がします。

だから、僕は1人で知識を集めることにしました。
例えば新聞、TV、本、インターネットの記事、家族との会話、リフレクなどから。
そうやって集める上で思ったことは、「全てのこと」がディベートで使えるなあということでした。
そしてこれはずっと続けていきたいです。

この一応の解答が正しいのかは分かりませんが、若葉杯の前の準備と言えばこれだけのような気がします。あとはまだ、現時点で全然できてない伝わりやすくて綺麗な英語の表現を習得しようと頑張るうちに、若葉杯が来てしまいました。それはこれからも頑張りたい事項です。

2.大会直前

友達の敦と伴に新幹線に乗って、ホテルに行きました。彼はとてもいい奴なので、僕は非常に安心しました。次、組むのでよろしくお願いします笑

3.大会

とてもOpening Movieがカッコよかったです。
先輩がジャッジいっぱい来てくれて色んな意味で助かりました。
ありがとうございます。

Round1 gov

女性管理職のやつでした。
安部首相が頑張ってるやつですね。
ケースは性差別からスタートとして、発展させる感じでした。

Round2 gov

教師をいじめが原因での自殺において罰するやつでした。
教師がどれだけ法的責任(倫理的責任ではなく)があるのかっていう話をすればもうちょっと上手い話ができたように思います(法学における作為、不作為の話です、合ってるかどうか分かりませんが)

Round 3 opp

環境税を全ての国に課すべきかどうか。
これが一番しくりました。単に環境税の知識が無かったのが原因かなと後々で思いました。
最優先復習事項です。
2ndで
「開発途上国にコンセントはねーよ!」
「西欧やアメリカや中国やインドのせいで水に沈みそうなモルディブが何で同様に支払わなければならないの? 責任なくね?いみわかんない!」
みたいなことを言った気がします。
ウケました。

Round 4 gov

ISISが支配してる地域にジャーナリストが行くのを禁止すべきかどうか。
1年生には多分絶対に難しいであろうと思われるモーション。特にopp
govだったので、まあ人命大事だよね、トラベラーと変わんないよね、移動の自由は何故規制されるべきか、情報は代替できるよね
みたいな話をしてました。
oppがなぜ難しいというと、ジャーナリストがISISから発される情報でもない特に重要な情報(それは何?)を手に入れることができるというスタンスを取らざるを得ないような気がするからです。
これこそ、知識がなきゃできないな。と、僕は思いました。

まあ、僕の意見は一意見なので、oppの方が簡単だよ!とか平等だったよ!とか思う人も全然いると思います。

結果

各試合パートナーが凄すぎて、というか異次元すぎてチームで優勝。

KDS A (May, Shunsuke)

KDS A (May, Shunsuke)

パートナーと一緒に勝てたのはとても嬉しかったです。
パートナーは1位。聞いてる時から確信してましたが笑
個人は9位。理由付けでツメが甘かった部分がありました。あとコンパリゾンできるようにならねばならないですね。彼女に追い付きたい気持ちはいつも思っています。

他のKDSのチームも入賞していてとてもよかったです。絢とももことイアンとレナおめでとう!あさのくんもおめでとう!^o^
惜しくも入賞できなかったチームも3勝していたチームが多かったので、KDS強いな、と思いました。


以上、神田くんの素晴らしい記事でした。「ディベートってそもそも何であるんだろう?」深い質問ですね。個人によって答えは違うと思いますが、唸らせられる解答でした。この記事を読んでいるあなたも、自分なりの答えを探してみるといいかもしれません。

また、大会翌日に記事を公開できるのは初めてではないでしょうか?しっかりした記事をすぐに書いてくれて、本当に感謝感謝です。

結果をまとめます。

1st May Kurata
4th Kotaro Asano
9th Shunsuke Kanda
10th Ian Knives, Aya Murakami

1st KDS A (May Kurata, Shunsuke Kanda)
6th KDS G (Rena Kitsui, Ian Knives)
8th KDS C (Momoko Makimoto, Aya Murakam)

入賞した人、おめでとう!これからもこの調子で頑張ってください。入賞しなかった人、くやしさをバネにしてください。