WUDC 2019

年に一度の大舞台WUDCで見事EFLチャンピオン✨という快挙を成し遂げた、布施さんにブログを書いてもらいました!端的で分かりやすくWUDCについてまとめられた内容になっているので是非読んでみてください!


20期2年の布施佑亮です。先日行われたWUDC2019などについて書かせていただきます。干場さんや栗原さんのブログを見てるあとだと物足りないと思います。(笑)


目次:

1. WUDC 2019
2. てきとうに生きることのすすめ
3. 他


<WUDC 2019>

まあ、端的に言いますとEFL Championにならせていただきました。この結果が嬉しいのか、悔しいのかよくわからないというのが正直なところです。別にチームの得点がそこまで高いわけではなく、自分のスピーカースコアも別に高かったわけでもない。一方で、自分にとって初のGFで、もちろん初の優勝であったことは良かったです。じゃあ結局何が言いたいかと言いますと、「少なからず意義のあるものであった」ということです。多額の航空券や参加費を考えても、もし結果がでなかったとしても、ワールズには参加する価値があると思います。この大会で一番印象に残っている試合がEFL GFではなく、R1でした。R1でオックスフォードと当たりました。このチームはCambridge IV 2018を1位でブレイクしたって言えばどれくらいの強さか伝わると思います。まあそんなチームと同じラウンドにいて、気づきや価値観の転換がありました。R1のモーションは南アフリカモーションで、自分自身も結構下調べをして、ゴリゴリマターファイルを持って臨みました。結果は完敗でした。ただ持っていたマテリアルというか「何を言ったか」というところでは差ほどの差は無かったです。それに対して、「どのように言うか」という部分は天と地の差がありました。正直今までの人生でそこまでこの点が重要だとは思っていなかったです。色んな人のブログや先輩からアドバイスで耳にしていたものの、そのことをこれほど強く体感したことはなかったです。私は、ワールズに向けて南アフリカについ3ヶ月ほど勉強し、本番の試合でもコンテクストや具体例をたくさん投げたのですが負けてしまい、一方でリサーチしなくてもわかるようなレベルの具体例のみでしっかり話を万人にわかるように説明していましたオックスフォードに倒されました。具体的に何がわかりやすかったかと言いますと2つあります、1つ目にイントロとサインポストでチームの路線・結論が非常に鮮明であったこと。メンバーのスピーチではイントロとサインポストを1つの紙に書いていて、最初の1分にすごく力を入れているのが伝わってきました。2つ目として、話し方の使い分けです。帰納法と演繹法の論理的説明、感情的に説明する方法の私で感じられるだけで3つの方法を1つ1つのアーギュメントに最適なものを考えているなと思いました。(って言ってもその場にいなかった人には伝わらない感がすごい→聞きたかったら彼らがいる大会に行ってください)

大会中ジャッジに納得いかないことも何試合もあったのですが、じゃあその試合が例えば全く違うバックグラウンドで育った異国の人にでも納得いく説明の仕方をできていたわけではないと最近思います。
結局、「何が説得的であるか」を考えるプロセスは欠かせないなと感じました。
少なからずこのようなことを考えるようになったワールズという機会はすごくためになりました。
少しGFの話もしておきます。3つ事件が起きました。まずは風邪を引いたことです。ただ風邪は良い方向に働きました。Kaito Suzuki (Japanese ver. of BenWoolgar私がと呼んでいる人) がGFは緊張すると言っていたのですが、風邪をひいていたこともあってか緊張しなかったです。試合が始まってモーションが出されました。
This House believes that it is unjustified to assist evil regimes insystematically persecuting members of their identity group in order to mitigate and moderate the regime’s abuses (e.g. Israel Kasztner in Nazi-controlled Hungary, Wang Jingwei in Japan-occupied China).
「Wang Jingweiって誰だよ。漢字で書いて欲しいなぁ」と思いながらプレパをしていて7分経って、挙げ句の果てにパートナーとモーションの解釈が少しずれていました。ステフ・ホワイトに意味を聞き直し「なんで今?」って表情をされたのを覚えています。OGじゃなかったことを感謝するばかりです。ただこの日のついてなさはとどめを知らなかった。スピーチが始まってイントロが終わり、世永さんが私のクソイントロを聴いて首を傾げていた時、ストップウオッチにゼロの文字が並んでいるのが見えました。「ん?んん?」と思いながらしっかり見てもやはり止まったままでした。「スタート押したんだけどな?あれかダブルタッチか?いやそれならば00.00にはならない!」とかが頭をよぎってしまい、どんなスピーチをしていたのが怖いです。オプトアウトしておいて良かったと心から思います。故に馬場のスピーチで勝ったのだと思われる。
皆さんもストップウオッチ地獄に陥らないように気をつけてください。(笑)

<てきとうに生きることのすすめ>

最近、1年生から「自分は一年生大会でも勝てないので、、、」みたいな話をされました。ただ心の底から過去の結果(特に学年大会)は関係ないと思います。私は、銀杏杯ブレイク落ち、梅子杯にはまず選ばれず、紅葉杯・ジェミニもブレイクして秒速で敗退しました(ちなみに梅子杯はジャッジでもブレイク落ちした笑)。さらに、若葉杯やk-cupもチームプライズや個人プライズをもらえなかった。だけどワールズチャンピオンになってしまいました。あんま気にしない方が良いと思います。アメリカで政治家になってプレジデントディベートをしない限り、就職してから直接的に関係するものでもないですし。とりあえず楽しんでください。私は楽しんだ先に結果がついてきました。オックスフォードの人が「世界に6人しかいない現世界チャンピオンだね」ってこれまたすごいカッコイイフレーミングをしていましたが、その6人の内の1人は学年大会で敗北しかしていないです。気にしないで、てきとうにやって行けばいいんじゃないかなとか思います(適当)。

<ほか>

ワールズでるなら、Kuala Lumpur Open Challengeというマレーシアでやるプレワールズの大会はオススメです。EFLブレイクした8チーム中4チームが参加していました。あんまり海外からの参加者来ないみたいで日本人ってだけで珍しがって話しかけてくれるので仲良くなれます!
個人的な話をしますと、これからも適当にディベートは続けていこうかなと思います。あと組んでくれた馬場には非常に感謝しています。


Result of WUDC2019

EFL Champion

Keio A (Takua Baba, Yusuke Fuse)


布施さんありがとうございました!初GFがWUDCで、しかも優勝するなんて流石としか言いようがないですね!これからの活躍も期待しています!!✨