気づいたら、ディベート始めて一年になりそうです。

みなさんこんにちは!今回は、今年行われたAsian Bridgeについてのブログを22期のヨウヘイに書いてもらいました!アジバシだけではなく、ディベートを一年間やってきた感想も書いてくれています!

それではどうぞ!👇👇👇


初めての方は初めまして、その他の人はこんばんは、今回、2月2日にあったAsian Bridgeのブログを書かせていただくことになった、22期の堀口陽平です。一応軽めに自己紹介しますと、2019年の梅子ブログで駄文を書き散らかした者です(反省はしているけど改善しようもないのでどうしようもない)。今回も拙い文章になるかと思いますが、お付き合いいただけたら幸いです。

とりあえず今回の大会について説明をしておくと、Asian Bridge、通称アジ橋は一橋大学が主催するAsian形式の1年生大会です。関東の1年生ディベーターの多くにとっては、初めてのAsian大会であり、年が明けて初めての大会になります。

いつもであればこの後、各ラウンドについての感想を書いていくのですが、何せ自分自身Asian形式の大会が初であり、練習もそんなにできていなかったので、こんな自分のラウンド解説など誰の役にも立たないと思われるため、今回は丸々省こうと思います(今大会のモーションが見たい方はUTDSのサイトで見れると思います)。では、何を書いていくのか?というと、1つ目にアジ橋を通じて感じたAsian形式の楽しいところ、難しいところを、2つ目に大学入学してディベートを始めてそろそろ1年経つことについての感想を書いていこうと思います。なので、Asian Seasonが直前に迫っている1年生や、大学でディベートを始めてみたはいいものの、今後自分がどうなっていくかわからない1年生などに特に見てもらいたいと思います。(お気づきとは思いますが、執筆している今現在が新歓準備シーズンとなっているため新入生ターゲットの内容です(笑))

※1年生とは大学でディベートを始めて1年目の人のことを言っています。


Table of contents

  1. アジ橋感想

  2. Asian形式雑感

  3. ディベート初めて1年の感想

  4. 最後に


  1. アジ橋感想

初めの部分で、今回はラウンドごとの感想を書かないと言ったのですが、さすがに今大会について何にも書かないとアジ橋のブログではなくなりそうなのでちょっとだけ書いときます。(ディベートでもmotionにrelevantなスピーチをするのが大事といわれますし(笑))

先ほども述べた通り、アジ橋は一橋大学主催のAsian形式の1年生大会で、レクチャーを受けた後に3ラウンドやれる大会です。

レクチャーは2人の講師の方々(Hit-UのJaimeさんと我らがKDSの淳さん)のレクチャーから選べるシステムで、自分はJaimeさんのレクチャーを受けました。レクチャーでは、Asianのdeputyとreplyのやり方をBPのdeputyなどと比べて説明してもらったのですが、この大会で初めてdeputyをやる自分にはとても分かりやすく、そのあとのラウンドで学んだことを実践してみたいという意欲がわきました。

その後のラウンドでは、久しぶりの大会にやや緊張しながらも、チームメイトや同期との雑談でリラックスしながら楽しくディベートできました。

結果としては、自分のチームが4th best teamをいただき、個人として6th best speaker をもらうことが出来ました。去年の紅葉杯以降、個人プライズを取れていなかったのでとっても嬉しかったですが、上位にKDSの同期が大量入賞していたので“もっと頑張らないとな~”と痛感する大会になりました。

  1. Asian形式雑感

とりあえずアジ橋ブログ執筆者としてのrole fulfillmentは最低限果たせたと思うので、Asian形式についての雑感を書いていこうと思います。

 一応、Asianをまだやったことのない人にも読んでもらいたいので、簡単にAsian形式の説明をすると、Asianは1年生が最初に触れるであろうNA形式の発展形のようなもので、NA形式のleader, deputy, reply職に加えて反論メインのwhipが加わり3対3になったものです。また、プレパ時間が30分に伸びたり、3つのモーションからやりたい順にモーションを順位付けしてディベートする議題を決める3motion制になったりと、NAと比べて様々なテーマへの知識や、より深い議論が求められていく形式になります。今大会で自分は、deputyという立論と反論をバランスよくこなすことが求められる役職につきました。

Asian雑感として大きく分けるとAsianの楽しいところ、難しいところがあるのですが、個人的にご飯を食べるときに好きなものは最後に残す人なので、難しいところから最初に話していこうと思います。

  1. Asianの難しいところ

  • Vetoムズイ

Asian形式では最初の5分間でモーションをやりたい順に選んでいくのですが、それが結構難しかったです。モーションを見て即座に自分のサイドが言えそうなことと相手が言ってきそうなことを考えてインパクトを比べてみたり、コンテクストとかを詰めやすそうか考えないといけないのですが、慣れてないとなかなかアイディアが思いつかなかったり、チームメイトに対してうまく説明できなかったりと苦労しました。今大会ではチームメイトの優妃奈と律がAsian経験者だったので、2人の有能すぎる意見に引っ張ってもらう感じでモーションを決めることが出来ました。

今後はveto練などを自主的にやったりして、vetoの瞬発力を身に着けたいと思います。

  • 各ロール(役割)が難しい

Asianではleader, deputy, whip ,replyの4つの役職があるのですが、それぞれの役割で求められるものがとても難しくなっています。Leaderやdeputyなどのコンスト(立論)を行う職では、プレパ時間が長かったり、話す内容を2人で分担できたりする分、簡単に反論できない深いロジックを考えなくてはならず、難しかったです。また、自分の担当したdeputyではディベートの流れに沿って適切な立論や反論を飛ばす必要があったのでそこも大変でした。

Whipは、ただ反論をするだけでなく、チームの勝ち筋をクリアにしたり、比較をしたりと、様々なことを行わなきゃいけない大変な役割だと思います。今大会では、優妃奈が反論をこなしつつ、自分がdeputyでし忘れた分析などもしっかりやってくれたのでとても助かりました。そもそも反論が苦手な自分にとっては、whipできる人は本当に凄いと感じました。

  • 勝ち負けの重みが重い(BPと比べ)

自分が秋から冬にかけてやっていたBP形式では1試合で4チームが対戦するので、対戦相手に強いチームがいても、最悪4位にならなければセーフという感じがあり、3/4の確率で最悪のケースを避けられます。それに対しAsianでは2チームで対戦するので勝ちか負けしかなく、勝ち負けの重みが違うと痛感しました。特に、勝ち数が予選突破の可否に直結する2日制の大会などでは1敗することがとても痛いので、今後の大会ではそれを念頭に置いていかなくてはいけないなと感じました。

2.Asianの楽しいところ

  • プレパ時間が長い

先ほども書いた通り、Asianのプレパ時間は30分あります。これだけ時間が長いとある程度余裕をもってプレパできるので楽しかったです。例えば、プレパ時間が15分間しかないBPだと1分1秒が重要で無駄なことをしゃべる時間はなく、ずっと集中して考えなければいけませんが、Asianなら30分あるので、時折雑談をはさみながらメリハリをもって準備できたりします。また、時間に追われ、考えた内容を焦りながら書きなぐるのではなく、スピーチするときに見やすいようにプレパ用紙を書いていく余裕もあるのでやりやすかったです。

  • チームメイトが2人いる

Asian形式では3人1チームでディベートできるので、当たり前ですが自分以外に仲間が2人います。これが2人で1チームのNAやBPとの大きな差だなと感じました。例えば、味方がスピーチしているとき、NAやBPだと一人っきりになってしまうので、自分一人で準備しなくてはいけません。わからないことや確認したいことがあっても、自分で判断していくしかなく、ミスってはいけないという精神的負担が大きかったりします。しかしAsianでは、もう1人が自分と一緒に準備しているので、いつでも相談できます。相談すれば、いい答えをもらえたり、相談すること自体であやふやになっていたことが整理され、自信をもってスピーチに臨むことが出来ます。また、よく3人よれば文殊の知恵と言われる通り、3人いれば難しい問いでも誰かが答えを思いつけるので、プレパで詰まったりすることが少なくなります。このように3人いることで精神的にも効率的にもディベートがやりやすくなるということを今回の大会で理解できました。

  • 自由度が高い

これはdeputyのみかもしれませんが、スピーチでやれることの自由度が高いなと思いました。Deputyは立論メインのleaderと反論メインのwhipに挟まれているので、結構自由にスピーチの構成をいじれます。Leaderの話をさらに詰めてもいいし、新しい立論してもいいし、反論多めにしてもいいです。特に後ろにwhipが控えてくれているので反論に関してはある程度削っても大丈夫だったりします(やりすぎるとwhipの負担がやばくなって、whipに怒られるので気を付ける必要がありますが)。この自由度の高さのおかげで、しゃべりたいことを好きな感じにしゃべることが出来るので楽しかったです。

以上のようにAsian形式は1年の最後にやる形式だけあって、難しい点も多いですが、他の形式にはない楽しい点も多いので、BPシーズン終盤になってAsianシーズンが近づいてきたと感じる1年生の皆さんは楽しみにしてみてください!

 

  1. ディベートを始めて1年の感想

最初のほうでも書きましたが、自分がこのブログを書いているのは3月初めで、慶應に入学することを決めた人が続々と出てきて、KDSとしては新歓の準備であたふたしている時期です。そこで新入生にも見てもらえるようなブログを書きたいと思ったので、初心者として大学でディベートを始めて1年経ったものとしての感想のようなことを書いていきたいと思います。ただし、人によりディベートの上達とかは差が出ますし、今回書くのはここ最近感じたこととかのみなので、読む方は“もしかしたら1年後にこうなってるかもな~”みたいな感じで気楽に見てもらえたらありがたいです。

因みに初心者の1年間についてもっと詳しく書いてあるブログを21期の宇野さんが書いているので、ぜひそれも読んでみてください。”http://keiodebate.org/blog/gemini-2019/” 他にも昔のブログさかのぼってみるといろいろ1年生に役立つ投稿がいっぱいあるので探してみると面白いかもです。

最近感じることは主に3点あります

  • ディベートコミュニティ面白い

KDSは慶應生のみのディベートサークルですが、ディベートコミュニティの大きな特徴として所属が違うディベーターと仲良くなりやすいという点があります。大会で審判が勝敗を考えている間に雑談したり、大会後にご飯食べに行ったり、関西などの大会に遠征に行く際に近くのホテルに泊まったりと、様々なタイミングで他校や、場合によっては社会人、高校生のディベーターと仲良くなれる機会があります。このような機会に仲良くなれば、普通にプライベートで遊びに行ったり、他校の練習に遊びに行ったり、KDSの枠組みを超えてチームを組んで大会に出たりすることが出来るので、まるでインカレサークルに入っている気分になってしまいます。特に1年生は、夏ごろまでは緊張などもあり、あまり他校と仲良くなるのが難しかったりしますが、冬や春になってくると知り合いがすごく増え、様々な特徴や背景を持った多種多様なディベーターとともにディベート生活を満喫できるので、1年生は他校のディベーターに積極的に話しかけてみてはいかがでしょう?

  • 同期が強い

基本的に、1年生でディベートを始めて間もない夏ぐらいまでは、高校からの経験者や自分のような帰国生がこれまでに培ったディベートスキルや英語力を使えるので、有利になってしまいます。これにより多くの初心者がディベートをやめてしまうのも事実です。しかし、秋ごろから春にかけての時期になると状況が一変します。ディベーター間の英語力の差が小さくなり、初心者も練習や大会などで経験を積んできているのでどんどんうまくなってきています(なんか上から目線になってごめんなさい)。実際に今回の大会ではKDSの某うし〇だ君がすごいきれいなスピーチをしていましたし、この大会の次の週にあったKKカップでは同じくKDSの小林た〇し君が3rd best speakerを取るという偉業を成し遂げました。他の大学でも、成蹊、学習院、お茶大、理科大などの初心者のディベーターが上位プライズを取っています。

このように、1年の終わりのほうになってくると、初心者がとても強くなってくるので、これまでは帰国生の英語力に甘えていた自分ももっと頑張る必要があるなと強く感じました。

  • 結局基礎が大事

“インパクトがない”、“メカニズムが薄い”、“エンゲージがなかった”。これらはディベートを始めて大会に出たことがある方なら、RFDや個人リフレクの際に絶対聞いたことがあるフレーズだと思います。残念ながら、この言葉は基本的に1年経っても言われるセリフです。何ならディベート歴長い先輩達でも言われることがあると思います。ディベート1年近く続けてある程度うまくなったつもりでいても、結局最初から言われるような基礎的なことがまだまだ足りてないなーと痛感する今日この頃です。

逆に言うと、ディベートを始めたばかりの方は基礎的なことをしっかり埋めていくとすぐにうまくなると思います。AREAとか、反論の仕方とか、ワーディング気を付けるとか、そういうのが出来ればディベートで勝てたり、気持ちいいスピーチが出来たりすると思います。また、仮にディベートの上達が上手くいかなくて、周りの同期と差が出来ているなーと感じたり、ブランクが空いてしまっている場合であっても、初心に戻って自分に足りてないものを見つけられれば大丈夫だと思います。

 

最後に

色々長々と書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?新入生のために書くとか言っときながら、結局自己満な文章になってしまってそうなのでごめんなさい🙇。まあ、3章目の最初のほうに言ったとおり、KDSブログでは様々な先輩が自分のディベート観やディベートをやっててよかったことを書いてくれているので、ぜひそこらへんも見てみてください。(自分はKDSに入った直後に過去2~3年分を一気に読みました笑)

そして、今更ですがこのブログはあくまでもアジ橋の大会のブログなので、アジ橋のコミの方や、参加者の方々にここでお礼を申し上げたいと思います。年が明けて、久しぶりの大会にも拘わらず、ここまで楽しめたのはみなさんのおかげだと思います。また、この大会が最後の仕事になった先代国内渉外の結衣さんにもお礼を申し上げたいと思います。これまで様々な大会で自分達22期が気軽に大会に参加できる環境を作っていただきありがとうございました!自分も同様の環境を新入生に提供できるように頑張っていきたいと思います。(因みに私が22期の国内渉外になりました。よろしくお願いします。)そして最後に、律と優妃奈、2人がいたおかげで、自分にとって初めてのAsian形式であるアジ橋をいい思い出にすることが出来ました。いろいろ足引っ張っていたことあると思うけど(R3とか戦犯したし)、またよかったら組んでください!

律が食べているパンおいしそう~

本大会の個人成績同率1位の2人がどっちもKDSでした。まじ尊敬です!


Results of Asian Bridge

Best Teams:

1st : Sowen Park (Owen Park joint)

2nd : UTK-A (Keita Fukuda, Tsubasa Ito joint)

3rd : かとうゆりファンクラブ(Riku Saito joint)

4th : ジョイント募集してます(Yohei Horiguchi, Yukina Hashimoto, Ritsu Murata)

7th : アジアの至宝 (Erika Ueno, Takushi Kobayashi joint)

10th : KeioUshirodaShuntoAlan (So Ushiroda, Shunto Takahashi, Rouchen Shi)

Best Speakers:

1st : Keith Fukuda, Owen Park

3rd : Riku Saito

6th : Yohei Horiguchi, Yuriko Nishikawa, Tsubasa Ito


ヨウヘイありがとう!!