みなさんお久しぶりです。今回は春Tについてのブログを18期の淳さんに書いていただきました!個人・チームで積み上げていった練習量が感じられる、とても読みやすい内容になっていると思います✨
それではどうぞ!!👇👇
KDS18期の住田です。今回は春TのKDSブログ執筆依頼をいただいたので、僭越ながら書かせていただきます。
あまり凝った内容ではなく、時系列順に大会を(当時感じたことを思い出しつつ)振り返っていきたいと思います。ブログですし「この人は、こんなことをして、こんなふうに反省して、こんなことを考えてるんだなあ…」と他人の日記を読むみたいな感じで読んでくださると幸いです。
Table of Contents
1.出場決定まで
2.春休み
3.春休みに個人的にやったこと
4.チーム練
5.チーム練を振り返って①/②
6.春学期以降個人的にやったこと
7.大会本番
8.大会を振り返って①/②
9.謝辞
1.出場決定まで
去年の12月くらいに田村くんから誘われ、田村くん・カイトくんと出場することにしました。去年は田村くん・馬場くんと組んで出たのですが、SFで敗退してしまい、そのリベンジをしたかったのですぐに出場を決めました。
あと冬Tで田村くんが優勝したのを見て「こんど春Tで優勝したら春T・秋T・冬Tを最年少で制覇することになるのでは…?」という考えも微かに脳裏によぎっていました。すこしミーハー感がありますが。
2.春休み
出場することを決めたものの、3人とも春休みに他のことで忙しかったので、春Tのチームで本格的に動きはじめたのは3月に入ってからです。2月中は僕もちゃっかり The Kansai に平本くん・ちゆきちゃんと出たりしてました。
この際に平本くんからウィップのやり方を教わったり、ちゆきちゃんとマター等を共有する際に自分のディベート観を結構整理することができたと思います。
あとこのチームでは独創的な練習を色々やったのですが、それを平本くんに褒めてもらったり、チームの結果にも繋がったので、その姿勢は春Tのチームにも多少は活かされたのかもしれません。
3.春休みに個人的にやったこと
春休み中はディベートに比較的時間が取れたので、じっくりと基礎力をつけていくことにしました。
具体的には音源をまとめながらマター(なかでもロジック)を増やすことをメインに、あとは補助的に各地域・各国の時事ニュースを印刷してファイルにまとめたりしていました。
マターファイルって大会中に直接参照することは確かに少ないんですけど、パートナーがマターや分析を共有してくれる時に、(すでに前提知識を把握しているので)スッと理解できるようになる気がします。
あとは「3月の後半くらいからぼちぼち動き出しますか」と田村くんから連絡をもらっていたので、ちゃんとディベートに時間を割けるように院の勉強の予習とかはしてました(ただ全然十分ではなかったのでもっとすべきだったと後悔しました)。
4.チーム練
予告通り3月の後半に入ってからチーム練を始めました。記憶が大分曖昧ですが、最初は週1回ほどプレパ練をして、それからだんだんギアを入れていく感じだった気がします。最終的には月水金に2時間ずつと週末は土日どちらか終日練習するペースになりました。
いま振り返ると、3月〜4月前半は「各々がどのように振る舞ったらチーム全体のパフォーマンスを最大化できるか」計画を練ることに焦点が当たっていて、4月中旬から段々と「具体的に何を出力するか」へ焦点が移っていった気がします。
かっこつけて「パフォーマンスの最大化」などと意識高そうな言葉を書きましたが、内容としてはロール決め・プレパの流れと各メンバーの役割・マター共有のタイミング・ラウンド中に意思疎通をとる量とその方法…とありふれた、というか割と地味な内容です。
ただこういった「各メンバーの動き方」について、
チーム内でコンセンサスを作るのは大事だと思います。
特にAsianはチーム競技の性格が強いので。(
Gemini優勝した時の田村くんのブログ記事(
http://keiodebate.org/blog/gemini2016/)も併せて読むのがオススメです。)
やってる途中は自分のエゴに気づかされたりとつらい時もあるかも
しれませんが、結果的に勝ちやすくなりますし・
険悪なムードになることも避けられますしオススメです。
注: ひたすらトークマシーンに徹することは却ってチーム全体のパフォーマンスを下げてしまいがちだと思います。そういったものを奨励しているわけではありません。
具体的な出力に関しては「BPからAsianへの切り替え」「3人がケースをちゃんと建て切れる現実的な量」を念頭に「1つのアイディアを完璧に建てる」ことや「どのアイディアが強いかちゃんと言語化して検証する」とか意識していました。これらは1年の時からよく先輩にもらっていたフィードバックなのですが、それらを適切に実行できる論題や状況の幅を広げようと頑張っていた記憶があります。あとVeto練は翔馬くんのMotion Getterを使いました。
5.チーム練を振り返って ①
振り返れば振り返るほど、田村くんがだいぶ気を遣ってくれてたんだなと感じます。僕が忙しいことに配慮して練習を「平日は19:00〜21:00くらい」と定量化してくれたり、ケースの方向性についてあまり僕が理解/賛同できていなさそうな時は(たとえそれがGFのプレパであっても)質問しやすい空気を積極的につくってくれていました。
このような空気が日頃からチームに流れていたからこそ、厳しい局面においても良い連携がとれていたのだなと思います。
自らに善意が(たとえ気づきづらい形で合っても)向けられていることに自覚的であるべきですし、またそれに応えるためにも偏狭さは捨てるべきです。道徳の授業かよって感じですが、なんだかんだこういうところが追い詰められた場面で出てくるなと大会を通して感じました。
チーム練を振り返って ②
至極当たり前のことなのですが、人から直接アドバイスを貰えることの有り難みを痛感しました。個人の特性にあった形でアドバイスを渡してもらえますし、具体例を出してくださいとお願いしたら出してくださりますし、抽象的すぎてわからないところがあれば丁寧に噛み砕いて説明してくださります。
特にディベートは言語化または体系化が(少なくとも十分には)されていない知識が多いため、本や自分なりの思考で基礎を固めたのち、わからず痒いところにある知識・自分が置かれている状況や身の丈にあったアドバイスを(上手くて、できればなおかつ自分をよく知っている)人から貰うことが大事だなと感じました。
こういうフィードバックは(全ての状況で絶対的に有用だとはもしかしたら限らないかもしれないですが)なによりも貴重なノウハウであることには変わりないため、メモなどを自分なりにまとめ直して知識を再現性のあるものにすべきだと思います。また(あまり前のことですが)無知を露呈することを恐れるあまり、気になったことをそのまま放置したり、知ったかぶりをしてしまうことは勿体無いなとも感じました。
6.春学期以降個人的にやったこと
春休みの予習が不十分たったこともあり、春学期以降は学業の方で忙しくなり、ディベートにそこまで時間を割くことは厳しくなってしまいました。尊敬する諸先輩方や同期に対して以前から「勉強もディベートもできてすごいなあ」とは思っていたのですが、冷静に考えれば当たり前で、中間試験や期末試験のたびにディベートにブランクが空いてしまったら効率悪いですもんね。
そんな反省を自分への呪詛のように心の中で唱えつつ、登下校の電車で音源・徒歩の際はPodcastを聴きながら、リサーチしたりスピーカーロールについて考えたりしていました。Podcast は Vox の Today’s Explained や Worldly あたりが習慣的に聴きやすいです (特に Today’s Explained は毎回 Transcript がついているので英語の勉強としてもオススメです)。
音源は軽くフローをLINEのメモ機能でとりながら、
反論とメタディベートの比率や、
反論ではどの部分を切っているか、
AREAみたいなストラクチャーはどうなっているのか、
何個かの音源を通して自分なりに定石化しようとしてみました。
個人的には WSDC 2018 R2 Malaysia vs Indonesia (
https://m.youtube.com/watch?v=bDR8CImEsLU)のLOからDPMへの流れ、
特にDPMのイントロから最初の反論は、
かなりハッとさせられたのでオススメです。
自分は学んだ時期が遅すぎて身につけられませんでしたが…。
あと自分は単語やフレーズがぶつ切りのスピーチをしてしまうことが多かったので、ほんの少しだけ英作文の受験参考書(ドラゴンイングリッシュとかその程度のもの)を棚から引っ張り出してきて、完全なセンテンスで自分がいま考えていることを言えるように練習も試してみたりしました。
7.大会本番
英語で躓くことは避けたかったので、両日とも行きの電車や試合直前にスピーキングのウォーミングアップはしました。洋楽で諳んじられる曲を1つくらい持っておくと捗ると思います。
予選からかなり競った試合があり、余裕はあまりなかったです。ただその分、予めチームの連携がスムーズに行くように努力したことがかなり活きました。
反省すべき点としては、SF以降は精神的にも時間的にも余裕がなくなってしまったことです。疲弊してしまいGF前にはネクタイも解いていたくらいだったので、タフさをもっとつけないといけないなと思いました。
8.大会を振り返って ①
SF(4-3 split)GF(5-4 split)とギリギリで勝てた試合の連続だったので運がよかったなと純粋に感じました。ジャッジのアロケーション違っていたら、サイドが違っていたら、あのとき似た論題をプレパしていなかったら、あの時ふとニュースを見ていなかったら、あの時あの先輩からフィードバックをもらっていなかったら、チームメイトにプレパで話してもらったあの一言がなかったら...いとも簡単にほつれてしまうような細い細い糸の上をどうにか渡って優勝できたのだなと思います。
こういうギリギリの綱渡りをする場面もあるからこそ、
常日頃の練習から全力で手を尽くしておくことが大事なんだなと思
いました。もしもチーム練や個人練であと少し手を抜いていたら.
..と思うとゾッとします。
駿介が去年の大沢杯のブログで似たことを書いていましたが(
http://keiodebate.org/blog/osawacup2018/)、
一回一回のアクションの効用を出来るだけ大きくしなければと感じ
ました。
「この論題このチームの練習でやったことある!」「この論題ACの顔ぶれから予想してたテーマだ!」みたいな類の運の良さもあったので、練習量を増やしたり・少しメタいやり方で練習すると、こういった運の引きはよくなるのかもしれないです。サイドとか、どうしようもない部分もありますが。
大会を振り返って ②
これはやや些末なことなのですが、フローの書き方や使う道具が自分に合っているかどうか定期的に見直すことって大事だなと感じました。
きっかけとしては、一昨年のABPの際、用紙をB5からA4に、シャープペンからジェットストリーム3色の0.5mmに変えて以来だいぶパフォーマンスが上がったなと感じたことがありました。
それ以来、使う道具などを定期的に見直してきたのですが、今回はSF・GFでポストイットを使ったプレパが大当たりしました。(ただだいぶ癖のある書き方なので人を選ぶとは思います。)あとインデントを意識して原稿を書くようにしたのもそこそこよかったです。
守破離みたく、達人レベルになるとそういう拘りにも大した意味はなくなるのかもしれませんし、それが理想ではあるのですが、「なにが自分に合った書き方・道具なのか」については常に自分でチューンアップしていくと良いのかもしれないです。
9.謝辞
チームを組んでくれた田村くん・カイトくん、練習を見てくださった世永さん・溝上さん・マークさん、対戦相手によくなってくれたジュリアス・栗原くん・浅野広太郎くん、春T開催を可能にしてくださったコミの皆様、本当にありがとうございました。
大きなトラブルもなくKDSの運営をしてくれている現執行部や21期にも頭が上がりません。忙しくなりつつありコミット量も減ってしまうかもしれませんが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
Results of JPDU Spring Tournament 2019
CHAMPION: KDS Mare Nectaris(Atsushi Sumida, Tamura Hikari, Kaito Suzuki)
Quater Finalist: KDS Revamped(Junji Yamamoto, Hirokazu Maeda, Yusuke Fuse)
Rookie CHAMPION: KDS すぱいらる(Mashu Kobayashi, Shingo Iwata, Toshiya Ozawa)
Rookie GF Best Speaker: Mashu Kobayashi Rookie
Semi Finalist: KDS Hit Me-U (Riku Saito, Aoi Kubota, Yukina Hashimoto)
3rd Best Speaker: Kaito Suzuki
4th Best Speaker: Hikari Tamura
5th Best Speaker: Yusuke Fuse
6th Best Speaker: Mashu Kobayashi
8th Best Speaker: Atsushi Sumida
4th Best Adjudicator: Rena Kitsui
5th Best Student Adjudicator: Yoko Fujii
1st Rookie Best Speaker: Mashu Kobayashi
3rd Rookie Best Speaker: Toshiya Ozawa
5th Rookie Best Speaker: Shingo Iwata
DCA: Takua Baba
淳さん、ありがとうございました!院でお忙しいと思いますが、これからもKDSをよろしくお願いします!✨
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